小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

毎朝、通勤途中に見る、とある小学校の運動場の風景

2014-07-29 22:26:35 | 教師力UPの攻略法
朝の通勤。
自分の学校に着くまでに、別の小学校の前を私は通ります。
その学校の運動場では、朝の始業前の早い時間にも関わらず、子どもたちがにぎやかに体を動かしています。
運動場のあちこちに広がって、所狭しと。
もちろん、一瞬素通りする間に横目で見るだけですから、そうじっくりとは様子を見ることはできないのですが、活気のある雰囲気は十分に伝わってきます。
体力づくりに力を入れている学校なのでしょうか。
それとも、そもそも元気な子が多い学校なのでしょうか。
いずれにせよ、とても微笑ましい光景です。
いい学校なんだなと、思わされます。
(それに比べてうちの学校は…)
なんて、いやでも比べてしまいます。

その朝から活気ある学校の運動場に、毎朝、必ず見る一人の姿があります。
それは、その学校の先生で、その先生は毎朝ひたすら運動場を走っています。
トラックを淡々と。
子どもと競争するわけでもなく、子どもを引き連れているわけでもなく、ただただ自分のペースで。
しっかりと半袖半ズボンのトレーニング姿ですので、ハマって走っているわけです。
子どもたちがたくさんいる運動場のなかにも、一人大人が走っていると、すぐに目につくもので、私は自然と毎朝その先生の姿を確認するようになっています。
(お、今日も走ってる)

その先生は、自分の趣味やトレーニングのために走っているのか、それとも無言で子どもたちに体力づくりを促しているのか、一体どんな目的で走っているかは分かりません。
(正直、直接インタビューしてみたいです。この先生に興味があるので)
分かりませんが、一つ言えることは、この先生もまたある種の魅力のある先生だな、ということです。
始業前、普通の先生なら時間が惜しいところに、運動場を走ることに時間を使える、その精神的なゆとり。
さっそうとした姿で走るその体力。
子どもに混じって、先生一人で走ることができる、そのちょっとした勇気。
毎朝欠かさない、続けられる、その継続力。
朝の時間をそんなことに使っても、その後の仕事をこなしていけるその仕事の力量。

うーん、私の勝手な想像も結構入ってしまっていますが、この先生の、先生としての力や、魅力的な人柄を推し量ってしまいます。
きっと、「いい先生」なんだろうと思うんです。
中には、こんな一風変わったことをする先生で、仕事ぶりも一風変わっていてちょっと問題あり、って先生がいたりもするのですが、なぜか、私の希望として、この先生はそんなんじゃなくて、「いい先生」であってほしいと思ってしまうんです。
毎朝見る景色が、やはりいいものであってほしいからでしょうか。

朝、その先生が走っている姿を確認できると、なにかちょっと安心するほどになっています。(笑)
「今日もいつもと変わらないな。おれもがんばろう」
なんて。
でも、私のその心理は、ひょうっとしたら運動場で遊んでいる子どもたちも、同じものをもっているのかもしれない、そんな風に思ってしまいます。
この学校の子たちにとって、そしてこの学校にとって、このランニング先生の存在はきっと大きいはずです。



