小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

学級設営の攻略法 1

2009-08-31 15:41:39 | 学級生活の攻略法

学級設営とは,担任の仕事の中でも実はかなり時間を使うものであり,外部への印象も強いものだから,工夫も必要である。

新しい設営にかかろうとすると,棚の上にのぼって,画びょうを取り外して,寸法を測って・・・

などと,結構な作業になる。

学級設営とは,どのクラスも当たり前のようにしてあり,自然とできあがっているように見えるものであるが,まさしく担任の仕事としてのウェイトは大きいのだ。

だから,効果的で,効率的な仕事にしたい。

初任のころは本当に苦労した。

目に見えるだけに,設営ばかり気にして,莫大な時間をかけていたこともあった。

周囲の先生に「まだやってるの?」とつっこまれることもあった。

しかし時間をかけた割には,まとまりのない仕上がりになったり,見る人々からは特にリアクションもなかったり・・・

経験を重ねるうちに,コツが分かってきた。

学級設営の攻略法,1つ目はこれだ!

学級PTAを区切りに,年間の学級設営計画を立てる!

である。

学級設営をいつ新しくするかというと,やはり一番は学級PTAの前であろう。(もちろん,随時更新するにこしたことはないが,そうもいかない)

だから,一年間を見通して,学級PTAがある時期と,各教科の年間指導計画から設営物が作れそうなものとを照らし合わせて,「いつ,何の設営をする」というのを,年度始め決めてしまうのである。

・1学期末の7月の学級PTAのときには,国語の読書感想文を掲示しよう

・3学期末の2月の学級PTAのときには,図工の木版画を掲示しよう

といった具合に。

もちろん一年が難しかったら,一学期ごとにでもよい。

こうすると,設営ということが頭に入っていながら授業も進められるので,それなりに指導がしやすくなる。

メインとなる設営物を更新するのは,学級PTAの数に合わせて,5~7回程度になる。そう考えれば,計画的にできなくもない仕事だ。

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クラスの姿を自覚させたいときの攻略法

2009-08-30 15:50:47 | 学級生活の攻略法

担任という立場であれば,クラスが今いい状態なのか,よくない状態なのかはとらえることができる。

というのも,その担任の経験や力量にもよるが,一般的には学級を運営するリーダーである立場から,いつもクラスの状態には敏感であるはずだ。

クラスにまとまりがでてきたり,やる気に溢れていたり,落ち着いて授業にのぞめていたりするときは,担任としてとてもうれしいし,子どもたちをほめてあげたい。

逆に,クラスでトラブルが多くなったり,元気がなかったり,そわそわしているとき,担任は頭を悩ませ,子どもたちを指導する。

一年間の学級経営においては,これらの状態を様々に経験するものだ。

いいときもあるし,悪いときもある。

そんなことを繰り返しながら,よりよいクラスになるようがんばっていくのだ。

この一年間のクラスづくりについては,子どもたちにぜひ主体的に取り組んでほしいと願う。

担任の先生だけが四苦八苦するのでなく,子どもたちが,いつもクラスの状態を自覚し,課題があればその解決に向けて積極的に取り組めるクラスにしたい。

ここで必要なことは,「子どもたちが自分のクラスの姿を自覚する」ということだ。

これは,なかなか難しいことなのかもしれない。

担任のように広い視野でクラス全体を見渡している子などはあまりおらず,基本的には自分と,周りの友だち数人くらいのことなら把握しているだろう。

そんな子たちに,今のクラスの姿を見つめ,考えられる機会を与えたい。

そんなときの攻略法は,これだ!

クラスの「よいとき」と「悪いとき」を具体的に記録しておき,今と比較させる

である。

子どもが何かを考えるときに,とても有効な手段が,この「比較」である。

何かと何かを比べれば,その違いや,どちらがよいかを考えられる。

だから,学級経営に関しても,担任は,クラスの状態がよいときと,悪いときを記録しておくようにしたい。これからの学級経営のために。

記録の方法としては,担任がそのときの出来事をメモしたり,印象に残る場面を写真にとっておいたり,授業記録として残しておくこともできる。

しかし,一番の記録の方法がある。

とてもリアルで,子どもにも分かりやすくて,手軽な記録の方法がある。

それは,子どもの「日記」だ。

この日のことは記録しておきたいと思ったら,宿題の日記にその出来事について書かせるようにしよう。

そして書いてきたら,よく書けているものをコピーしておく。

これが一番のクラスの記録になる。

そして,日が経つごとに,時折その記録を子どもたちに紹介する。

「これは,5月30日のゆうきさんの日記です。『クラス全体が授業に集中できていなくて,先生に強くおこられました。5年生として,こんなことではいけないと,クラスみんなで話し合いました。』

