小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

子どもをほめるときに,いい言葉って?

2009-09-30 06:33:33 | 「教師-子ども」関係の攻略法
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私は,放課後のスポーツ少年団も担当しています。

自分の専門であるバドミントンを中心に教えていて,子どもたちもこれが大好きです。

私も少年団を本格的に見るのはこれが初めてで,その運営の仕方や指導の進め方をいろいろと模索しているところです。

まだまだバドミントンの技能的にも未熟な子たちばかりですが,コツコツと練習する中で,やはり上達していくものです。

いいプレーがあったときは,すかさずほめてあげます。

「けんじくん,ナイスショット!」

「あいかさん,いいぞ!」

その声に子どもたちも大変うれしそうにします。

しかし,あるとき気付きました。

子どもをほめることは多々あるのですが,その言葉の中身は,同じものの繰り返しになっていると。

「ナイスショット!」「いいぞ!」「その調子!」「うまいね!」

子どもたちのプレーは様々だし,ほめようとしていることも様々なはずなのに,これはおかしいと思いました。

しかも,こんなほめ言葉だけなら,バドミントンを専門にしている私でなくてもできそうじゃないか・・・

ほめるときに,大事なことをまた1つ見つけました!

子どもの姿をできるだけ具体的にほめる!

ぜひこれをしてあげたいですね。

「いいぞ!」「その調子!」のほめ言葉も,もちろん子どもたちはうれしいものですし,前向きでいい言葉だと思います。

しかし,これだけでは足りない。

私のスポーツ少年団の場合,バドミントンが初心者の子たちにとって,「いいぞ!」とほめられても,何がいいのか,実は分からないことが多いと思いました。

「先生はほめてくれたけど,ぼくは今どんなプレーをしたっけ??」

こんな感じだから,次のプレーに生かされにくい。

そこで先生の必要な役目は,具体的にほめてあげることです。

「ともやくん,今,右足をしっかりふんばって,下から上に強く羽を打てたね。その形が大事なんだよ!」

「かなこさん,今まで苦手だったけど,後ろに追い込まれたときに,手首を使ってうまく返したね!」

この具体的な言葉で,子どもたちはうれしいだけでなく,自分のプレーの何がよかったのかをはっきりと認識できます。

すると,これは次のプレーにも生かされます。

要するに,子どもが自分ではできないフィードバックを,先生が的確にしてあげるということでしょう。

このことは,もちろんスポーツに限りません。

学校生活でも同じことが言えます。

△「ポスターに上手にまとめたね!すごい!これはみんな驚くよ!」

◎「見出しがはっきりしているし,調べたことを順序よく書けているね!これはみんなにとって分かりやすいポスターだよ!」

こうしてほめてもらったことは,どんどん確実な自分の力となって身についていくでしょう。

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最近子どもをほめていますか…?

2009-09-29 14:56:57 | 「教師-子ども」関係の攻略法
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子どもの活躍がとてもよく目立つときは、もちろん声を大にしてほめてあげることができます。

特に今のシーズンは秋の様々なイベントも多く、その中での子どものがんばりはよく目にとまるものです。

例えば運動会

「かけっこで1位になれたね!練習の成果だよ!」

「放送の係を上手にできたね!とても落ち着いていたよ!」

「応援団でよく下級生を引っ張っていったね!さすが6年生でした!」

こんな言葉が出るときは、子どももうれしいし、先生もうれしい。

しかし、言ってはなんだけど、こういったことをほめることは、難しいことではありません。

やはり、先生ともなれば、こういったことに加えて、もっと他の人ではできないようなほめかたもしてあげたいのです。

それは、運動会などの大きな活躍の場ではなく、普段の何気ない生活の中にあるものです。

毎日の当り前の学級生活を送っていると、いろいろなことが当たり前に見えてきて、つい「最近、ゆきこさんを何かでほめたことがあっただろうか・・」と、気付かされます。

実際、ほめていないこともあるのです。

だからといって、ゆきこさんが最近何もがんばっていないかというと、実はそうではないはずです。

こういったときに心掛けたいことがあります。

子どもが無意識でしていることを、意識化させるようにほめる!

