小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

「このプリントは重要だ」と思ったら

2010-05-31 20:46:18 | 教師の仕事術の攻略法

久しぶりに「仕事術」ネタです。

先生という仕事をしていると山ほどプリントに見舞われます。

朝,職員室に入ると,積み上げられている各種のプリント・プリント・プリント…

算数のプリントから,職員研修の資料,旅費に関わる通知まで,本当にいろいろあります。

そんなプリントの山を,なんとか整理しようと,それぞれの先生が自分なりの方法を使って悪戦苦闘しています。

きれいに,ファイリングする先生。

基本,すぐに処分する先生。

処分もファイリングもできず,プリントに埋もれている先生。

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「資料の整理術」というのはいろいろと紹介されているので,先生たちもぜひ勉強したいところではありますが,ここで,一つなかなか便利な方法を。

「これは重要だ」と思ったプリントは,その場で写真にとる!

という方法です。

要するに,デジタルで残すという方法です。

写真にとるには,デジカメでも携帯でもいいでしょう。

職員室の引き出しに常時入れておくようにし,その場で「カシャ」っと撮っちゃうわけです。

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すると,あとからその資料を必要としたときに,あちこち探すことなく,データの中から見つければいいわけですから,これは早い。

しかも,莫大なプリントの山ができるわけではないので,身の周りもすっきり。

気を付けることは

◇小さい字も拡大して見えるように,画素数は大きめで撮る。

◇個人情報などは漏洩したら大変なので撮らない。

◇撮ったあとの資料は,ファイリングしても処分してもよし。自分なりの方法で処理する。

◇ときおり,データを見返してみて,ずっと前の必要なくなった画像は削除する。

といったことです。

デジカメや携帯が身近にあって,性能も容量もよくなってきている現代ですから,どんどん活用していきたいですね。


席替えでみせる先生のマジック

2010-05-29 08:09:56 | 学級生活の攻略法

席替えは子どもたちの大イベント。

「席替えしまーす」の先生の一言に,子どもたちはすごいリアクションです。

まるで席替えに命をかけているような感じの子も(笑)

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「次,隣になる人と将来結ばれるかもねぇ」なんて冗談にも,「うそー!」「うぉー!こわーい!」なんて,かわいいですね。

そして,この席順というのは先生にとっても,クラスにとっても重要です。

クラスのメンバーがどのように配置されるか。

これで,クラスが,授業がガラッと変わってきます。

(よく発表するたかしくんが真ん中にきたか…)

(手遊びの多いゆりこさんが端っこにいっちゃったね…)

(面倒見のいいさとこさんは,ひろしくんの隣か…)

先生の目線からも,席替えは大事です。

だから,先生の指示で子どもたちの席を決めることができれば,これはいい配置ができるのでしょうが,もちろんそうはいきません。

席替えは平等であるべきです。

どの子にも,どの席にも座るチャンスがあるべきです。

それを踏まえて,席替えにもいろんな方法があります。

基本,「くじ引き」にするところが多いのではないでしょうか。平等なのは一目瞭然ですし,結果に子どもたちも文句は言えません。

ついでに,ワクワク感がたまらない方法で,一番楽しい方法です。

そこで,このくじ引きの中で,先生がマジックを見せます。

子どもにくじに名前を書かせ,結果は先生が読み上げる!

という方法です。

手順を示します。

①くじは,カードを引く形のものではなく,子どもが記入する形のものにする。

②子どもがくじに名前を書く。(もちろん席番号は隠しておく)

③全員が書き終わったら,先生がその結果を読み上げる。

→このとき,必要であれば先生の判断で席を変える!

この③がマジックです。(…というとおおげさですが)

もちろん先生は単純にくじの紙を読み上げるそぶりをします。

できるだけくじどおりの配置をさせてあげますが,ただ,学級経営上の配慮として,どうしても席を変えなくてはいけない子がいたときは,くじの結果に逆らって,先生が変えてしまいます。

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・勉強が遅れがちな子を,よく目の届く前の方に

・一緒になるとおしゃべりがひどい子たちを離して

・消極的な子を,励まし上手な子のとなりに     ・・・・

くじの紙を見ているわけではないので,子どもたちは気付きません。

先生は,すべてくじを読み上げたら,すぐにその紙は破棄します。

もちろん,必要以上に先生が操作するのはよくありませんが,くじの偶然性を大事にしながらも,その子のためを思い,席を工夫してあげるのは,いいことだと思いますね。


先生,いっつも同じ服着てるね

2010-05-27 18:45:25 | 教師力UPの攻略法

ブログ村「小学生の子」にも,新しく参加させていただいています!

