小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

研修も、噛み砕いてくれると分かりやすいんだ

2014-06-22 07:19:12 | 教師力UPの攻略法
W杯日本対ギリシャがあった朝は学校もあちこちの教室でテレビを見ていたようです。
そりゃそうでしょうね。
4年に1回です。
多目に見てもらえるはず。
それにしても引き分けは悔しかった~
1時間目の授業が、学校全体としてテンションが低かったような(笑)

校内研修で、生徒指導に関する研修がありました。
担当は本校の生徒指導主任です。
これをする前に、生徒指導主任は校外での主任会で、同様の内容に関する研修を受けていたので、それを学校に下ろすという形の研修でした。

普通なら、そこでもらってきた資料を、そのまま転用して研修を進めるところでしょうが、この先生は自作資料を準備していました。
そして、その資料も研修の中身も、主任会をそのままもってくるのではなく、自分の言葉で話していました。
なぜそれが分かったかというと、どの話題も本校の実態に合わせて話してくれていたからです。
主任会ではオーソドックスな話題しか取り扱われなかったはずです。
いろんな学校の先生が参加しているからそれは当然です。
でも、それが一つの学校というピンポイントの現場に降りてきたとき、話はもっと具体化するはず。
その先生は、それを見事に具体化した研修をしてくれました。
「うちの場合で言うと…」
「以前うちで起きたケースに当てはめると…」
「今後の本校の課題としては…」
そんな言葉が多く聞かれました。
自然と、その研修事態が必要性と緊張感のある研修となり、引き締まった研修になりました。
有意義な研修になったと思います。

今回のように、ある担当者が校外で受けてきた研修を、自校に還元する、という形で行われる校内研修はよくあるパターンですよね。
そのとき、その担当者が一工夫するかどうかで、その研修のもたらす効果は大きく変わるんだと思いました。
オーソドックス・一般的な話を、そのまま学校に下ろすだけではイマイチ。
それらを具体化・特定化した話に変えられる先生がいいですね。



4月に赴任してきた先生たちに何と言わせるか

2014-06-16 22:43:13 | 教師力UPの攻略法
学校の今を評価するものとして、いわゆる「学校評価」というものがあります。
保護者向け
子ども向け
地域向け
そして
職員向け
それぞれの評価があります。
今年も6月中旬になり、そろそろ1学期の節目が見えるようになってきて、それらの評価の準備を進める時期になりました。
これについては、本校では基本的に教頭先生が進めるのですが、教務主任をしている今年、私も自然と学校の評価が気になります。
担任時代は、やはりどちらかというと、自分は学校を評価する立場という側だった気がしますが、今では逆です。
自分は評価される学校側にいます。
学校の評価は、少なからず自分も関わっている学校運営の評価です。
ぜひいい評価がほしい。
そう思います。

今後、質問紙方式でいろんな評価をとっていくわけですが、その前に。
私が気にしているのは、今年度4月に赴任してきた新しい先生たちの反応です。
この先生たちが、本校をどう見ているのか、それが気になります。
これは、かなりリアルで信憑性の高い評価だと思います。
学校の外にいた先生たちが、学校の内に入り、そこで仕事をしている。
子どもたちと過ごしている。
まだこの先生たちは前任校の感覚も残っているでしょうし、本校に対して新鮮な感覚をもっているはずです。
この先生たちが
「いい学校だね」
って言ってくれるなら、これはうれしいことです。
逆に
「この学校、やりにくいね」
って言うなら、残念です。
私のように何年もいる先生は、自然とこの学校が自分の中のスタンダードになってくるから、いいも悪いも見えにくくなります。
同時に、長くいる分、学校への愛着が沸くものです。
どちらかというと、学校をひいきめに見てしまうものでしょう。
だからこそ、より客観的な目、客観的な評価というものが必要になってきます。
新しい先生たちの声は、質問紙でとる正式なものよりも、生の声で聞く非正式なものがいいですね。
そっちのほうが、感情もこもっていて、よりリアルです。
くだけた会話の中にもれてくる、先生たちのそんな声に敏感になろうと思います。


学校の外に味方をつくる

2014-06-12 20:12:06 | 教師力UPの攻略法
教務主任としての仕事を、とりあえず把握できてきたかな?という感じのこのごろです。
でも、その仕事の進め方にはまだまだ素人で、苦労を重ねている毎日は相変わらずです。

職員週報を書くのにも
「どんなものを出せば、先生たちにとって分かりやすい週報になるのかな」
通知表作成に関しても
「もっと効率的な作業の進め方はないのかな」
出張者の補教計画を立てるにも
「先生たちに負担をかけないよう工夫できないかな」
職員会議資料の回収に際しても
「提出が遅い先生への効果的な対応の仕方ってないのかな」
そして
身近な存在になった校長教頭との関係について
「うまく渡り合う術はないのかな」
などなど、日々悩みに直面しています。

担任時代には、担任としての悩みがあっても、自分の回りには身近なところに他の担任がたくさんいましたので、見て学んだり、相談したりできる環境にありました。
しかし、学校に教務主任は一人だけです。うちは。
だから、こんな教務主任としての悩みは、一人で悩まなくてはなりません。
あ、もちろん相談できる仲間はたくさんいますが、同じ立場で考えられる人、という意味です。

そうなったときに、学校の外に目を向ける方法が有効なことに気付きました。
先日「教務主任研修会」たるものがあり、同地区内の教務主任たちが集まる会がありました。
そこで、研修の合間のほんの短い時間でしたが、隣に座った別の学校の教務主任の先生と話をしたとき
「忙しいですね」
「ですねぇ」
「そろそろ今年の通知表をつくる時期じゃないですか」
「はい、ちょうどうちもつくり始めました。」
なんて話になり、そこからお互いの通知表作りの作業について情報交換をすることができました。
その先生の学校でしている工夫で、うちではしていないものもあって、目から鱗でした。

