小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

忙しいときこそ… 息抜き2コマまんが「非常ベル」

2011-09-28 22:10:42 | まんが

ある日の六年生の体育「走り高跳び」の授業…

せっせと授業前の準備をする子どもたち。

感心です。

高跳びはバーやらマットやら準備するものが多いから大変。

しょうたろうくんもがんばっています。

「よっしゃー!いくぞー!」

高跳びのバーを運ぼうとしたそのとき…

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ジリリリリリ!!!!

やってしまいました。

バーで体育倉庫内の非常ベルを押してしまいました。

当然学校は一時騒然となり…

普段は元気者のしょうたろうくんも,深々と反省して先生のところへやってきましたが,

肝心の先生は…

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こんな子を目の前にするのは初めてで

(不注意を叱るべきなのか…)

(仕方ないことだからなぐさめるべきなのか…)

(でも,この子のキャラからして本当は笑ってしまいそうだ…!)

                                 平成16年10月


運動会練習…なぜ子どもたちはこれがそんなに好きなのか?

2011-09-26 21:57:47 | 学級生活の攻略法

今日はズバリ結論から。

子どもたちはリレーの作戦タイムが大好き!

ですよね~ 

いや,これ本当に思います!

みなさんはそう思われたことはありませんか?

私は,子どもたちのリレーがある時期,毎回思っています。

今も運動会に向けた練習真っ最中。

授業や休み時間にリレーを練習するたびに,

「じゃあ5分間作戦タイムね」

というと,子どもたちは「よっしゃ~!!」と,一目散にチームで集まって,熱い会議を始めます。

今日も体育の運動会練習の時間が少し空いたので,

「さて…」

と時計を見ていると,だれからともなく

「先生!リレーの作戦話し合っていいですか!?」と。

うーん,なんでしょうね,これ。

1年生から6年生まで,私の経験ではみんな好きですね,「リレーの作戦タイム」

ちょっと私なりに分析してみます。

1.子どもは所属感がうれしい!

チームの一員であるという実感がうれしいんでしょうね。どこかにしっかり所属していて,自分に居場所や役割があるというのは,安心できるものです。

2.子どもは競争が好き!

これは本能的なものでしょうか。基本,子どもって何でも競争が大好きです。この本能を教育の中で生かそうとする場面は多々あります。(まぁ,子どもの個性や競争の中身によってももちろん大きく影響しますが。)

3.子どもは作戦(秘密)が好き!

「作戦」という言葉の響きが子どもにはたまらないですね。ワクワクします。別のチームの子が少しでも聞き耳を立てようものなら大激怒です。

4.子どもの中には,リーダーシップをとりたがる子が少なからずいる!

「少なからずいる」で「全員」ではないでしょうね。リーダシップをとりたい子たちが,声を張り上げて「Aチーム集まれ~!」なんて叫んでいます。子どもたちを教師から手放すと,こういう子が結構たくさんいるんだといことに気付かされます。

5.子どもは成功体験を覚えている!

作戦を立てて,それがうまく結果に結びついた経験がなければ,作戦タイムにこんなに熱くはならないでしょう。やっぱり,過去の成功体験を子どもは強烈に覚えていて,それを求めています。

6.子どもは,教師から離れる時間も求めている!

運動会練習なんていうのは,先生が頭ごなしに子どもたちをビシバシ指導するのが基本の形です。そんな中で,ふと「自由」が与えられえて,先生から離れる活動が訪れたとき,子どもたちは本当にのびのびしています。

…ってとこでしょうか。

これらの要素がたっぷりとつまっているのが,「リレーの作戦タイム」なんでしょうね。

ちょっと子どもたちを活気づけたいとき,使えますね。

上に挙げた子どもの「特性」たるものは,リレーの作戦タイムに関わるものと限ったことではありませんね。

いつでも,子どもたちはそうである気がします。


運動会練習で子どもたちが疲れちゃっているときに

2011-09-25 07:31:47 | 学級生活の攻略法

運動会練習がピークを迎えています。

体育主任をはじめ,先生たちは鼻息を荒くして子どもたちの指導に当たっています。

幸い最近は少し涼しくなってきたけど,外での長時間の練習は体力的にこたえます。

全校練習をすると,テントで見学をしている子たちの数が少しずつ増えてきているのが分かります。

この3連休,子どもたちはリフレッシュできたかな?

運動会などは言うまでもありませんが,大きな行事に向かうときには大きなエネルギーを必要とし,たくさんの時間を費やします。

先生は一生懸命です。

子どもたちもよくがんばっています。

しかしその子どもたちの中には,時に数人,手を抜いたり気持ちが入っていなかったりする子だって見受けられるものです。

そのわずか数人が目につくものだから,また先生たちは声をはり上げます。

すると,きちんとがんばっている大半の子たちは,さらに緊張感が増します。

こんな生活の繰り返しで,こういった時期に子どもたちは「疲れ」が溜まってきます。

運動会の練習でいえば,「体力的な疲れ」とともに,「精神的な疲れ」も大きいでしょう。

思うに,子どもの場合,どちらがこたえるかというと「精神的な疲れ」の方なんじゃないかと思います。(大人は体力的なものも厳しいですが…)

真面目な子ほど気持ちが抜けずに,張り詰めっぱなし。

中には,授業だけでなく応援団や○○係なんかも引き受けて,休み時間や放課後にもがんばっている子たちもいます。

とてもいい経験だと思いますし,大事な学習をするその過程には「疲れ」ることだって避けられないとは思います。

が,この時期,

気を抜く,体を休める場面をつくってあげるのも先生の役目!

