小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

運動会は春がいい?秋がいい?

2016-05-24 21:19:35 | 授業中の攻略法
本校の運動会がまもなくです。
練習も一通り重ねてきたので、あとは天気だけです。
これだけは体育主任頼み。笑
晴れれば体育主任のおかげ。
雨なら体育主任のせい。
体育主任の宿命です。

さて

運動会は本校のように春に開催する学校と、一般的な秋に開催する学校に分かれます。
どちらがいいでしょうか?

「いい」というのにも、学校側にとっていいことや、保護者側にとっていいことや、子どもにとっていいことや、いろいろな側面からありえると思いますが。

これをご覧になられている皆さんの学校は春ですか?秋ですか?

ちなみに本校は数年前まで秋開催でした。
それが、とあることでその年は仕方なく春開催になり、すると
「春もいいね」
という声が集まって、それ以降ずっと春開催が続いている状態です。
でも中には
「やっぱり秋がいい」
という声もあります。

私も両方経験しているので、両方のメリットデメリットを考えてみます。

1 気候を考えるなら「春」
地方にもよるでしょうが、多くのところでは春が涼しく過ごしやすいことでしょう。
逆に「秋」とは言えまだ残暑で暑さが厳しいシーズンです。
たくさんする運動会練習に暑さは大敵です。

2 運動会のクオリティを求めるなら「秋」
やはり「体育学習の発表の場」「学級や学年のまとまりを表現する場」としての運動会と見るならば、当然秋の方に軍配が上がります。
春はまだ新学期が始まって間もないうちの開催ですから、体育学習も学級としてのまとまりも未熟な面が多いです。
特に低学年なんて露骨です。

3 学校のスケジュールのバランスを考えるなら「春」
秋は運動会以外にもいろいろとイベントごとの多い時期です。
高学年の修学旅行や宿泊学習、文化祭、音楽会などを秋に開催するところは多いはずです。
それを避けて春に運動会を持ってくれば、秋に随分とゆとりが出てきます。
もちろん春は年度スタートから忙しくなるわけですが、それさえ乗り越えてしまえば、それ以降学校として非常にフットワークが軽くなる感じです。
実際このメリットが大きくて、学校の先生からは春開催に票が集まることが多いです。

4 保護者や地域のことを配慮すると「秋」
これは一概には言えませんが、本校でも外部からの声を集めてみると、若干「秋開催」を望む声が多いようです。
それは「2」にあげたクオリティを求める部分もあるし、何といっても昔ながらの「運動会は秋!」的なイメージが強いのではないかと思います。

ということで、数字の上では2対2の同点です。
あとはそれぞれの学校で、どこに重点を置くかによってどちらを選ぶかということになるでしょう。

一般的にはまだ秋開催が多いところでしょうが、徐々に春開催も増えているといったところでしょうか。

みなさんはどちらがお好みですか?


5年生が何をするにも時間がかかる… 算数

2016-05-22 21:57:32 | 授業中の攻略法
いや~ 女子バレー 日本vsオランダ
いい試合でしたね。
フルセットで強豪相手に勝ち切るなんて、久しぶりに強い日本を見た気がしました。
まったくレベルが違いますが、私ももうすぐバレーが始まります。
教員大会が。笑
あんな風にバシッと決めたいな~

さて

今の時期、算数の授業をしていて常に感じるのが、5年生の子たちの「遅さ」です。
読むスピード
書くスピード
考えるスピード
授業におけるどの動きについても、まぁ時間がかかります。

6年生は速いです。
この子たちとは2年目の付き合いになるので、昨年1年で鍛え上げたって感じです。
もうすっかり私と6年生は波長が合っています。

一方、5年生はこないだまで4年生だったわけで、私との授業も初めてです。
ずーっと高学年算数、高学年担任だった私には、このたちのテンポがあまりに遅くて
「…まだやってるの?」
って本気でつっこんでしまう場面が度々あります。笑
仕方ないことでしょうけど。

私は基本的に授業を進めるスピードは速いです。
自分でも分かっているし、子どもたちもそう言います。
これは無意識のうちに速くなってしまっているわけではなく、そうしたいからそうしているのです。
そうあるべきだと思っています。
個々の先生で授業に特徴があるでしょうが、私の特徴の一つだと思います。
「速い」というのが。

でも、やたらめったらに速くしているわけではありません。
そこに私のこだわりがあります。
何というか
「速いけど、全員がついてくる」
「遅くないけど、じっくり活動できている」
そんな速さを理想としています。

じゃあ、どうやってそんな状態を作るのか。
長年の経験から感覚的に作っているものが大きいようにも思いますが、整理してみると、

1 集中力をとぎらせない
無駄な間を空けず、常に子どもの関心を高い状態に保ち続ける必要があります。

2 子どもたちにも速さを求める
「先生のスピードについてこい」慣れるまでは言い続ける必要があります。

3 速さと同時に「リズム」を大事にする
先生が発問して子どもが答える、先生が指示して子どもが動く、子どもが発言して先生がつなぐ、など、授業の一連の動きにテンポの良い「リズム」を作るようにします。

