小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

喜びのご報告

2016-12-27 16:28:56 | 雑談
「喜びのご報告」
というこのタイトルも3回目です。
我が家に3人目の子どもが誕生しました。
上2人と同じく、今回も母子ともに元気です。

出産後初めて上の2人が赤ちゃんと対面したとき、ものすごくうれしそうだったのが印象的でした。
今回は少し年が離れているから、2人にとっても赤ちゃんができたことの意味を自分たちなりに理解できているようで、その後もしっかりとしてくれています。
かわいがりすぎて、取り合いにならないか、それだけが心配です。笑

妻には感謝の気持ちでいっぱいです。
妊娠や出産は大変だっただろうに、そんなときも変わらず家族を支えてくれていました。
おかげで私も安心して仕事に臨めるし、家庭が何よりの安らぎだと思えます。

前回2回で、
「優秀教員になれた理由」
を書きましたが、ここに
「家族の支え」
を加えたいと思います。

この家族なしに、私の教員としてのステージは何もなかったと思います。
3人目の出産に合わせて、家族みんなに
「本当にありがとう」
と、心から伝えたいです。

これで家族5人になりました。
また新たなスタートです。

がんばります。

私が選ばれた理由 その2

2016-12-15 20:24:01 | 教師力UPの攻略法
なぜ私が,「優秀教員」に選ばれたのか。
前回の記事で「攻略法を考え続けてきた」というのを書きましたが,今回はその②。
浮かぶのは
「環境に恵まれた」
ということです。
前回「好循環の渦の中に存在してきた」と書きましたが,それは自分の努力と結果のことのみならず,それを実践してきたステージ全てを含めて言えるような気がします。

私が勤務した1校目。
都市部の学校でしたが,その中でも田舎気質が漂う朗らかな雰囲気のある学校でした。
初任者で何も分かっていないまま好き勝手に学級経営をしていましたが,いつもそばには熱い先輩先生たちがいて,私を厳しく叱ってくれました。
週に何度も夜遅くまで飲んでは,熱く熱く語り合ってくれる先輩たちでした。
そしてすごく強力なリーダーシップのある校長がいました。
私たちにとっては親分であり,恐くも,優しくもある存在でした。
この校長に学んだことが,今の私のバイブルになっています。

2校目。
地方の小さな小さな学校に赴任しました。
同僚の先生たちとは,お互いの家族も含めて本当に仲良くさせてもらいました。
地域の人々も温かく受け入れてくれて,多くの地域行事を共にしたり,バレーボールチームに所属して一緒に汗を流したりしました。
田舎だからこそみんなで団結する,そんな雰囲気がありました。
学校では小さい学校だから,一人の先生がいくつもの校務分掌を担当することになります。
私もまだまだ若手でありながら,そこで初めて教務や研修といった役を経験させてもらいました。
校長も教頭も懐の深い先生で,若手の私がチャレンジすることをいつも応援してくれました。

3校目が,現在勤務する学校で,郊外の大きな学校です。
学級担任を4年間した後,教務主任&算数指導を3年間しています。
この学校での7年間は,自分を大きく飛躍させる7年間になったと思っています。
7年間で4人の校長をはじめ,多くの同僚とともに仕事をしましたが,いつも自分に新しい仕事のステージを与えてくれて,役目を与えてくれました。
そこでやり遂げる一つ一つの仕事が私の大きな自信になり,財産になりました。
学校としては子どもたちも比較的落ち着いた子たちで,学力的にも高く,保護者や地域も学校に協力的です。
そのおかげで,私も与えられた仕事に横目を振らず全力で取り組み,成果を上げることができたように思います。


やはり,私はとても環境に恵まれていたと改めて思えます。
私のつくる実績や,私自身の成長は,すべてこの環境に裏打ちされているものだということは間違いありませんから。
今回の受賞を,これまでお世話になった多くの人に,感謝の言葉と共に伝えたいと思います。

私が選ばれた理由 その1

2016-12-11 20:28:07 | 教師力UPの攻略法
ここから数回に渡って,大変恐縮ではありますが,私がなぜ
「優秀教員」
に選ばれることになったのか,それを自分なりに考えてみたいと思います。
それを考えることは,自分のこれまでの歩みを振り返ることになり,これを機にこの仕事を続ける上での1つの節目にできるかなとも思っています。

まず思い浮かぶことは
「常に攻略法を考えてきた」
ということです。
「攻略法」はこのブログのタイトルです。
このタイトル自体に批判をもらったこともありますが,私としては
「楽しみながらこの仕事のゴールをめざす」
そんな意味でこうネーミングしています。
私の中で
「攻略法を考える」=「向上心」
です。
今に満足するなら,攻略法は必要ないわけです。
もっと上をめざすから,攻略法を考えるわけです。

ちなみにこのブログのスタートは2009年7月18日でした。
2校目に転勤してすぐの頃,少し自分の仕事にもゆとりがでてきたときに,ふと
「こんなものでも書いてみようかな」
ぐらいの感覚で,思いつきで始めたブログです。
この1回目の記事に書いているのが
「手早く帰りの会を始め,終わらせる攻略法」
という記事でした。
中身は,
「最後の授業が終わったら,そのまま間髪入れずに帰りの会を始める!ランドセルは「さようなら」をした後に,取りに行かせる!」
というものでした。
この頃のこのブログは,いわゆる「学級ハウツー」「授業ハウツー」的なもので,私自身それに飢えていたころでした。
ほんの駆け出しの,ちっぽけな一教師が,小さな発見をしては,えらそうにそれを「攻略法」として綴っていました。