頼まれる前に、こっちから向かっていっちゃえ

2014-07-16 22:20:26 | 教師の仕事術の攻略法
学期末になり、自分が受け持つ算数の授業も一応計画通り済みました。
すると、授業のために教室へ出向く足も必要なくなり、職員室で過ごす自間が多くなってきました。
もちろん、そこでやらなきゃいけない仕事はたくさんたまっているので、ここぞとばかりに机に向かいます。
が、教務という立場上、同僚から何か頼まれたり、校長教頭から呼び出されたり、電話や来客の対応をしたりで、なかなかどっぷりとデスクワークに浸ることができません。
そうなると、なおさら、誰にも声をかけられない時間には机に張り付いて集中力を高めて仕事を進めようとしてしまいます。
となると、気がつけば、自分は、誰かの相手をしているか、デスクワークで自分の仕事をしているか、そのどちらかで時間を過ごす毎日になっていました。
これって、楽しくないんですねぇ
なんというか、仕事の仕方が消極的な気がしたんです。
仕事は自分から追いかけていくべきものなのに、すごく受け身になってしまっていました。
自分はデスクワークがしたい。
しかしそれを妨げるいろんなものがある。
それらに時間をとられることが惜しく思えて、なおさらデスクワークに熱が入る。
そんな自分の姿を客観的に想像すると、嫌な教務主任だと思えました。
今日はスタイルを変えようと思いました。
なかなか人の仕事まで先を読むことは難しいですが、まずはそれをやってみることです。
人に声をかけられる前に、自分から人に声をかけることです。
この時期、人手を必要としていそうな先生に、仕事を進める上で困っていることがありそうな先生に、片っ端から声をかけました。
「何か手伝いましょうか」
「先生の~の仕事、どうですか。進んでますか」
こんな急なおせっかいに、多くの先生は
「あぁ大丈夫ですよ。ありがとう」
でしたが、中には
「あ~ 実は、手伝ってほしいことがあるんですよ。いいですか、お願いして」
の返事もありました。
私も、自分の仕事を遮られてやる仕事ではなく、自分からつかまえた仕事なので、やる気ががぜん違います。
「はいはいなんでもやりますよ~」
ぐらいの感じになれます。
私に頼みたい仕事っていうのは、力仕事かパソコン関係が多いようで、今日は何人かの先生のその手の仕事をいっしょにやりました。
「助かりました~ありがとうございます」
感謝してもらって、こちらも嬉しい限りです。
うん、やっぱりこういう仕事の仕方がいいなと思いました。
こういう教務主任でいたいなと思いました。
不思議と、こんな風に自分から仕事を追いかけていると、たまっているデスクワークも、合間に調子よく進むものです。
仕事もリズムですね、やっぱり。


職員室をウロウロする怪しい奴

2014-07-10 22:07:52 | 教師の仕事術の攻略法
1学期の学期末です。
担任の先生たちはみんな成績処理や公簿整理で忙しい時期に入っています。
私も昨年まではそうでした。
この時期の仕事をいかに効率的に、かつ中身を充実させていくかを、いつも考えていました。
今年は教務主任。
担任でない立場で迎える初めての学期末です。

担任がする仕事をしなくなった代わりに、担任がこの時期の仕事を漏れなく把握できるように、仕事をスケジュール化したり、少しでも負担を軽くするためにソフト面やハード面の効率化を図ったりすることに努めています。
担任時代に
「こういうのがあれば助かるけどな」
って思っていたことを、ここで生かしていきたいです。
いよいよ1学期のゴールも目に見えるところにやって来て、
(…みんな、仕事進んでるのかな?)
って、ちょっと心配するようになりました。
「学期末です。やらなきゃいけない仕事は~ですよー」
って呼び掛けている立場として、それがちゃんと伝わっているのか、それが心配なのです。
そこで、一人の先生を捕まえて、
「ねえ、もう先生たちって健康診断簿つけてる?」
「ぼくはつけたけど、まだの人もいるみたいだよ」
「じゃあ学級会計は?」
「それはまだだね」
「時数は?」
と、ここまで尋ねたところで
「大丈夫だって。先生たちみんなちゃんとやってるから。心配すんなって」
と笑われました。
…確かにそうですよね。
みんなベテランです。
教務主任が新任だからといって、学級事務が滞ることはないでしょうね。(笑)
私なんかが心配することはないのかもしれません。

私はよく職員室内をウロウロと歩き回ります。
横目に先生たちの机上を見ながら。
一見、怪しい行動です。(笑)
でも、これは私なりの意味のある行動でして、先生たちの机上を見ると、その先生の今が見えることがあります。
仕事の痕跡から、今取り組んでいる仕事が見えます。
机上の雰囲気から、忙しいのか余裕があるのかが見えます。
教務主任という立場から、こんな方法で、完全にではありませんが、おおまかに先生たちの仕事の進捗状況を把握しようとしています。
そこから逆に仕事のヒントをもらうことも多々あります。
仕事の早い先生の机上には、これから他の担任にも取り組んでほしい仕事が先立ってなされていることがあります。
また、若い先生の机上には、みんなが苦労している仕事を斬新な方法で、楽にできるような工夫が見えることがあります。
それらは、ぜひ他の先生たちにも広めたい情報であり、それをする役目が自分だと思っています。
「先生、ごめんなさい勝手に見ちゃったんですけど、このワークシートどうしたんですか!?」
なんて。

私も教務主任としてベテランになれば、自分の机からそう離れることなく、全体を把握し、動かせるようになるのかもしれませんが、今はまだまだですので、地味に動き回ろうと思います。