4 無駄を省く
先生が無駄なことをしたり、子どもに無駄なことをさせたりしていては時間の浪費です。とにかく無駄をそぎ落としてスリムな授業にします。

5 速いからといってワンテンポにはならないようにする
速さに強弱をつけます。場面によっては、ものすごく時間をかけて、子どもたちと一緒に悩んだり議論したりします。

こういったところでしょうか。
あ、あと1つ

6 たまには息抜きをする
集中力を必要とする授業をするのですが、ある時には横道にそれて、笑いの起きるような場面も作ってあげます。(私は最近これが多すぎていけません…)

速さとリズムのある授業は心地いいものです。
集中力も高まり、自然と子どもたちの学習内容の定着も上がります。
だから
「速さ」
が大事だと思っています。

今、まだ5年生の子たちには上にあげたことが浸透できていません。
まだ私と子どもたちがかみ合っていない状況です。
少し時間はかかるでしょうが、粘り強くやっていこうと思います。

やってはいけないのは、遅い子たちに合わせるような授業に変えていってしまうことです。
それは一見その子たちに優しい授業に見えるかもしれませんが、トータルとして量と質を落としてしまうことになります。

肝心なことは、速さは追究しながらも、そういった遅い子たちをうまく取り込んでいくことです。
置き去りにしないことです。
このたちにいつも目を配りながら、進捗状況を確認しながらやっていく必要があります。
ここは先生の力量次第です。



校舎の隅っこにある購買部のおばちゃんのこと

2016-05-17 22:01:03 | 教師力UPの攻略法
本校にも購買部があります。
子どもたちが消しゴムや赤白ぼうしを買うこともできるし、先生たちが用紙や赤ペンを買うこともできます。
校舎の隅っこの方にあって、休み時間にはちらほら買い物の子どもたちがいます。

この手の学校の購買部の運営の仕方っていうのは校種や地区で様々な形があるのでしょうが、本校の購買部を運営しているのは、まったくもって外部業者の人で、学校の職員ではありません。
だから購買部の職員の人と私たち教員は基本的に必要な買い物以外での接点はなく、交流が深まる機会も特にありません。
本校の購買部は午前中しか営業していなくて、昼以降は閉店しています。
だから放課後に顔を合わせることもなく、なおさら疎遠な感じがする関係です。

購買部にはいつも「おばちゃん」がいます。
私たちと違って異動がない分、もう相当な期間、本校の校舎の隅っこに住みついていることになるおばちゃんです。
聞くところによると20年以上いるとか。
私は自分がこの学校の一番のベテランと思っていましたが、実は相手にならないくらいのベテランがいたんです。

多くの先生たちはこのおばちゃんと話をする機会はほとんどないのですが、私も担任をしていたころはそうだったのですが、教務主任をするようになって、このおばちゃんと会話をすることが増えました。

というか、私の方から話しかけにいくようになりました。
私なりに、「学校の職員で一丸となる」という目標をもったときに、この購買部のおばちゃんだって輪にいれたくなったのです。

授業をする教室まで行くのに、わざと遠回りして購買部の前を通ってあいさつしたり。
時間があるとき、たまにだけど職員室のお菓子を持って行ったり。
そして、毎週の職員週報を、必ず購買部にも届けるようにしました。
他にも、
「これもあれば助かるかな」
と思えるプリント類は届けるようにしました。

購買部のおばちゃんは、話せばとっても明るい気さくな人で、すぐに親しくなれる人でした。
だから、始めは
「教務主任として、行かなきゃ」
という感じで通っていたのも、途中からは
「おばちゃんと話して息抜きでもするか」
という感じで行くようになりました。

おばちゃんは私が週報を届けたりするので、
「先生、いつもわざわざありがとうね~」
って喜んでくれます。
「長年いるけど、これを届けてくれる教務主任は先生が初めてだよ」
とも言ってくれました。
「学校のスケジュールが分かったほうが営業しやすいでしょ。売上あげないとね」
なんて話してます。

私にとっては意外なところに友達ができたような感じで、息抜きをさせてもらえるしよかったのですが、私がコンタクトをとり続けていることで、学校として何かいいことが起きているかというと、それは特に見当たらないような気がします。
最初はそこをねらっていたんですけど。

でも、もう別にいいかなと思っています。
そもそも、学校を運営する私たちと、購買部を運営するおばちゃんとは、まったく立場が違うわけだし、それぞれの目標とか利益としている部分も、共有できるものではないというが現実でしょう。
そこを無理につなげることはできないし、つなげる必要もないのかなと。

だから今までもそうだったように、相変わらず学校は学校で、購買部は購買部として在り続けることでしょう。
それでいいんでしょう。

結論、私がしていることは特に意味がないのかもしれません。
週報を持っていくことをやめたところで、お互いの営業にはなんの支障もないでしょうから。

でも、続けようと思います。
私が好きでしているという部分が大きくなっていますから。
それに、これだけ仲良くなったわけだから、急に疎遠になるなんてことはできませんし。