子どもたちは「あぁ,そういうこともあったなぁ」という顔をする。

「どうですか。9月になりましたね。今,この日記のときと比べて,クラスはどんな姿だと思いますか。」

「比較」するものがあると,子どもたちは考えやすい。

日記のほかにも,学級日報をつくっている場合は,それもいい記録となるだろう。

学級経営に限らず,子どもに何かを自覚させたい,考えさせたいというときは,「比較」できるものを準備してあげるとよい。

※「隣のクラスと比較する」ということもできるが,これはお勧めしない。どちらがよい,悪いとなっても,やはり後味が悪いだろうし,比べること自体ポイントがずれている。

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欠かさず朝ごはんを食べさせたいときの攻略法

2009-08-29 08:11:00 | 保護者への攻略法

朝ご飯を食べさせる という話題になったとき,もちろん子どもたちにも指導するが,どちらかというと保護者に訴えたいことである。

なのでカテゴリーは「保護者への攻略法」とした。

今回の攻略法は,子どもたちに向けて指導すると同時に,学級PTAなどの際に保護者に向けて話をしてみたいことだ。

朝ご飯の重要性が言われだしてから久しい。

3時間目ごろ,授業中にぼーっとしているゆうすけくんが気になる。

「どうしたの?」いろいろと聞いてみると,「えぇ?朝ご飯食べてきてないの?そりゃいけないなぁ」

そこでゆうすけくんや,学級全体に向けて,「朝ご飯は大事ですよ!その日一日のエネルギーになるんですからね!」

また,ゆうすけくんにそんな日が続くようであれば,保護者にも連絡をするだろう。同じように朝ご飯の重要性を訴える。

ここで訴える朝ご飯の重要性に,より説得力をもたせたい。

説得力をもたせる一番の力は,数字がもっている。

「なんとなく重要」「重要だと前から言われている」ではなく,数字をもって「ほらね,重要でしょ」と伝えよう。

今回の攻略法はこれだ!

朝ご飯を食べないと脳が働かないメカニズムを示す!

である。

以下,名著「子どもの脳を育てる教育 永井誠司氏著 河出書房新社」からの引用である。

「脳のエネルギー消費量は,内臓の中でもとくに大きく全消費量の約18%を占めています。(中略)

脳のエネルギーは,すべてブドウ糖にたよっています。脳は,毎時5gのブドウ糖を消費します。

脳には,ブドウ糖を造る機能も貯蔵する機能もありません。それらの機能を主として担っているのは肝臓です。(中略)

しかし,その肝臓に備蓄できるブドウ糖(グリコーゲン)の量は約60gが限度なのです。そうすると,脳には12時間しかグリコーゲンを供給できないことになります。」

つまり,昨日の夜,7時に食べた晩ごはんによって蓄えられたブドウ糖は,翌朝7時には使い切ってしまうということだ。(眠っている間も脳はブドウ糖を消費する)

もし朝ご飯を食べなかったら,脳へのエネルギーは空っぽのまま,お昼の給食まで授業を受けることになる。

これでは学習に身が入らないのはもちろん,身体の生理的な活動も調子を崩すのは当たり前なのである。

ここまで話をすると,朝ご飯の重要性に説得力がある。

子どもの生活習慣を正すために教師が必死になって指導することも少なくない。そんなときは,こういった実証に基づく数字の入った話をすると,子どもや保護者の意識を変える力になる。

最近では脳科学をはじめ,子どもの生理的な機能を支えるための研究も進んでいるから,探してみると身近なところにためになる話がたくさんあるものだ。

ぜひ活用したい。

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必ず覚えさせたいときの攻略法

2009-08-28 08:34:12 | 授業中の攻略法

「今日勉強することは,絶対に覚えましょう。中学生になっても,高校生になっても必ず必要なことですからね。」

教師は精一杯の熱意をこめて,授業にも工夫をして,子どもたちの指導にあたる。

(これは必ず覚えさせたい)という内容を指導するときに,あの手この手,教師は様々な工夫をする。

特に,子どものがその分野が苦手だったり,あまり意欲的でないときこそ,こちらは必死になる。

この努力は必要である。その工夫次第で,子どもの定着も変わってくるし,何よりそこに教師は責任をもたなくてはいけない。

そこで忘れてはいけないことは,この努力,責任は,継続していくものだということ。

授業の工夫のおかげで,その一時間は子どもたちがよい反応を示したとしよう。そこで教師は「やった。」と思うが,そこで終わっていけないということだ。

私もよくしてしまいがちだ。あとになって,「あれ?前はできたのに?なんで?」となる。

今回の攻略法は,これだ!

