扇子と手拭い

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落語「愛宕山」を地で行く安倍晋三

2016-09-20 17:38:34 | 落語
 落語の「愛宕山」に、道楽に飽きたご大家の旦那が、「何かお面白い遊びはないか」と芸者や幇間(太鼓持ち)の一八らを引き連れて、崖の上から谷底の的をめがけて次々と小判を投げ込むという場面がある。安倍首相を見ていてふと、思い出した。

 国連で安倍晋三は、難民支援として約28億ドル(約2850億円)を拠出すると表明した。彼は国連に限らず、海外に行くたびに気前よく1000億、1兆円単位でポンポンと気軽にカネをばらまく。

 それなのに国内では「財源がない」と言って社会保障費を次々カット。年金を引き下げ、介護職員の給料を世間並みに引き上げることを渋る。

 働く若者10人のうち4人がその日暮らしの非正規だ。年収200万円以下が1000万人を超えている。子供の6人に1人が貧困家庭で、三度の食事もままならない。

 こうした”国内難民”になぜ手を差し伸べないのか?

 行く先々で派手に札びらを切れば、相手は喜び、歓待するだろう。ちやほやされたら誰だって気分が言いにきまっている。
  
 だが、そんな安倍晋三個人が快感に浸るために、私たちは税金を納めているのではない。海外でやれる”善意”がどうして国内で出来ないのか? 合点がいかない。説明してもらいたい。

 不思議なのは日本のマスコミ。なぜ、この点を問いたださないのか?