小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

本当は,苦手な保護者なんだけど

2010-11-29 21:21:17 | 保護者への攻略法

私は毎日学級通信を出しています。

B5サイズで,そこにはその日の授業での印象的だった子どもたちの活躍や,思わず笑いたくなるおもしろい1シーン,明日の連絡などをコンパクトにまとめていました。

この学級通信は,私が数少ない自慢できる仕事の一つでもありました。

どんな忙しい日でも,高学年担任であろうと,毎日続けていたからです。

そして,うれしいことにその中身もなかなか好評でした。

子どもたちにも保護者にも。

しかし,ある日クレームが来ました。

私は時折,その通信に子どもたちの日記を載せていました。

その日の際立っていい日記を1つか2つ。

お手紙で来たクレームの内容はこうでした。

「うちの息子の日記がずっと掲載されないのですが。読んでいても,そのことが不愉快で…」

と,その保護者の方の不満を表す文章が続いていました。

「うーん…」もちろんその子の日記が載らないのは,日記がよくないからでした。毎日,ほんの数行で,内容も乏しかったのです。

私にとっては,理不尽なクレームでした。

しかし,自信をもっていた学級通信を非難するものだったので,相当なショックを受けました。

本音を言えば「お宅の息子さんの日記を読んだことありますか!こんな…」と言いたい気分でしたが,そこは冷静になりました。

そして,反省もしました。

確かに日記の載らない子は悲しいでしょう。保護者も。いい日記を書かせていないのは担任の私なのです。

お手紙を返しました。

「この度は,貴重なご意見をいただき,ありがとうございました。学級通信の件,担任としても気づいていない至らない点があり,○○さんのおかげで…」と,精一杯のお礼と,謝罪をしました。

「同様に不快に感じる方が多くいるのであれば,学級通信をつくること自体を考え直そうと思います。」

とまで書きました。

そして,先輩の先生方にも相談しアドバイスをもらい,かつ次の日の学級通信でもその件を紹介しました。

そしてさらに…

数日後,必ずこちらからクレームの保護者に連絡をする!

ということを実践ました。

本当は,クレームを言ってきた保護者とは,その場でその件を解決したら,もうその後はできるだけ関わりたくないと感じてしまいがちですよね。

私のこのときの場合も,とりあえずその子の日記をすぐに載せる,日記の内容がよくなるよう指導する,不公平にならないよう掲載された子の回数を記録していく,ということを改善策としてやっていくことを示して,とりあえずの落着を見ました。

でも,私自身は納得のいかない部分も正直にいえばありました。(私もとても未熟者だということですが)

もう○○さんとは,あんまり関わりたくない,とも思いそうになりましたが,そこはぐっと踏ん張ろうと思いました。

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重要なのは,先生と保護者のいい関係を築くことです。それを忘れてはいけない。

そこで,その子の日記を掲載したその日,そしてクラス全体に日記指導をしたその日,さらに学級通信を続けて2週間ほどたった日,こちらからその方に電話をしました。

「その後,学級通信をご覧になられて,いかがでしょうか。今日は,クラスで日記の書き方を…」

これで,保護者の方も,すっかり落ち着いてくれたように感じました。

先生と保護者の間にあった,気持ちの悪いしこりのようなものも解消されたように感じました。

この対応の仕方にも,先生の謙虚な姿勢を感じてくれていれば幸いです。

実際,私はとても謙虚な気持ちになりました。

そして,さらにこの対応をすることで,立場が逆転したようにも思います。

クレームを言ってきたときは,保護者が先生に圧力をかけるような関係があります。

それが,こちらから頻繁に連絡をすることで,逆に先生が先手を取れるようになります。

そんな相手には,保護者もまたクレームを浴びせる気にはならないでしょう。

やはり,肝心なことは,クレームの中身がどうのというより,それをきっかけとしてよりよい教師と保護者の関係を築こうとしていくことですね。

どんな場合も。

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学期末のクラスお楽しみ会が行き過ぎて…

2010-11-28 16:22:36 | 学級生活の攻略法

お楽しみ会は「目標達成型」にしましょう という話はしましたが,

どんなお楽しみの中身にするか,それを企画するときはワクワクしますね。

子どものアイディアを集めたり,先生が提案したり,ときには保護者の方々まで巻き込んだり。

みんなが楽しめるように,学期末のいい思い出になるように,できるだけ盛大なパーティーにしたいという願いが自然とわき上がります。

しかし,ここでちょっとした問題が起きることも。

お楽しみ会の中身が,「ドッジボール大会」や「フルーツバスケット大会」などとなれば,その心配はないのかもしれませんが,

もし「映画(DVD)鑑賞会」「おやつパーティー」「夜のきもだめし大会」などとなると,配慮が必要です。

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お楽しみ会は,お隣のクラスとの差があまり大きくならないように気をつける!

ということです。

これ,経験したことある先生って,結構多くないですか?

