小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

今から連休明けを想像すると… ん~

2011-04-30 07:50:50 | 教師の仕事術の攻略法

ゴールデンウィークですね。

今回の連休の形は,学校関係者にとってはうれしいと感じる人の方が多いのでしょうか。

それとも残念と感じる人の方が多いのでしょうか。

一般的には,2日(月)も休みをとって,長い連休にして,大型の旅行に出るような人もいるんでしょうね。

私のクラスにも「2日(月)はお休みさせてください。」という家庭もありました。

(いいなぁ)と思いながら「どうぞ,お気をつけて」

どちらにしろ,連休を明けると祝日なしのハードな日々が待っているわけですから,今を楽しみたいですね。

この時期はいつも思うことです。

さて

この連休を明けて学校へ出てきた子たちを見ると,みんなフニャフニャしています。

頭も体もまだスイッチが入りきれてないままです。(笑)

これは子どもたちにとってはある程度当然なことなのでしょうが,もちろんそれは子どもだけのことではないのですね。

私たち教師,大人もそうです。

そのフニャフニャ感はきっと,表情や声のトーンになって表れて,子どもたちにも伝わっているのかもしれません。

連休明けだから,やらなきゃいけないことはたくさんあるのに…!

気持ちばかりが焦ります。

ここは一発,自分に厳しく喝を入れることも必要かもしれませんが,スイッチが入り切らない自分も認めてあげながら,仕事の仕方に工夫をしてもいいのかもしれません。

連休明けは,チェック物を少なくする!

これだけでも,ずいぶん楽になります。

授業に関しては,やはり教師の裁量で量や質を加減するわけにはいきません。

(いくのかもしれませんが,そこは妥協したくない)

だから,別のところで仕事量を調整してみるといいでしょう。

そこで,単純作業で時間と労力を要する「チェック物」が挙げられます。

・日記のチェック

・プリント類のチェック

・音読カードのチェック

・各授業のノートのチェック

・係活動や一人一役のチェック

・テストの丸つけ

・連休中に出した特別な宿題のチェック

こういったものは,先生が課題として出す,その出し方によって多くもなるし少なくもなります。

たくさんすることで,子どもたちの学習を活性化したい気持ちは,もちろんいつでもそうですが,連休明けは,少しこれらの量を減らすよう心掛けてはどうでしょうか。

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最初から子どもたちに課す量を減らしてもいいし,チェックの仕方を「子ども自身にさせる」「子どもどうしでさせる」など工夫してもいいし。

このチェックの作業に追われなくなると,もちろん他の仕事が進みますし,一番肝心な「授業」に身が入ります。

そして,数日がたって,仕事のリズムも戻ってきたら,いつもどおりの課題を課すようにするといいでしょう。

連休明け,気持ちをリフレッシュしてこれからのために勢いをつけたい自分のために,ちょっと仕事の仕方を工夫してあげましょう。


担任が出張で不在 そのときクラスは...

2011-04-28 08:08:20 | 学級生活の攻略法

最近は出張続きです。

何日か,学級を留守にすることになりました。

4月から5月にかけたこの時期,「地区の○○担当者会」という会が多いです。

出張に出る先生も少なくありません。

学校では補教体制を組むのに教務が苦労しています。

さて

連日で私のクラスは担任不在。

その間,子どもたちはどんな様子で過ごしているのでしょうか。

こんなときに担任の先生は,気が気でない状況になるものですよね。

「あの子は,またけんかしてないだろうか…」

「あの子は昼休みに一人ぼっちになっていないだろうか…」

「補教の先生との授業をしっかり受けられているだろうか…」

「係の仕事はしっかりできているだろうか…」

そばにいないと指導できないことがいっぱい頭に浮かび,不安になります。

そして

「いや,うちのクラスの子なら,きちんとできるだろう!」

と期待もします。

普段から

担任がいないときのクラスを想像して学級づくりにのぞむ!

