<「自尊と独立。」のない「安全と生存。」は愚者の天国をもたらす>
事や物についての真偽・善悪・美徳を判断するのには、『評価』の基準・標準・尺度が必要だ。
そして、「戦後日本の70年間における成果を評価するのに際しては、どんな判断『規準』をもってするのかが最重要だ。」ということであります。
ここで、マズローの「5段階の欲望発達説。」があります…。
1、生存欲求。 2、安全欲求。 3、(集団への)帰属欲求。 4、(他者からの)尊敬欲求。 5、自己実現欲求。
であります。
「日本に生まれてやはりよかった。」と述べるもおのが多いのは、最初の「生存、安全そして帰属。」の欲求が最も多く満たされているのは、この日本列島の戦後であると評価してのことでしょう…。
ついでに、犯罪発生率が小さいのは『礼儀』が守られているということで、第4の「尊敬受領。」の欲求も高い水準にあるといってよいでしょう。
しかし、残念ながら、最後の「自己実現。」の欲求に関しては、日本国家の活動にあっても日本人の生活にあっても、価値喪失、目標喪失、そして方向喪失といった事態が(昭和の末期から)次第に顕著になっています…。
ところで、疑うべきはこのマズローの欲望論それ自体なのであるというのですよ…。
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