「一時間に集中して」ではなく「時間を分散して何回も」で指導する!

である。

これは効果的な学習法の王道とも言える。

人間の脳のメカニズムである。

一時間にどれだけ印象的なことを取り入れたからといって,脳は忘れていく。(自然と情報を整理していく)

その印象の度合いで忘れていく程度も変わってはくるが,たった一回で100%を保証することはできない。

それよりも,何回もたたきこむことだ。

何回もたたきこまれることで,脳(海馬)は「あぁ,これは大事なんだな。よし,情報として留めておこう」と記憶を確かにする。

受験勉強などがまさしくこの重要性を表していると思うが,これは何も学習に限ったことではない。

私たちだって,たった一日を一緒に過ごした人より,時間は短くても近所で何度も顔を合わせ,あいさつを交わす人の方が親しみを感じる。

そんなものだ。

だから,授業においてもこの原則を踏まえておきたい。

「今日勉強することは,絶対に覚えましょう。中学生になっても,高校生になっても必ず必要なことですからね。だから,今日だけでなく,明日もあさっても,一週間後も復習をしますよ。」

こう言ってあげよう。

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宿題の日記を見るときの攻略法

2009-08-27 07:33:26 | 教師の仕事術の攻略法

初任のころ,同学年の女性の先輩先生に教えていただいた。

「日記ノート(生活ノート)は,子どもたちに2冊配るの。そうすると,宿題として1冊提出させ,それをその日のうちに返さなくても,次の日はもう1冊のに宿題ができるわ。日記もゆっくり見れるし,いいわよ。」

(・・・ってことは,子どもたちが帰ってから,夕方か夜に30人分の日記を読むってことか)

それはしたくないな,と初任ながらにすぐ思った。

この先輩先生はとても優しい先生で,子どもたちの日記もじっくりと読み,しっかりとコメントを書いて,字の間違いなども丁寧に書き直してあげていた。

とてもすごいことだと思うが,教師の仕事量を総合的に考えると,ここまで日記のチェックに労力を使うことは,望ましくないと判断した。

そこで,スキマ時間を利用して必ずその日のうちに全員分の日記をチェックし,返すようにした。

その毎日の作業を繰り返す中で,コツを見つけた。

日記を見るときの攻略法はこれだ!

日記の中の一文に注目し,アンダーラインをし,それに対してコメントする!

である。

少し詳しく示そう。

1 日記の全文を読むのではなく,全体をながめる。(一瞬で)

→子どもが書いた文の全部を読むと時間がかかる。しかしせっかく書いてきたものを無視するのはだめだ。だから,「ながめる」のだ。全体として「~のことを書いている」というのをとらえるのである。これを1~3秒ほどでしてしまう。

2 ここだと思う一文を選び,アンダーラインをする。

→子どもが一番伝えたいと思っている一文,一番工夫されている一文,一番教師の心に響く一文,他の子たちに伝えたい一文,そういった一文を選ぶ。これを選ぶ目は,繰り返しの作業の中でしっかり養いたい。そしてアンダーライン。このアンダーラインが,子どもを喜ばせるコツである。子どもは「あ,先生はちゃんと読んでくれている」「今日は,この文がよかったんだ。やっぱりね!」

3 その一文に対しての,コメントを具体的に書いてあげる。

→全体を読んでからコメントをすると,コメントも「楽しかったんだね。」「これからもがんばろうね。」などと,あいまいになってしまう。でなく,一文に対してコメントをすると,具体的なコメントになる。この方が書きやすいし,子どももよく読む。

この3ステップの日記チェックで,時間はグッと短縮できる。かつ,その作業を手抜きするわけでなく,子どもたちにもしっかり届くお返しができる。

慣れて,調子よくできた日は,朝の始業前にすべての日記をチェックし終えることだってできるようになる。

前の先輩先生のように,字の間違いなどは訂正できない。しかしそれは,日記を書かせることの目的が,家庭学習の習慣化と,教師との心の交流だとしているから,やむを得ない。字の指導は,別の学習でじっくりとしよう。

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