彼女の髪型が変わった。「どうしたんだろう」と考えた。やっと分かった。彼女は今、人気ナンバーワンの女子大生落語家。もちろんアマチュアだが、愉快な落語を語らせたら、プロの噺家も足袋はだしの腕前だ。
そんな彼女が、あたしが主催する落語会に出演した。場所は伝統芸能のメッカ・浅草。彼女はオチケン(大学の落語会)の後輩の女子大生と2人でやって来た。あたしのご贔屓さまもたくさん来てくださった。
やがて出番が回ってきて彼女が高座に向かった。ご贔屓様の1人が、後輩に「ボーイフレンドですか」と尋ねた。キョトンとした後輩は「先輩は女性です」。高座に上がった女子大生をてっきり男性と思い込んでいた。
無理もない。彼女は黒っぽい着物に頭はモンチッチのような髪型。声もハリがあってよく通る。これでは男性と間違うのも無理はない。
後輩からこの話を聞いたのだろう。次回はすっかり女の子らしい髪型でやって来た。悪気はなかったが、「ボーイフレンド」には、乙女心がすっかり傷ついたようだ。
でもあたしは前の髪型が好きだ。よく似合っている。それより何より、とっても可愛い。彼女によく似合っていた。今度言ってみようかな。「前の髪型似合ってたよ」。やっぱり、やめとこうか。
そんな彼女が、あたしが主催する落語会に出演した。場所は伝統芸能のメッカ・浅草。彼女はオチケン(大学の落語会)の後輩の女子大生と2人でやって来た。あたしのご贔屓さまもたくさん来てくださった。
やがて出番が回ってきて彼女が高座に向かった。ご贔屓様の1人が、後輩に「ボーイフレンドですか」と尋ねた。キョトンとした後輩は「先輩は女性です」。高座に上がった女子大生をてっきり男性と思い込んでいた。
無理もない。彼女は黒っぽい着物に頭はモンチッチのような髪型。声もハリがあってよく通る。これでは男性と間違うのも無理はない。
後輩からこの話を聞いたのだろう。次回はすっかり女の子らしい髪型でやって来た。悪気はなかったが、「ボーイフレンド」には、乙女心がすっかり傷ついたようだ。
でもあたしは前の髪型が好きだ。よく似合っている。それより何より、とっても可愛い。彼女によく似合っていた。今度言ってみようかな。「前の髪型似合ってたよ」。やっぱり、やめとこうか。