さて

「学校の先生」と聞くと,一般の方々はどんな服装をしている人を思い浮かべるでしょうか。

ジャージ,スーツ,白衣…

なかなか「おしゃれ」とうい言葉とは結びつきにくいのではないでしょうか。

さらに,先生ごとに,だいたい毎日似たような格好をしている人が多いように思います。

そして、やっかいなことに,先生に多いのは「自分はこの服装が似合っている」「この服装がオレ流だ。」などという、勝手な決め付けをしている人が多いということです。(…と,私は感じます)

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いっつも似たようなジャージの先生。

いっつも似たようなスーツの先生。

いっつも似たような白衣の先生。

いっつも似たような・・・

それでも,仕事で目の前にするのは子どもたちなので,自分の服装について見直す機会というのがあまりありません。

だから

自分の毎日の服装を見直してみる!

ことは必要だと思います。

きっと子どもたちや保護者の方々は思っています。

「先生って,いつもあの格好だよね」

やはり,先生は人前に姿をさらす仕事。

少なくともTPOに応じた服装ぐらいは絶対にできるようになることですね。

そして,一社会人として,少なからず今の流行や,子ども・保護者うけする格好を考えてみること。

わたしも,駆け出しのころは,いっつも似たようなジャージばかり着ていました(笑)

ある日,地域の方との親睦会に出かけるときに,いつもどおりのジャージで行こうとすると,妻につっこまれました。

「その格好で行くの?目上の人たちに会うんでしょ?」

もっと服装にも敏感にならなくてはいけないと反省しました。


帰りの会の「会順」が多すぎる!

2010-05-25 18:12:04 | 学級生活の攻略法

一日の活動を終えての「帰りの会」

正直言って,先生にとってはかなりホッとする時間帯。

一日を乗り越え(もちろん放課後も仕事はあるが),子どもたちを帰すと,やはり満足感があります。

子どもたちにとってはどうでしょうか。

これは,様々かもしれませんね。

「やったー!家に帰れる!今日は何して遊ぼうかな!」も多いでしょうし,

「今日は学校楽しかったなー 明日の時間割は何かな」もいるでしょう。

「はぁ疲れた。早く寝たい」もいるかもしれませんね。

帰りの会にのぞむ子たちには,色々な気持ちがまざっていそうです。

ところで,ときに,帰りの会がとっても長いクラスがあります。

会順が超盛りだくさんなのです。

「黙想」「今日のピカリ賞」「係からの連絡」「めあての反省」「今日のことわざ」「先生からの連絡」「帰りの歌」「クラス握手リレー」・・・

先生が,学級経営上良かれと思って企画していることですが,あまりに長すぎる。

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基本的に

帰りの会は最小限に短くする!

のがいいと思います。

理由1.一日の終りでみんな疲れている。そんなに集中力は残ってない。

理由2.放課後の時間は先生にとっても子どもにとっても貴重。奪ってはいけない。

理由3.会順が多いほど,日直や個々の仕事が多くなる。

理由4.マンネリ化してくる

といったところでしょうか。

特に理由1・理由2あたりが決定的です。

私の経験からしても,必要事項のみ凝縮して集中して,短時間にサッと帰りの会を済ませられる学級ほど,知的で,うまくいっているような印象があります。

どうしても帰り際に,子どもたちをほめる場面をつくりたい,クラスがまとまる瞬間をつくりたい,子どもたちに笑顔をつくりたい,という思いがあれば,何か一つ,時間をかけずに,頭を使わずにできるものを採用するといいでしょう。

あとは,できるだけ効率的にしたいものです。

基本,子どもは早く帰す!


筆箱には不要なキーホルダーやらおもちゃやら…

2010-05-24 21:58:06 | 学級生活の攻略法

ブログ村への参加は,新たに「小学生の子」という子育てジャンルにも参加させていただきました。

学校の先生の努力や工夫,そして子どもたちとすごす時間の楽しさを,より多くの方に伝えられればと思います。

よろしくお願いします。

さて

クラスには,筆箱がパンパンにふくれあがったものを持っている子も多くいます。

必要なえんぴつや消しゴムだけなら決してこうはなりません。

見てみると…

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今どきは,文房具商戦も相当加熱しているんですね。

「占いルーレット付きの定規」「10色使えるボールペン」「ミニ辞書付き消しゴム」

びっくりするような代物がでてきます。

もちろん持ち物についての指導はするのですが,線引きが難しいところでもあります。

そして,買ってもらってうれしそうにしている子に,頭ごなしに「だめ!」と言うのも気が引けます。

こんな場合,どんな声かけが効くのでしょうか。

「大事なら,学校ではなく,おうちで使おうね。」

持ち物をうれしそうに見せてくる子に,こう言いましょう。

「ゆみこさん,買ってもらってうれしいんだね。」

「うん!」

「でも,学校に持ってきちゃうと,みんな珍しがって触りにきちゃうよ。」

「えっ」

「そしたら,壊れたりなくなったりしちゃうかも。」

「やだぁ」

「ね。だから,すごく大事なものだから,学校じゃなくて,おうちで使おうね。そのほうが,買ってくれたおうちの人もうれしいはずよ。」

というアドバイスに,素直に聴いてくれる子もいますから。

「別にいいもん!」なんて,跳ね返ってくる子には,また別のアプローチが必要でしょうけどね。