という視点も持ち合わせていたいです。

「もし,担任の先生がクラスを留守にしたとき,子どもたちはどんな姿を見せるか。クラスはどんなクラスになるか。」

そこで,いわゆるクラスが「自立」することの必要性が生まれます。

担任の先生の目がそばで輝いているときに,子どもたちはがんばる。

それは自然なことだし,先生と子どものいい関係であるとも言えます。

しかし,次です。

例えば先生が出張でいなくなったとき…

1 先生がいないから,気を緩めるクラス

なのか

2 先生がいないから,気を引き締めるクラス

なのか

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多くの場合「1」になってしまいそうですね。

そこで「2」になれるクラスをつくりたいと思います。

そのためには,出張に行く直前に担任が,あーだこーだ言ってできるものではないでしょう。(少しは効果があるかもしれませんが)

普段から,担任不在のときのクラスを思い描き,必要な指導を進めておくことでしょう。

クラスの成長という見方からすれば,かなり高度なことかもしれません。

1年というスパンの中で,序盤からそういった成熟したクラスにするのは難しいかもしれませんが,そこをめざすことは大事ではないでしょうか。

出張から帰り,補教に入ってくださった先生が

「今日,クラスの子たちは…」

なんと教えてくれるか,ドキドキするところであります。


家庭訪問で,先生がしてくれたらうれしいこと

2011-04-26 06:31:26 | 保護者への攻略法

学校では家庭訪問の時期ですね。

もう,さっそく家庭訪問が始まっている学校もあるでしょうし,私のところのようにゴールデンウィーク明けに,というところもあるでしょう。

たくさんのおうちを回ることになりますね。

先生側としては,時間を守りながら,広い校区を迷うことなくスムーズに回って,しかもいいお話ができるようにと心がけます。

子ども側としては,学校の先生が自分んちに来るなんてことが不思議な感じがして,しかも親と先生の間で自分のことをあーだこーだ言うものだから,居心地が悪いでしょうね。(笑)

しかし,ここではちょっとかわいそうですが,そんな子どものこと以上に,おうちの保護者の方を気遣うべきでしょうね。

保護者側としては,年に一回の緊張の場面です。

おうちの一大イベントといってもいいくらではないでしょうか。

「家を先生に見られる」 プレッシャーですね。

そんな保護者の方の気持ちを汲み取って,まずは

家庭訪問では,必ず一言おうちをほめる!

ことをしましょう。

だって,きっとこのわずか10~15分のために,おうちの方は必死でお片付けをして,お掃除をされたはずです。

ひょっとしたら,新しいテーブルクロスでも買ってきてるかもしれません。

先生がやってきて,おうちの様子になど全く目も向けず「お宅のお子さんは…」なんて真剣な顔で話し始めたら,それはさびしいでしょう。

まずは,部屋に通されたらすぐに

「きれいなおうちですねぇ」

「かわいい飾り物がいっぱいですねぇ」

「植物がいっぱいですねぇ 気持ちがいい」

「すてきな食器ですねぇ」

「あぁ なんか,落ち着くおうちですねぇ いいなぁ」

なんて,感じたままに言ってあげましょう。

特に片付けがされていなくて,家庭訪問に対しても全く準備されていない感じであっても,目に付いたなにかに関心をもってあげるといいでしょうね。

こんな先生の言葉に,気を悪くする方はいませんし,このおかげでその後の本題のお話が明るくできるようになるかもしれません。

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ちなみに,余談ですが

私は最近家を新築しました。

家を建てた後も,電気屋さん,水道屋さん,内壁屋さん,家具屋さん など,たくさんの業者さんが家を出入りします。

そこで,この人たちも2つに分かれることに気がつきました。

すぐにおうちをほめてくれる業者さん。

おうちのことなんか全く触れもしない業者さん。

招く側の私としては,念願のマイホームをほめてもらうと本当にうれしくなりました。

一言ほめてくれた業者さんとは,その後の本題の作業も協力的になれそうです。

家に関わる仕事をしている人が,自分の仕事場となる顧客の家について,上手にほめられるということが,「さすがだなぁ」とも感じます。

一方で,まったく家のことに触れもしない業者さんもいます。

家に入ってくるなり,淡々と自分の仕事をしています。

もちろん,それで責任を果たしているわけですから文句は何もありませんが,こちらの心情として,さみしいものがあります・・・

(こうして何件も人の家を回っているから,いちいち家の中に目を向けないのかな・・・)