という技です。

何もない当り前の毎日というのは、裏を返せば、みんなが自分の役割をしっかりと遂行して、安定した日々を送れているということです。

これは、十分にほめるに値します。

ゆきこさんの様子もよく見ていると、

・毎日遅刻もせず、決まった時間に集団登校しています。

・忘れ物はほとんど見当たりません。

・授業では、私語や手遊びで叱られたことはありません。

・一人一役の「雑巾並べ」を欠かさずしてくれています。

・日記には、放課後に友だちと仲良く遊んでいる様子をよく書いてきています。

実は、いろいろと立派な姿があるものです。

しかし、これらのことは、ゆきこさんにとってもほぼ無意識でしていることだったりします。

ゆきこさんにとっても、やって当り前のことになっていて、特に意識してしているわけではありません。

そして、先生にとっても同様です。

ここに、先生の意識の低さが出てしまいます。

先生は、努力をしているゆきこさんと同じように,それらにことに無意識でいていはいけません。

ここで先生の役目は、これらの立派なことを無意識でしているゆきこさんに、それらのことは素晴らしいことなんだよと、意識化させてあげるようにほめることです。

「ここ1ヵ月ぐらい、忘れ物をしていないね。しっかりしているなぁ。感心ですよ。」

この一言で、ゆきこさんははっとするでしょう。

「自分でも気づいていなかったけど、私ってがんばってるんだ。」

自分のがんばりに、自分で気づいてあげられます。

すると、明日からも忘れ物をしないことに意欲的になり、それができる自分に自信がわいてくるものです。

それができるようにしてあげるのが、先生のほめるときの役目の一つでしょう。

無意識でしていることを、意識化させるようにほめる。

先生は何気ない毎日に、子どもの小さながんばりをたくさん見つけてあげましょう。

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偏食・遅食の指導の仕方に困ったら?

2009-09-28 11:15:35 | 学級生活の攻略法

昨日は本校も運動会でした。途中雨も降りましたが,感動がいっぱいのいい運動会でした(^.^)

さて,今回は給食の話。

給食にガッついて,おかわりを競争する子たちをまとめるのも一苦労ですが,飽食の時代でしょうか,そんな姿も少なくなってきたように感じます。

どちらかというと,今の給食でより指導に困るのは,「食べたがる子」たちでなく「食べたがらない子」たちの方ですね。

大きくは,偏食と遅食。

このいずれも,指導が必要だし,大変ですね。

もちろん,時間内にすべてを食べさせたいのですが,指導すればすぐにできるようになる,というふうにはならないのがこの給食指導です。

食事の取り方とは,まさしくその人の育ち,成長に根付いています。

だからこそ一回の指導で改善できるような特効薬はないのでしょう。

長い時間をかけて,コツコツとやっていくしかありません。

そして,この給食指導をどう進めるかも,担任の先生によって大きく違うようです。

偏食児に,うむを言わさず全部食べるよう指導する先生。半分は食べるように指導する先生。食べなくてもよいとする先生。

遅食児に,食べ終わるまで残して食べさせる先生。みんなと一斉にごちそうさまをして,そこまでしか食べさせない先生。5分と決めて残して食べさせる先生。

食事に対する担任の先生の価値観でしょうか。言うならば,それもその先生の育ちに根付いているのかもしれませんね。

この給食指導に関しては,偏食・遅食に対して「こう指導するべきだ」とは,はっきりと断定はできないと,私は個人的に思います。

ただ,どんな指導をするにしても,必ず心掛けた方がいいことはあると思います。

これです!

指導方針を保護者に明確に示した上で,無理のない食べさせ方をする!

ということです。

「給食指導はこう進めたい」というのを担任がきっちりと持って,まずはそれを保護者に示し,理解を促すことが不可欠でしょう。

なぜなら,食事とはやはり家庭が基本だからです。

学校で子どもたちがどんな風に給食を食べているのか,食べられない場合は先生はどんな指導をしてくれているのか,それを保護者の方も知っていると安心でしょう。「だからうちでも…」と,家庭での食事への意識を高くしてくれるかもしれません。

じゃあ,偏食・遅食児童をどう指導するか。

先に述べたように「これ」と断定することはできませんが,私は,基本的には無理のない食べさせ方をしたほうがいいと思います。

偏食児 … 1つ・2つなどと量を決めて食べさせる

遅食児 … 早めにいただきますをさせる 給食終了後は○分だけと時間を決めて残させる

といった程度がよいかと。

何より給食を子どもの苦痛にはしたくありません。だから強引な食べさせ方は避けたい。

もう一つは,これらの指導の仕方は,他の学級生活にも影響を与えるものです。

これらの指導が行き過ぎてしまうと,その子のメンタル面や時間など,いろいろなところに支障をきたしてしまいます。

学級生活全体を見通して,バランスを考えた上で給食指導も重点の置き方を考えるべきでしょう。

だから,年度初めの学級PTAや学級通信などで,「好き嫌いのある食べ物は,2つは食べる」「食べるのが遅い子は,みんなより先にいただきますをさせて,ごちそうさま後は残しません」という約束を,保護者のみなさんにも理解してもらうようにします。

