小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

意外な指導で掃除が無言になりました

2018-06-02 11:54:46 | 学級生活の攻略法
3年生を受け持っていますが、まだまだ掃除の仕方が未熟だと思っています。

ホウキの使い方がなっていない
雑巾のふき残しが多い
おしゃべりが聞こえる
時間内に終わらないときも

ここら辺は100点をめざしたいところですが、まだ3年生という実態を考えて、段階的に指導を進めていこうとしているところです。
また、我がクラスは40人をはるかに超える特別なクラスで、教室も通常のサイズではなく、とにかくでかいんです。
だから掃除がなおさら難しいし、子どもたちの努力だけでは追いつかないところも実際あります。
なので、相当な工夫が必要です。
私も4月以来あの手この手やっているところです。

今回は少し思い切った方法を試しました。
それは
・ホウキの子と雑巾の子とでペアを作る
・ホウキの子がはいたすぐその後を、雑巾の子が拭く。(ワイパー拭き)
・教室の床を明確に区切り、ペアごとの担当場所をはっきりと割り当てる
・ゴミ1つなく、拭き残し1つなくなったら、次のゾーンに進む

普通の教室ならペアを作ったりすることはないし、すべての床をすべての子が掃除するところでしょうが、我がクラスの場合その必要性を感じました。

そうしてやってみたところ…

時間内に作業が終わるようになったし、みんな自分の役割を果たせるようになり、とりあえずの進歩を見られてよかったです。
が、最も大きな変化が
「掃除がほぼ無言になった」ということでした。
作業の間、子どもたちがしゃべることなく、黙々とした雰囲気ができているのです。
私は
「それと、掃除時間はしゃべらないように」
とは言っていません。
もちろんそれは望ましいことですし、将来的にはそこもめざすつもりであましたが、そのことを求めてはいない今回、なぜかそこを達成できてしまいました。

なぜかと考えてみると、やはり
・自分がやるべきことが明確になった
・自分がやるべき場所が明確になった
・自分と共にやる人が明確になった
ということが、子どもたちの掃除への集中力と緊張感を高め、それが自然と無言作業へとつながったのだろうと思います。
自分でも予想していなかった意外な成果が見られて驚きました。

おそらく、
「掃除は無言でやりなさい」
という指導から入っても、それを徹底させるのはなかなか難しかったはずです。
3年生、我がクラスの実態からしてもそれは想像がつきます。
しかし今回「偶然に」その姿が得られたことで
「すごいね。掃除を黙ってできるんだね」
とほめることで、今後継続できることはおおいに期待できます。

「無言を強要する」のではなく「無言になる必要性をつくる」こと。
勉強になりました。

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