それを皮切りに,このブログももうすぐ9年目に入ろうとしています。
ということは,9年の間,私は絶えず「攻略法」を考えてきた,そういうことになりますし,実際そうでした。
9年間の後半は教務主任をすることになったこともあり,ブログの内容も様変わりして,ハウツーというより自分の思いを綴ることのほうが多くなりましたが。

このブログが象徴するように,私は常にこの仕事に対する向上心をもっているように思います。
自分でこんなことを言うのは大変恥ずかしい気もするのですが,しかし,そこにだけは自分なりのプライドをもっているつもりです。
じゃあなぜそれができるのか。
それはもちろん,この仕事がおもしろくて,この仕事が好きだから。
これに尽きると思います。
好きだからもっと上達したい。
上達できたからもっと好きになった。
この好循環の渦の中に自分は存在することができているのかなと思います。
もちろんいいことばかりではありません。
いくつもの苦労や挫折が同居しているのは言うまでもありません。
ですが,全体像としては,やはり私は恵まれていると思えます。

この向上心は,ブログを書き続けることだけでなく
・論文の受賞
・研究公開の運営,授業者
・教育実践の取材
・研究大会での研究発表
そういった「形」となって表現させてもらう機会を多々得ました。
優秀教員の表彰を受ける素材となった部分と言えば,そこら辺が大きかっただろうと思います。
もちろん,ブログは公表してませんし,一切関係ありません。笑

私、ついに選ばれてしまいました

2016-12-05 20:39:49 | 教師力UPの攻略法
私,選ばれてしまいました。
何かというと,いわゆる
「優秀教員」
です。
本県も毎年十数名ほど選んでいるそうですが,このたび,私,それに入ってしまいました。

実は「ノミネート」の話は年度初め頃にすでにあったのですが,どこか人ごとのような気がしていました。
だって,こういうのを受賞する先生っていうのは,私みたいなのでなくて,なんというかもっと…

実際,これまで受賞していた先生たちを見てもそうだったみたいだし。

今度,大きな舞台で表彰式があるそうです。
本校でも校長から職員室で発表がありました。
普段からとても仲良くしている先生たちばかりなので,すごく喜んでくれました。
私は調子に乗って
「今度から俺のことをスーパーティーチャーと呼べ」
と後輩に伝えました。

家族も喜んでくれました。
妻は高級肉ですき焼きをしてくれました。
幼稚園の娘は
「パパ,どんないいことがあったの?」
と聞くので
「パパ,ゆうしょうしたんだよ」
「バレーで?」
「ちがうよ。せんせいで」
「えー せんせいでゆうしょうー なにそれー」
今後大きな賞状をもらうそうですが,娘たちが大きくなったときに,その賞状を見て何か感じてくれるものが,わずかでもあったらと思いますが,どうでしょうか。

実家の両親も喜んでくれて,今度お祝いしてくれるそうです。

マスコミの報道もありましたので,新聞などで知ってくれた知人もいて,お祝いの言葉をもらいました。

学校の子どもたちにも何人か声をかけてくれました。
「先生,新聞に載ってましたよ。お母さんが見つけました。すごいですね」
「すごいだろ。先生に算数を教えてもらっているきみたちは幸せ者だな。あはは」

「優秀教員」
本質としては,他者による評価とそれに伴う「ネーミング」にすぎないものでしょう。
それに自分が選ばれたことの経緯や意味を考えてみようとは思うのですが,それよりもまず先に,こんなに多くの人に喜んでもらえたということが,それだけでとても価値のあるものだなと感じました。

はあ…
俺が…

ちょっと冷静になって,考えてみたいと思います。

1組と2組で算数の授業を変えてもいいのかな?

2016-12-01 21:55:27 | 授業中の攻略法
基本的に担任であれば1つの授業は1回しかしません。
しかし,私は5年生と6年生の算数指導をしていて,どちらの学年も複数学級あるので,その分同じ授業を何度もすることになります。
となると,授業をしながらよく思うのが,
「1組でこうやったけど,2組ではこうしてみようかな」
「2組でこうやったらうまくいかなかったから,3組ではこう変えてみよう」
ということです。


となったとき,さて
「学級で授業を変えてもいいのかな?」
という迷いが生じます。
例えば,1組の授業がうまくいかず,2組の授業を変えてみたら今度はうまくいった場合,もちろん2組の授業は
「あぁよかった」
ってなりますけど,1組に対して申し訳ない感じがしてきます。
1組と2組の間に差を生んでしまったような気がして。
この差は,単に
「授業がよかった,悪かった」
というものにとどまらず
「学習内容の定着ができた,できなかった」
という学力面の差にもつながります。
それを思うと,やはり全学級で同じ授業をするというのが,私たちの立場としては鉄則になるのかな,なんて考えたりもします。

以前の私はこういう思いから,学級間で授業を変えることを遠慮していた,というか臆病になっていました。
でも,徐々に
「変えてもいいんじゃないか」
と思えるようになってきました。
学級間の公平も大事ですが,それよりも,1人でも多くの子に,1学級でも多くの学級に「いい授業」を届けることの方が,自分の役目として重要だと,そう捉えるようになってきたからです。
そう思えるようになってからは,自分の中でも授業がよりアクティブになりました。
授業が固定的なものでなく,可変的なものになったという意味です。
せっかく自分には1つの授業を何度もチャレンジできるチャンスが与えられているので,それを生かして磨きをかけていくべきだと,今は思っています。

だから,よく1組と2組で授業を変えます。
変えるというのは,内容ではなく主に方法です。
「何を学ばせるか」
ここはブレないようにして
「どう学ばせるか」
ここを可変的にしています。

もし2組で改善してうまくいったら,その分1組は次以降の授業で取り戻せるように,いろいろとまた工夫を加えることも忘れないようにしています。