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高学年女子とは言え,やっぱり…

2009-09-26 10:54:43 | 「教師-子ども」関係の攻略法

高学年女子に対応するシリーズを4回連続で書きます。

今回の攻略法は,これまで3回のものに比べてちょっと視点が変わってしまい,見る人によっては納得いかない部分があるかもしれません。

しかし,私はこのシリーズの最後にこれを声を大にして言いたいです。

確かに,この頃の女の子は扱いにくいものです。

学級経営上,大きな影響力があります。

この子たちのために先生もあの手この手を工夫することが必要だと思います。

とはいえ,やはり,私たちは教師です。

この女の子たちは教え子です。

その基本姿勢だけは絶対に崩したくない。

特徴的なものを多く持っているこの子たちでも,子どもが秘める成長への大きな可能性を信じて,それを引き出していってあげたい。

それが自分の一番の役割であると,再度胸に強く誓います。

攻略法とは言えないかもしれませんが,今回言いたいことは…

高学年女子をも巻き込む,強いリーダーシップをもつ!

ということです。

教師としての力を上げるために,

魅力ある人間性を磨くこと

授業力を高めること

これらのことに全力を注ぎ,担任としてのリーダーシップをより強くすることです。

そのことをいつも心掛けていくことが,やはり基本だと思います。

高学年女子への対応の仕方に苦労するあまり,その子たちへの,場当たり的な対処に終始してしまい,知らぬうちに担任としての存在,魅力そのものが弱くなっていることもあるのです。

もちろんそういった工夫も必要です。

学級に点在するいろいろなトラブルに個別に対応する技術を教師は持たなければいけません。

しかし,それらの技術は,担任としての強力なリーダーシップを土台とした上に,行われるべきものだと思います。

海を航海する船が,トラブルが起きるたびにその場に立ち止まっていてはダイナミックな旅にはなりません。

船はなんとか目的地を目指して進み続けながら,そのトラブルに対処していきたい。なぜなら,旅をできる時間は限られているからです。

乗組員だって,ゴールに向かって進み続ける船に乗りたいはずです。

学級(船)では,担任(船長)としての魅力,リーダーシップをいつも高めることに努めることで,子どもたち(乗組員)がまとまります。

そんな担任には,気難しい高学年の女の子たちだって,ついてくるものだと思います。

グチグチと口をとがらせたり,ふてぶてしい態度をとりながらも,本心は担任の先生のリーダーシップに憧れています。

ぜひ,そんな教師になりたいものです。

↓いつも見てくださって,ありがとうございます!

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高学年女子をほめたり叱ったりするときは?

2009-09-25 13:38:34 | 「教師-子ども」関係の攻略法

このシリーズ第3弾です。

高学年女子とは,とてもプライドが高い子が多いですね。

このプライドというのは,確固たる自分への自信などからくるものではなく,なんとなく自分を守りたい不安定な「プライド」です。

だから,時としてプライドを守ろうとする行為が,理屈が通っていなかったり,単なる偏屈な意地になってしまったりするときも多いです。

高学年女子は,このプライドが他者との交流を邪魔してしまいます。

友だちとの友好関係を狭めてしまったり,家族との距離を離してしまったり。

そして,先生の大事な教えを受け入れられなかったりすることもしばしば。

先生の側からすると,扱いにくいものです。

とにかく他者からの目が気になるこの頃の女の子たちを,ほめたい場面や,叱らなくてはいけない場面がやってきたときは,配慮が必要です。

今回の攻略法はこれです!

ほめるも叱るも,基本的には全体の前では避ける!

ということです。

まだ幼い子たちや男子の多くは,全体でほめたり叱ったりすることが効果的なことも多いです。

しかし,高学年女子の場合は,どちらの行為にも異常に他者の目を気にしてしまいます。

ほめることも,その内容によっては他者には言われたくないと思っていることもあります。

例えば,廊下でゴミを進んで拾ったことだって,良心からしたけれども,みんなには知られたくないというつっぱった(少し悪ぶった)感情があるかもしれません。

叱る場合ではなおさらです。

先生の適切な指導であっても,敏感な年頃の女の子たちにとっては,みんなの前で「恥をかかされた」「プライドを傷つけられた」という感情が先走ってしまいます。

不安定なプライドをみんなの前で傷つけられるという,一番嫌なことをされる。

そうなると,もう先生との距離が離れてしまいます。

このような状況を避けるためにも,ほめるも叱るも,他の子たちよりも配慮が必要だと思います。

基本的には,全体の前では避けて,個別に声をかけてあげることが安全です。

個別に声をかけているときは,女の子も他者の目が気になることはありません。

ほめられても叱られても,先生の前でも素直な感情が出せることが多いです。

そしてその様子を見ながら,必要に応じて,全体の前でほめた方が効果的か,絶対に全体の前で指導するべきことか,それをよく先生が考え判断することです。

まったく,気を遣わなくてはいけない存在ですね。高学年女子は。

↓ポイントが加算されていると,本当にうれしいものですね

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