なるほど、教務主任は、学校内だけでなくて、学校の外に味方をつくればいいんだ、と知りました。
ほしい情報は、そんな味方が提供してくれることも多いはずです。
外に目を向けず、自分だけで悩んで教務の仕事を進めようとすると、その弊害は学校全体に及ぶことになります。
そうなることを防ぐためにも、積極的に外に情報を求め、学ぶ姿勢をもつ必要性があるということです。

学級担任が、学級にこもって「学級王国」をつくってしまわないようにするのと同じですね。
教務主任は学校にこもることがないようにするべきでしょう。


初任者指導している自分の言葉にびっくり

2014-06-11 22:35:23 | 教師力UPの攻略法
この4月に新規採用となった初任者が本校にやってきました。
見た目ももちろん若いですが、歓迎会でのあいさつなんかを聞くと、なお若い。
聞いているこっちが、なんというか、その初々しさに恥ずかしくなりそうな感じです。(笑)
自分がそうだったころもおぼろげに思い出しつつ、その先生にエールを送りたくなりました。

私は教務主任なので、この初任者の指導教官も任されることになりました。
私自身、初めての経験です。
4月は、この初任研の段取りが結構忙しかったです。
年間に相当な研修を積まされる初任者。
その計画を立てるのが一苦労でしたが、またそれも私にとっていい勉強でした。
計画が立ち、ようやくその計画通りに研修が回るようになってきたかなって感じに、ようやく最近なりました。
私も、まだほんの数回ですが、その初任先生に講話をすることがありました。
「教育過程について」とか
「子どものしつけについて」とか
その先生の前では見せられませんが、正直
(こんな話、俺がしていいのかよ)
って思いました。(笑)
なんというか、自分が初任者を指導しているなんていうのが、信じられない感じがして。
こないだまで自分がそっちの立場だったような気さえしているのに。
講話でしゃべる言葉も、どこか浮わついているはずです。
えらそうなことをしゃべりながら
(よく言うよね~)
なんて、自分で自分につっこんでいます。(笑)

でもこの初任者はとても真面目で、仕事もよくがんばる先生なので、冗談でごまかすわけにはいかず、私も負けないようにがんばろうと思っています。

初任者に話をする中で、自分でしゃべってるくせに、自分で新発見できることがたくさんあります。
「学校は常に組織で動いているから、まずはそのトップにる校長先生の意思を大事にすること。」
なんて何気に言ったそのあとには。
(確かにそうだよな。最近忘れてたかも)
なんて自分で学んでいます。
「子どもをしつける目的は、学級という集団のためにしつける側面と、その子ども自身のためにしつける側面と、2つある」
そう言ったあとには
(…今、いいこと言ったな。)
と感心しています。
自分が経験していきたことや、勉強してきたことが、今回の初任者研修を通して、ポロポロと整理された言葉になって現れてきている感じです。
言葉にしなければ、自分の中の奥深くで蓄積されていただけのものたちで、私には無意識の層に眠っているようなものたちです。
だから、この先生との研修のたびに、何より私がいい研修をさせてもらっています。
ありがたいです。


そういえば昨日一日で四人の先生に相談を受けた

2014-06-07 12:26:37 | 教師力UPの攻略法
タイトルの通り、思い返してみると、昨日は一日で四人の先生に相談を受けました。
もちろん、別にそんな時間が設定されていたわけではなく、ほんの合間の時間に、
「先生、ちょっといい?あのね…」
みたいな感じで。

相談の内容は
・学校全体の生徒指導に関すること
・学級の子どもに関すること
・自分自身の仕事に関すること
・職員間の人間関係に関すること
四人ともそれぞれでした。

1つはほんの立ち話程度だったのですが、あとの3つは結構深いものでした。
だから、相談を受けた私も一緒になって悩みました。
相談してきてくれた先生たちの今後が、明るく変わっていけばいいなと思います。

こんなふうに、
「先生、あのね…」
と声をかけられて、私が一番ドキッとします。
だって、私は同僚から相談を受けるような立場でもタイプでもなかったから。
自分自身が人に相談するということもほとんどないので、こんなマンツーマンのしんみりとした雰囲気に体が慣れていません。
でも、昨日は四件とまた多かったですが、昨日だけかというとそうでもなく、よく振り返ってみれば、最近そんな相談をされることが、少しずつ増えてきたように思います。

これが教務主任という立場でしょうか。
相談されるということは、それだけ私を頼ってくれている?話がしやすい?信頼してもらっている?ということかもしれませんので、それはとてもうれしく受け止めています。
相談してくる先生たちはほとんどが私より年配の先生です。
年下の私なのに、そうして胸のうちを開くことができる、そんな先生たちこそ、人間ができているんだなぁって、感心します。

しかし、同僚の相談なんて慣れていない私が、その相談に対して気の利いたリアクションをすることができません。
それがまた申し訳なくて。
だから、とりあえず悩んでいる先生と同じ気持ちになろうと努めるだけです。
「それは大変ですね…」
みたいな、当たり前のことしか返してあげられないのですが。
相談してくる人が何を求めているかは、人それぞれに違うような気もします。
明確な答えを求めている人もいれば、そんなのはいらなくて、ただ聞いてくれたらいいという人も。
そういうのを見極められたら、また頼りある同僚になれるのでしょうが。

子どもの悩みに付き合ってきた去年までから、今年は同僚の悩みに付き合うことが多くなりました。
改めて、担任を外れ、教務主任をしていることに、自分の仕事が変わったんだということを実感させられています。