自分のクラスのお楽しみ会が大きくなりすぎた場合もあるし,お隣のクラスのお楽しみ会が大きくなりすぎた場合も。

「クラスのお楽しみ会」という設定なので,自然と話題はクラス内だけにとどまりがちです。

「お楽しみ会」という性質から,子どもたちにとっては「内緒の」なんて印象もあるかもしれません。

ましてや,教科などとちがって,年間の計画なんて全くなくて,その中身はそのときのクラスの雰囲気に任されているわけですから,どうにでもできるのです。

だから,思いがけず,それが盛大になりすぎ,学校で普段実施することとは,ちょっとかけ離れたような内容になってしまうこともあります。

ある日,6年1組が持ちこんだおやつを食べながら映画鑑賞をしている光景を,お隣の6年2組が目にしてしまって,

「なんで1組だけ~!」

「ずる~い!」

「先生!学校でお菓子食べていいの!!」

なんて騒ぎだしてもおかしくありません。

6年2組の先生からしても「そんなこと,先生も聞いてなかったし…」なんてなると,クラス間に嫌な隔たりができてしまいますよね。

配慮の行き届いた先生,経験のある先生は,自分のクラスでお楽しみ会をするとなれば,学年会等で「~という中身のお楽しみ会をしようと考えていますが」と,他の先生に図ることをするでしょう。

もっと配慮のある先生なら,校長先生にまで伺いを立てるでしょう。

「お楽しみ会」というネーミングで,会の企画・運営を子どもに任せたからといって,そういった必要な調整を先生が忘れてしまわないようにしましょう。

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新しいことを始めるってのは,大変なことだけど

2010-11-24 20:19:32 | 教師の仕事術の攻略法

今日は,お隣の学校の研究公開を見に行きました。

地区の体力向上に関する研究協力校で,3年生の体育の授業が公開されました。

単元は「走り幅跳び」

単なる走り幅跳びではなく,学校なりに単元や運動特性,学年間の系統性などを研究して,オリジナルの単元をつくっていました。

小さな学校ですが,体育の環境整備や,指導法の工夫がとてもなされていて,学ぶ点がたくさんありました。

一緒に参観した先輩先生と声をそろえたのは

「こんだけ準備するのは大変だよ」

ということです。

新しい指導計画の開発,掲示物や体育設備の刷新,音楽を流しながら「○○学校体操」なんてものもつくって実践されていました。

言い方はよくないですが,研究校に指定でもされなきゃ,ここまで体育に力を入れて,全校あげて取り組むことはできないのかもしれないとも思いました。

学んだことの全てを自分の学校に持ち帰って,早速実践… なんて,到底できません。

だから,やっぱりなんにもしない…

なんていうのは,さみしすぎますね。

以前に,どなたかから教えてもらった言葉に,

新しいことを始めることは,水車を回すようなものだ!

というのがあったことを思い出します。

「水車を回す」のを想像すると,止まっている水車を回し始める,その一番最初が一番大変なことが分かります。

大量の水が必要です。

がんばって大量の水を流して,やっと,ゆっくりゆっくりと水車は回り始めます。

しかし,一旦回り始めると,その水車は遠心力を使ってスムーズに回り続けます。

水の量もさほどいりません。

私たちがする仕事も,これと同じことが言えるのかと。

職場で新しいことを始めるときは,そのスタートが一番大変。

しかし,がんばってそれを乗り切って,活動が動き出せば,あとはしめたものです。

遠心力が働いて,自動的に動き続けます。

学校全体に新しい体育の風を取り入れるときもそう。

学級で朝のボランティア活動を取り入れるときもそう。

やんちゃぼうずのしんじくんに,席に着かせる指導を進めるときもそうでしょう。

言うまでもなく,私たちの仕事は,新しいことにチャレンジしていくことに意味があります。

子どもたちのために新しいことを始めることが必要なときがあります。

そんなときは,重たい腰を持ち上げて,「水車」を思いながら,スムーズに回り続けるのを期待しながら,やっていきましょう!

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そろそろ2学期のお楽しみ会を計画しようか!

2010-11-23 09:20:36 | 学級生活の攻略法

学期末や年度末,どのクラスでもよく「お楽しみ会」が行われますね。

子どもたちは超テンションが上がります。

今年も,12月が見えてきて,そろそろ「2学期のお楽しみ会をしようか」と,担任の先生や,気が早い子どもが口にする時期ですね。

ドッジボール・映画鑑賞・クイズ大会・いすとりゲーム・おやつパーティー ・・・

学年段階に応じて,事前に学級会で,どんなお楽しみ会にするか話し合って,子どもたちに主体的な運営をさせようと努めたりもします。

私もお楽しみ会が大好きです。

学校生活においても,それくらいリラックスした時間があっていいと思うし,クラスの思い出づくりに,とてもいい機会だと思います。

そこで。

このお楽しみ会をするなら,「単なるパーティー」にしたくないというのが,欲張りな私の思いです。

というより,子どもたちが大好きで,エネルギーにあふれるこのイベントを,「単なるパーティー」にするのは,もったいない。

お楽しみ会は,「○○の目標が達成できたら」という条件達成型で実行する!