なんて思いますが,これって,家庭訪問にも似てますね。


頼もしい我が家の太陽光発電 …太陽と言えば

2011-04-24 06:59:12 | 学級生活の攻略法

新築した我が家の屋根には太陽光パネルをのっけています。

のせるかどうか,のせるなら何枚くらいのせるか。

その時はずいぶん検討しましたねぇ。

そして,いよいよその家で暮らしてみて,太陽光のお手並み拝見です。

ぶっちゃけ,安い買い物ではありませんでしたので,どれくらいがんばってくれるのか,我が家の家計を支えてくれるのか,注目していたところ…

「うわ,すごい」

思わず家族で感心してしまいました。

晴天が多かったここ1~2カ月。

我が家の消費電力よりも,太陽光パネルが発電してくれる発電電力の方が大きく上回っていました。

お金の話は何ですが,光熱費も以前とはずいぶん変わりました。

う~ん,太陽という自然の力のすごさというか,太陽光パネルという近代科学のすごさというか。

一庶民として驚いています。

震災のこともあり,我が家でも少なからず節電に心がけているつもりです。

これからも,生活全般に対して,エコ意識を高めていきたいと思っています。

いやいや,ところで

太陽と言えば…

さわやかな晴天が続く最近,学校で気をつけること

外で子どもたちに話をするときは,太陽の位置に気をつける!

基本のネタを一つ。

初任のころ,外での体育の授業。

確か鉄棒だったと。

必死に話をする私の顔を,子どもたちが誰も見ていないではないですか!

「しっかり顔を上げて聞きなさい!」

がんばって顔を上げようとする子どもたち…

ですが,やはり顔が上がりません。

そうです。

私の真後ろにギンギンと照り輝く太陽があったんです。(笑)

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「あ,まぶしかったんだね。ごめん。」

外で話をするときは,先生の正面に,子どもたちの背中に太陽が来る形をつくらないといけませんね。

だから,整列させたあとでも

「太陽がまぶしくないように,体をこちらへ向けなさい」

と,先生が場所を移動したりします。


「一人一役」派?それとも「係活動」派?

2011-04-21 06:31:09 | 学級生活の攻略法

以前に,「一人一役」でクラスの仕事を確実に分担することが,毎日のクラス運営を支えるという攻略法を紹介しました。

今回は「係活動」について。

以前に述べたのは,この係活動に,クラス運営で必ず必要な仕事を任せてしまうと,仕事の遂行が不確実になることもあるということでした。

(例えば「黒板消し」や「棚の整理」「花の水やり」 など)

おそらく原因としては,複数人いるグループ内では,責任の所在が不明確になりがちだからです。

そうなると,その仕事の遂行が不安定になります。

それを防ぐためにグループへの指導を工夫していくのも一つの手ですが,ここで一つの提案です。

係活動にはどのような活動が向いているのか。

必ずしなくてはいけない仕事ではなく,創造的で夢のある活動をさせる!

複数人いる,そのエネルギーと発想力を利用するのです。

「創造的で夢のある活動」要するに「別にクラスに必ず必要ではないんだけど,もしそれがあって,うまくいけば,クラスはとても楽しくなるもの」そんな活動を任せましょう。

だから,係活動のスタートの時点から,担任のほうで「○○係」などと,ネーミングを準備する必要もありません。

係の組織自体を,子どもたちの発想に任せましょう。

「自分たちで自由に係をつくっていいですよ。」

子どもたちが発案する係としては

★週一回のお笑いステージ係   ★5年1組オリンピック運営係

★手作り新聞係   ★なぞなぞチャンピオン育成係    などなど

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こういったものをだれかが発案すれば,それに協力したいという子どもが自由にその係に加わります。

だから,人数さえ限定しません。

言うまでもなく,このような係活動こそ「別にクラスに必ず必要ではないんだけど,もしそれがあって,うまくいけば,クラスはとても楽しくなるもの」つまり「創造的で夢のある活動」ですね。

こういった係は,めでたく軌道にのり,うまく活動が続けば継続されるし,係員の数も増えてくるでしょう。

しかし,残念ながらもし活動が盛り上がらなかったら,消滅していきます。

それもOKです。

学期の途中から新しい係が参入することもおもしろいでしょう。

この係活動を進める中で,子どもたちは自力で何かを発展させていくことのおもしろさや難しさを感じたり,友だちと協力し合うことの楽しさを学ぶでしょう。

大人が,社会の中で起業・経営していくのに似ています。

このように,「責任もって確実にする一人一役」とは違って,ある程度自由な枠の中で活動できるものを「係活動」としてみてはいかがでしょうか。

ちなみに,私の5年生クラスにも,まだ係というのは存在しません。

一人一役で,クラスは十分に回るようになりました。

そろそろ,この係活動の発足について,考えてみようと思っています。