扇子と手拭い

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落語をなめてかかると、とんだ目に遭う

2016-09-16 20:24:41 | 落語
 平日の15日、東京・神田の寄席「連雀亭」に行った。前座から昇格した二ツ目だけが出演する落語会だ。年金暮らしの貧乏人にとって何よりうれしいのは木戸銭の安さ。「ワンコイン寄席」と言うから500円玉一つでOKだ。

 これで1時間、たっぷり落語が楽しめる。開演は11時30分から12時30分の1回のみ。日替わりで毎日3人ずつ出演する。「連雀亭」は寄席で出番が少ない二ツ目の活躍の場に、と真打の古今亭志ん輔が奔走し実現した。

 この日は桂三木男が「悋気の独楽」、古今亭始が「片棒」、三遊亭日るねが「孝行糖」をそれぞれ高座にかけた。三木男は三代目桂三木助の孫だが、落語は世辞にもうまいとは言い難い。

 稽古不足がありありだ。本宅から妾んところに行く旦那が、「真夜中時分に寄席に行った」と三木男。設定がおかしい。「真夜中時分」に寄席などやっているわけがない。

 もうひとつ。定吉が着物の袂にしまったコマ3つ。そのうちの一つがこぼれ落ちた。にも拘らず、三木男は袂からコマ3個を取り出した。

 三木男は基本がなっていない。あたしたちは素人だが、こんな間抜けな落語はやらない。落語をなめてかかると、こんなシクジリをやらかす。落語以前の姿勢の問題だ。