でしょうね。

「がんばれ,がんばれ」とゲキをとばすだけが先生の役目ではありません。

がんばっていない子をがんばらせると同時に,がんばっている子を休ませることも忘れてはいけません。

この時期,大半の子はとてもがんばっていますから。

やっぱり何でもメリハリが必要です。

子どもたちに「アメとムチ」はいつでも効果的です。

休める場面があるから,またがんばる場面で気持ちを入れることができる。

子どもだってそうでしょう。

大人は経験から,疲れをとるために自分でメリハリをつけることができますが,子どもはまだそれを知りません。

運動会モードで緊張しっぱなしの子は,不器用にずっと緊張感を保ってしまいます。

だから,周りの人が休める場面を意図的につくってあげることが必要です。

・他の授業をてきぱき進め,少し早めに終わってあげる

・忙しい中だけど,子どもたちの好きな図書の時間は必ず設けてあげる

・宿題の量をこの時期は調整してあげる

・朝の会などで,先生がくだけた話題をして笑わせてあげる

そんなふうに工夫しながら,子どもたちを休ませてあげましょう。

これも,運動会で子どもたちのベストな姿を引き出すためにすることです。


若い先生が運動会練習で大声をはり上げています

2011-09-22 22:35:50 | 教師の仕事術の攻略法

運動会本番が間近に迫ってきました。

昨年はひどい大雨だったから,今年は晴れるといいなぁ~

こういうときの体育主任って大変ですよね。

晴れたら体育主任が晴れ男なおかげ。

雨が降ったら体育主任が雨男なせい。

みんなにそう言われます。(笑)

ちなみに,私これまで一回も運動会の「順延」や遠足の「学校遠足」になったことがありません!

ちょっとした自慢です。(笑)

あらら,出鼻から話がそれてしまっている。。。すみません。

運動会の話でした。

高学年部(5・6年生)合同で表現運動の練習を繰り返ししています。

高学年の表現って,力が入りますよね。

「運動会の華」「学校の命」的なイメージがあります。

本校も例外なくそれで,担当の若い男性先生が気合いを入れて指導してくれています。

授業始めの整列の段階で,もう爆発的に怒鳴ることもしばしば。

踊りでは,ひざの曲げ方から指先の伸ばし方まで厳しく指導。

初めて「高学年」になった5年生ちゃんたちは,もうびびってしまっています。

こういったときの指導の在り方は様々な意見があるでしょうが,私個人的にはこういった気合いの入ったやり方もありだと思っています。

いつもではなく,運動会シーズンの一時の間です。

こんなやけどをするくらいの指導を受けるのも,子どもたちにとってもいい刺激になるし,学ぶものがあるはずです。

だから,血管を膨らませて大声をあげる若手を見ながら,いつも私も心の中で

(いいぞ~やれやれ~)

って応援しています。(笑)

(…まぎれもなく,私が体育会系でそういう指導をちょっと前までしてきたからでしょうね。)

さて,こういうふうにがんばる先生がいてくれて,その先生だけでなく高学年部にはまだ複数の先生がいて,練習の指導に当たっています。

そんなとき

指導陣の顔ぶれから,自分の役割を割り出す!

ようにしています。

もし,私も彼のように大声をはりあげて気合いの入った指導をしたい先生だったとします。

でも,この場にそんなもう先生はいらないでしょう。

若手の先生一人で十分その役目は足りているし,空気はできています。

じゃあ,どんな役割が必要だろうか?

と,瞬時に考えられるようになりたいですね。

彼だけでなく,他の複数の先生たちの特徴と役割も見極めて,指導陣のトータルでバランスのとれた効果的な指導ができるような体制をつくることが大事です。

全員がそれを分かっていて実践できるようなメンバーであれば,とてもいい表現運動ができるでしょう。

・気合いの入った指導を届ける先生

・それに委縮してしまっている弱気な子を個別に支える先生

・一味違った明るさとユーモアをもって子どもたちを励ませる先生

・一歩遠目に,ベテランの風格で全体を見守る先生

・・・・などなど。


黒板を考える 6 「子どもとの約束」

2011-09-19 11:24:06 | 授業中の攻略法

少し前までは,私は子どもに黒板を触らせませんでした。

「黒板は先生のノートのようなものです。みんなは,もし自分のノートに勝手にものを書かれたら嫌でしょう。だから,先生のノートにも絶対に勝手に書かないでください。」

この話は効き目があり,子どもたちは黒板に書かなくなりました。

(もちろん,授業で必要なときは子どもたちが書くこともありますが)

これが黒板に関する先生と子どもたちとの約束のようなものになり,学級を組織する一つのシステムにもなっていました。

でも,最近は私も変わりました。

今では

「書いてもいいけど,書いたら必ずその前よりもきれいになるほど消し,チョークを片づけること」

「授業に支障をきたさないこと」

そんな約束をしています。

これも,真剣に話をすれば,子どもたちは守れます。

まぁ,こんな約束をすれば勝手に書きに来る子はぐんと少なくはなりますね。

でもそんな中でも書く子は書きますし,ちゃんと片付けまでしてくれます。

「絶対にだめ」

というのが,なにかかわいそうな,そこまで必要ないような気がしてきて。

私が甘くなったのかなぁ…

自分に子どもができて,心境の変化が起きてるのかなぁ…

なんて,黒板一つで自分の教師像を見つめ直したりして。(笑)

えーっと,

クラスの実態に応じた,黒板に関するルールははっきりと決めておく!

ことはやっぱり必要でしょうね。

黒板が勝手に荒らされる学級では,秩序が守られていないことをアピールしているようなものです。

黒板って,大きいし目立ちますから。

書いていい・だめ

掃除する・しない

そんなことに関して,一貫したルールを決めましょう。

さて,以前に書いた黒板に関する記事も載せておきます。

ご参考までに↓

○我々はチョークとともに生きていく運命ですからね

○高校世界史の先生の板書はめちゃくちゃだったけど