チャンネル桜・瓦版:世論(多数意見)の真逆(少数意見)がほとんど正しい・西村浩一ブログ

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 <「経済政策の万能神話」の真偽について>

2014-08-14 01:34:54 | 経済学という詐欺話

 G「ここで、『経済学の原罪』と言うことに、触れてみます。
 ケインズの有名な言葉にこうあります。  
 『経済学者の思想は、一般に理解されているよりずっと強力なものである。
自分ではどんな知的影響も全く被っていないと信じている実業家も、大抵はもはや過去のものとなった経済学者の奴隷となっている。』
 これは、我々が『景気の読み方』や『世界経済の動き方』について、無意識のうちに過去の経済学に強く影響を受けている『現実』をあぶり出したものです。」
A「ほう、そうなのですか。
 経済学は、『社会科学の女王』を自称していると云いますね。
『経営者の職能の一つは、経営戦略(方向性)の決定だ。』とか、『日本は、経済覇権国になってしまう。』なんていう事は、『関係ない。 それがどうしたというのだ?』という人もいますが、みんな、いつの間にか女王の奴隷になってはいるのですね。」
G「そうですね。
 それにまずいことに、その『女王』は、世界に生起していた『新しい現実について、殆ど確固とした知見を、持っていなかった』との事実を白日に晒したのです。 
 政府も中央銀行もエコノミストも経営者も、日常的に経済観察を行い、政策や経営の意思決定を下したり、分析や提言をしたりしているわけですが、彼らは『過去の奴隷』であるがゆえに、未曾有の危機の到来すら論理的に見抜けなかったのです。
 なぜに、マエストロと称賛されたグリーンスパンFRB議長が『100年に一度の経済大災禍』の引き金を引いてしまったのか。
 それは、『過去の経済』の奴隷だったからなのですよ。」
A「ふーん。 そういえば、グリーンスパンもまた、自分が呼び出したアメリカ住宅市場の資産インフレを止める方法を知らなかったどころか、『これこそ不況なき永遠の繁栄を保証するニューエコノミーの真の姿だ。』と自画自賛していましたね。」
G「そうでしたね。
 前代未聞の非伝統的金融政策を展開すれば、経済は力強く復活してくると、『証券化の罠』を見抜けなかった、FRB首脳やノーベル賞学者が何をもって言えるのでしょうか?
 ギリシャ神話に、『プロクルテレスの寝台』の話があります。
 強盗のプロクルテレスは森の中で人を捕まえては、彼の隠れ家の寝台に寝かせ、体が寝台からはみ出せば切断し、逆に短いと体を引き伸ばした。
 経済学や経済学者も、ともすれば『現実』が、『理論』や『前提』に合わないと、無理やりに経済学に合うように『現実』を切り落としたり、引き伸ばす性向が強いのだと思います。
 それは、『経済学帝国主義』の傲慢からか『社会学の女王』の衿持からか、これが経済学の『万能神話』をつくりだしてもいますね。」
A「うーむ。
 経済学や経済政策の『万能神話』とは、『非現実的な論理的枠組み』のもとに『多様な現実』を閉じ込めて、現実の動きを診断する訳ですから、論理的に万能は保証されても、現実的には、万能は虚構でしかないという事になりますね。」

 


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