教務主任の仕事うんぬんではなくて、もはや友達付き合いですね。

私にとっては、根詰めて仕事をする時間に埋もれる中で、ふと遊び心をもつというか、気持ちにゆとりをもつ、そんな瞬間を忘れないためのルーティンになっているので、それはとても貴重なことだと思っています。



この時期、どうしても嫉妬してしまう

2016-05-14 21:09:47 | 雑談
本校は運動会に向けた練習の真っ最中です。
今日も開会式の練習でした。

毎年のことですが、この時期私は常に体育主任に嫉妬しています。笑
運動会をひっぱる姿にやきもちを焼きまくっています。笑
やっぱり体育主任というのは、私的には学校のエースだし、運動会となると花形です。
かっこいいです。
今日の練習でも、朝礼台に立ってマイクをもち、全校に向けていろいろと声を張り上げる体育主任。
輝いてましたね。
私はそのとき何をしていたかというと、その朝礼台の下で、放送担当としてマイクの音量を調整したり、音楽を流したり… むなしい。笑

というのも、私も以前は体育主任をしていました。
駆け出しのころから6年連続でしていました。
今では教務主任や算数指導で老けてしまいましたが、実は生粋の体育人なのです。
体育大好きです。
体育主任のやりがいも十分に味わってきました。

だからこそ、なおさら体育主任に嫉妬します。
「いいなぁ」
とも思うし、
「俺だったらそこは~言うけどなぁ」
なんて思ったりもします。

もちろん、体育主任に言わせれば
「大変なんだぞ!」
って言うでしょう。
「代わってくれるならいつでも譲るよ!」
とも言うかもしれません。笑

エースとなる立場の大変さも嫌というほど知っていますが、それでもやはり、それがあるからやはり、体育主任は他の仕事とは一味違いますね。
運動会なんて、やり終えた時の涙が出らんばかりのあの感動はなんとも言葉になりません。
そして、子どもたちから体育主任は一種の憧れの視線が集まるものですからね。

ふ~
運動会までまだしばらく期間がありますが、その間私はこんな感情のまま、ずーっと日陰で放送機器をいじることになります。笑
なんとか気持ちの整理をしなくては。
体育主任がマイクでしゃべるとき、いじわるで音量を下げてしまいそうです。笑

ほんの思い付きで始めたことなのに、そんなに好評だなんて

2016-05-09 21:27:54 | 授業中の攻略法
5年生と6年生の算数指導をしている私ですが、昨年度からある取組をしています。
それは
「算数クイズ」
たるものを随時出していることです。

5年生や6年生でやっと解けるか!?ぐらいのいわゆる算数の難問です。
例えば今日は
「すごろくで、さいころの偶数が出たらその目の数だけ進み、奇数が出たらその目の数だけ戻ります。3回投げてゴールできるようなサイコロの組み合わせは、何通りあるでしょうか」
のような問題を出してきました。
問題は常に3問ほど教室前の専用掲示板に張り出してあり、誰でも挑戦できるようにしてあります。
正解者の名前を書く欄も作っているので、子どもたちは競うようにして解いています。

誰も正解できないような超難問があったり、早い者勝ちで正解できるような簡単なものもあったり、そのギャップも子どもたちにはうけているようです。
「先生、次の問題まだですかー!」
と、しょっちゅう攻められるようになってしまいました。
始めはほんの思い付きでスタートしたことなのですが、すっかり5年6年フロアにあの掲示板が浸透しています。

そして、こないだ意外なことが。

保護者も交えた懇親会があったのですが、その席でとあるお父さんに声をかけられました。

「先生、あの算数の問題見ました。」
「問題? あぁ、あれですね」
「こないだ学校に行った妻が写真を撮ってきて」
「え?写真を?わざわざ?」
「はい。あれ、保護者の間でも結構評判なんですよ。知りませんでした?」
「えーっ 知りませんでした…」
「うちの子もハマってて」
「ですね。太郎くんは毎日のようにチャレンジしてますよ」
「いつも私に問題を持って帰ってくるんですよ」
「あら」
「そして一緒に考えてるんです。今出てる『洞窟』の問題。私にも分からなくて。ははは。」
「そうですかぁ あれをおうちで一緒にやってくださってるんですか。そんなこと想像もしませんでした。」
「私の周りにも多いですよ。そうしている親子は」
「いやぁ びっくりです。うれしいですけど」
「先生、今年もあれ続けてくださいね」
「あ、はい。もちろんです」

あの難問がこんな広がりを見せているとは、まったく考えてもいませんでした。

意欲のある子たちが、解きたいあまりに家に持ち帰っていたんですね。
そして親に伝えるんだけど、そこでうれしいのは、一緒に考えてくれる親が多くいるということ。
ここにびっくりです。
いい親ですね~ ありがたい。
一応、ルールとして「自分で考えること!」とはしているのですが、こそっと親を頼るなんて、全然OKです。笑

担任じゃない私には、教える子どもの保護者との接点なんて全くないと思っていましたが、意外なところに生まれていることを知りました。
これは私にも新鮮で、なおやる気が出てきます。
親も一緒に考えているとなれば、この取組のクオリティをあげて、もっと盛り上げていかなくては!
そう思っています。