というハードルを子どもたちに課すようにします。

単なる恒例イベントのように「夏休みに入る前に」とか「クリスマスに」とか「学年が上がる前に」というお楽しみ会では,(もちろんそれでも楽しいこともあるが)その会に込める参加者の意識はイマイチ上がりません。

「やったー!」と喜ぶ気持ちはあったとしても,その想いは向いている方向がそろっていないことがあります。

単に「おやつの時間」を楽しみにしているだけの子。

授業がないことに「ラッキー」と思っているだけの子。

2学期が終わることに充実した気持ちに慣れている子。

クラスの中にも,いろいろな思いで参加している子たちがいるでしょう。

そんなとき、せっかくのお楽しみ会なのに,どうもまとまりがなかったりします。

また,普段しないことだから,小さなトラブルがおきてしまったりも。

そうではなく、せっかくのイベントに大きな意味を込めるのです。

「なわとびカードで,クラス全員が2級をクリアしたら,」

「朝のボランティアを、今日から二学期が終わるまで全員が続けられたら、」

「クラス作文リレーで、原稿用紙が100枚になったら、」

その目標が達成できたら「お祝いに、お楽しみ会をしよう」とするのだ。

これで,クラスはさらに団結します。

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大好きなお楽しみ会のために,目標達成に向かってみんなでがんばろうとしますね

すると,学期や学年の終盤に,とても充実した学級経営ができるようになります。

そして何より,そのお楽しみ会自体が,中身のある,子どもたちの想いもそろったイベントとなるのです。

もし,子どもたち全員がよくがんばって,設定された目標をクリアしたのちに行われるパーティーであれば,そのパーティーは思い切りはじけた,贅沢なパーティーにしてあげたいものです。

※ここでクラスの目標として設定することは、ぜひお楽しみ会はさせてあげたいので,「誰かにとってはとても困難」なものではなく,「クラスみんなでがんばれば十分に達成可能」なものにするといいですね。

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ノートは絶対に丁寧に書けていないとだめ?

2010-11-21 07:20:17 | 授業中の攻略法

ノートの中身は子どもによって様々です。

字がきれいな子。

字がザツな子。

まとめるのが上手な子。

まとめるのがヘタな子。

いっぱい書ける子。

あんまり書けない子。

ノートは学習を進める上で大事な道具ですので,それに関する指導をできるかぎり進めます。

「ノートは,どういうふうに使うんだよ」

「ノートに書く字は,どういうふうに書くんだよ」

これらの指導は,一回しただけで定着するものではありません。

年間をかけて,繰り返し繰り返し指導していくものです。

ときに,子どものノートを開いて,一番に目につくのは,やはり

「字の丁寧さ」

かもしれませんね。

その印象はとても大きいです。

字の丁寧さが,その子の人格までも想像させてしまうほどではないでしょうか(笑)

保護者にとっても,たまに開いてみた我が子のノートの字が,きれいであればホッとするし,ザツであればそれだけで「もううちの子は…!」なんて,頭に血が昇る思いでしょう。

だから,とにかく「ノートの字は丁寧に書く!」と一貫して指導してくなります。

確かにそれに必要だし,それに越したことはないのですが,

ノートに書く字は,丁寧に書く場面と,早く書く場面とを使い分けさせる!

ことも必要かと思います。

「えっ」と,感じるかもしれませんが,「早く書かせる」場面だってあっていいのではないでしょうか。

例えば,私たち大人が字を書く場面を思い出してみると…

やっぱり丁寧に書く場面と,丁寧さを気にせず早く書く場面があることに気付かされます。

上司に提出する出張報告書であれば,丁寧に書くでしょう。

テレビで紹介されたおいしそうなオムライスの作り方をメモするのであれば,早く書くでしょう。

自然と,「書く目的」に応じて,書き方を変えているのですね。

このことは,子どもたちの学習にだって当てはまると思います。

以前に,「ノートの役目は3つある」の記事で紹介した内容に沿って当てはめてみると…

丁寧に書く場面

→整理する場面・練習する場面(字や文の練習など)

先生の板書や説明に沿って今日の学習をノートに整理して,あとから読み返したりするものは,丁寧に書くべきですね。

字の練習をするときも当然です。

早く書く場面

→考える場面・練習する場面(計算問題など)

問題解決のために色々と自分の頭で考えるときに,ノートに書きながら考えることがありますね。そんなときは走り書きでもいいでしょう。どんどん展開される発想をダイレクトにノートに表わします。

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算数の計算問題などは,量をこなす方が大事なときもあります。丁寧に3問するより,早く10問した方がいいでしょう。(もちろん必要最低限の丁寧さは残します)

このように,ノートの書き方は使い分けるということを,学年段階に応じて少しずつ指導してもいいでしょう。

「これは丁寧に書きます」

「ここは早く書きます」

始めのうちは一つ一つ先生が指示して,できるようになってきたら子どもたちが自発的に判断するようになります。

一方的に「ノートは丁寧に!」という見方だけでなく,ザツに見える字も,実はほめる点があるのかもしれないという見方をしてあげましょう。

ノートをとる子どもたちにしてみても,「常に丁寧に!」というより,この方がメリハリもついて,子どもによってはノートへの抵抗も少なくなるかもしれません。

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