中井悠美子(悠石)「四季の絵文日記」 2011/9/24~

四季を語る「絵文」と、日常を織り交ぜた小さな日記。
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Vol. 722 普茶料理の説く<五観の偈>

2016年09月19日 12時26分21秒 | 日記
       
  
   五観の偈(ごかんのげ)とは、
   主に禅宗において食事の前に唱えられる教え・諭しの文のことであるとか。

   
   食においては
   ①いたずらに美食や暴食する貪欲、
   ②食に嫌悪や不満を発する狭量、
   ③食の意義や作法を弁えない愚昧を戒める
   そういった教えのようです。

   ◎ 偈文
   一つには、功の多少を計り彼の来処を量る  
     (この食事が、多くの人々や生命に支えられていることに感謝します。)
 
   二つには、己が徳行の全闕と忖って供に応ず
     (自らの行いがきちんとしているかどうかを反省して、食事をいただきます。)

   三つには、心を防ぎ過貪等を離るるを宗とす
     (食事の量や内容にかかわらず、正しい心で残さずいただきます。)

   四つには、正に良薬を事とするは形枯を療ぜんが為なり
     (食事は身と心の健康を保つための、一番の薬です。)

   五つには、道業を成ぜんが為に應にこの食を受くべし
     (自分の仏道修行、目標、責務を成し遂げるための食事です。) 
    
   ●宗派よって偈文の読み下し(当然もとは漢文ですから)に若干の異同があるようです。

   以前fbのお友達からお相伴に預かった「薬膳」
   五観の偈と銘打ってありました。
   その時は「なんて意味かしら?」と、思ったものの特に深くは考えませんでした。

   こんなにも深い歴史と意味を持っていたとは。
   学んで食すれば、いっそう「心」に深く刻まれることでしょう。
   食することも修行の一環である。
   わたしは、森羅万象すべてのことへの感謝を忘れてはいけない、との教えだと・・・自己解釈しました。
 
   さて、本日もご訪問くださいました皆様ありがとうございました・・・・・


   
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