教務主任をしてから上達した地味なこと2

2014-07-08 06:42:28 | 教師の仕事術の攻略法
教務主任をしてから上達したなと思うことの二つ目。
「電話や来客の対応」
これまた職員室の地味なお仕事なのですが。
前はこれ苦手でした。
電話も来客も。
たまに職員室にいて「当たっちゃう」と、ドギマギしていました。
電話で訳のわからない日本語をしゃべったり、来客に失礼な対応をしたりしていたように思います。
私だけでしょうか、学校の先生の弱点のひとつじゃないかと思います。
そういった社会人として必要なマナーのようなものを学ぶ機会がないんですよね。
見よう見まねでやるしかない。

しかし、教務主任をしはじめて、職員室にいる時間が長くなり、電話や来客の対応をする機会がぐんと増えました。
すると、自然と慣れるものですね。
電話で
「校長は所用のため不在ですが、伝言を承りましょうか。」
なんてスラスラと自分の口から出てきたときには、
(うわっ)
ってびっくりします。(笑)
繰り返し経験していると、こういうのはいくつかのパターンがあることに気付きました。
電話の用件とその対応
来客の用件とその対応
しかも学校という場ですので、そのパターンはそんなに多くはない。
あとは、そのいくつかのパターンを覚えてしまえば、それに適した言葉と態度を当てはめて対応するだけです。
それに、教務主任という立場になり、学校の全体像がより把握できるようになったことが、外部の人の要求を理解できるようになったことにつながっていると思います。
どんな人が、学校の誰に対して、どんな用件があるということが、理解できるわけです。
それができていると、対応するときに慌てません。
加えて、電話や来客への対応が上手な人の真似をすることも私の上達法のひとつです。
電話や来客の対応がスムーズで、見てて心地いい人っていますよね。
職員室に長くいると、そういうのを見ることもできて、勉強になります。

電話や来客の対応をしているとき、自分は外部と学校をつなぐ窓口になっているわけですから、相手にいい印象をもってもらうためにも、上手な対応をしたいものだという、そんな意識も芽生えました。
以前にはなかったものだと思います。



教務主任をしてから上達した地味なこと

2014-07-01 21:22:00 | 教師の仕事術の攻略法
教務主任をするようになってから、今までしなかった、もしくはしてたけどそんなに多くはしなかったような仕事をたくさんするようになりました。

始めはそれらがなかなか慣れずに苦戦して、時間を費やしていたのですが、繰り返すうちに上達するものもでてきました。

例えば…

印刷の技術!

ですね。

大変地味な仕事ですが。(笑)

職員に配布する資料、全児童に配布する資料、地域や保護者に配布する資料、教務主任はたくさんつくるし、たくさん印刷します。

ときには自分が作った資料でなくても、印刷を頼まれたり、忙しそうな先生の代わりに印刷をしてあげたりもします。

印刷室にいる時間がぐっと増えました。

印刷って、製版から印刷までは、ほぼボタン一つの単純で簡単なものなのですが、配布数が多くなるとコツを要することがでてきます。

各学級の長子数印刷したい

両面印刷したい

ページ順番通りに印刷したい

そんなときに、コツを知らず、基本操作のみで対応しようとすると、まぁ面倒なことになります。

しかし、最近の印刷機はなかなか優れもので、こんなニーズにも応えてくれる昨日を備えている場合もあります。

例えば長子数。
いちいち一学級ずつ入力すれば手間ですしミスも出てくる可能性がありますが、印刷機に長子数をインプットしておく機能があります。
「うわ、これ便利」
ラッキーって感じです。

会議資料の両面印刷。
A4サイズですが、A3サイズで奇数ページのみ並べて印刷し、裏に偶数ページを逆の順番で並べて印刷します。
この作業も、あまりしたことがないと、やるたびに
「あら、どうだったっけ」
と混乱しますが、教務主任はお手のもの!
印刷機を二台同時に動かしてできるほどになりました。(笑)

最近は印刷機と仲よしになりすぎて、壊れる兆候まで感じ取れるようになりました。(笑)

「お、そろそろ詰まるな」
ってときが分かります。
おまけに故障したときに呼ぶ業者さんとも仲良くなりました。

印刷機と仲良くなっても誰にも自慢できるものではないし、自己満足の地味なことなのですが、でも仕事は仕事です。

教務主任になって得したことの一つです。