小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

PCでいつもいろんなフォルダを開いて仕事をする人に

2013-07-26 21:06:36 | 教師の仕事術の攻略法

久しぶりにパソコンネタを。

いまや多くの先生にとっては必需品のツールですね。

業界ではよりパソコンを便利に扱うための機能が付け加えられたり,ユースウェアの工夫を紹介したりしていますが,そういったのを随時フル活用できている人は,ほとんどいないんじゃないでしょうか。

昔ながらの自分流のパソコンの扱い方を続けているものです。

特に年配の人なんかそうじゃないかな?

従来の自分のやり方を変えて,新しいものを取り入れるのは,ハードルが高いものです。

私だって,「従来の自分のやり方」に固執してしまう面もあります。

が,最近一つ変えたことがあります。

小さなことですが,パソコンを操作する上では必ずすることです。

それは,単純なことで

「フォルダの開き方」

です。

みなさんどうしていますでしょうか。

「画面上のフォルダをダブルクリックして開く」

これが最も基本的なやり方でしょうし,私も当たり前のようにそうしていました。

仕事上,いくつもフォルダを開かなくてはいけないことは多いです。

例えば

「校務フォルダ」→「研修フォルダ」→「夏季研修フォルダ」→「情報教育研修」・・・・

のように,いくつも扉を開けて目的地まで進んでいくような作業をよくします。

さらには同時に別の仕事をすることも多く

「学級フォルダ」→「授業フォルダ」→「国語フォルダ」→「作文用紙」・・・・

こうすると,開いたいくつものフォルダやファイルが,パソコン画面下に並んでいくことになります。

そして,学級に関する別の仕事をしなくてはならなくなったときは

「国語フォルダ」→「授業フォルダ」→「学級フォルダ」とさかのぼっていき,今度は

「学級フォルダ」→「学級事務フォルダ」→「学級会計フォルダ」→「1学期会計」・・・

などと行ったり来たりしなくてはいけません。

これがなかなか面倒です。

これを解消する方法を一つ見つけました。

フォルダはエクスプローラから開く!

この便利さに初めて気付きました。

やり方は簡単です。(Windowsしか知りませんが)

画面左下の「スタート」上で右クリック。

「エクスプローラ」を開く。     以上です。

こうすると,パソコンの全てが枝分かれ状になって表示されます。

たどり着きたいフォルダまで素早くたどり着けます。

しかも,別のフォルダまでもすぐに移動できます。

前のフォルダは閉じることなく。

さらにいくつ開いても,画面下にフォルダがたまっていくことがなく,スッキリとしています。

「な~んだ こんな単純なやり方があったのか!」

私にとっては目から鱗でした。

15年以上何の疑いもなく当たり前と思っていたパソコンの基本中の基本の操作に,もっと便利な方法があったなんて。

今ではすっかりその方法でパソコンは操作しています。

みなさんも,もし今まで知らなかったという方がいれば,ぜひ試してみてください。

しかし,誰にも便利に感じるかは分かりません。

仕事術っていうのは,それぞれの仕事人のスタイルに合う合わないがありますから。


小学校の先生なら誰しもできなければいけないあの作業

2013-07-24 22:16:02 | 教師力UPの攻略法

明日が地域の水泳記録会です。

各小学校から代表選手が集まり,競い合う恒例行事です。

今日はその会場準備ということで,各学校から数名,先生が呼び集められました。

今年,私は体育主任でも,体育部員でもない(同学年に体育バリバリ専門の先生がいるから)のですが,こんな作業には当たり前のようにかりだされます。(笑)

真夏のプール。

最高気温35度に,まさしく達するその時間に作業が始まりました。

集まった先生たちの思いはただ一つ。

(早く終わらせよう)

です。

主な作業内容はプール周辺のテント張りです。

本部側,児童席側,そして応援席側と,多くのテントを張らなければいけません。

軽トラックで骨組みが運び込まれ,作業が始まりました。

ガシャン

ガシャン

ガシャン

あっという間に,1組張り終えました。

思わず,隣にいた先生と声を合わせてしまいました。

「早いね~」

さすが,学校の先生,いや,各学校の体育主任を務めるほどの人たちです。

テントの張り方はすっかりみんな心得ていますね。

もう作業の途中に言葉は一切要りませんでした。

みんなが,阿吽の呼吸です。

これには,暑さも忘れて,私はちょっとした感動すら覚えました。

「学校で,子どもたちと張るときは,1つ張るのにめっちゃ苦労するんですけどね~」

そうなんです。

運動会やバザーなど,学校にテントを張るときは,高学年の子どもたちの力を借りることがほとんどで,そのとき指示役となる先生は,大変な労力を使います。

指示が下手だと,時間がかかるだけでなく,ひどいときはテントが立ちません。

今日,ふと思ったのは

各学校でテントを立てるときは,お互い様ということで,近隣学校からテントエキスパートの先生たちが集まるっていうのができれば,かなり楽になるのでは…!

…できないでしょうね(笑)

やっぱり各学校で張るときは,それなりの苦労をしないといけなさそうです。

それも子どもたちにとっては一つの経験になりますし。

そう言えば,初任の頃,先輩に言われたことを思い出しました。

テントをばっちり張れるようになってこそ,教員は一人前。

体育の先生から言われましたね。

小学校の先生であれば,どこの学校に行っても「テント張り」という仕事は必ずあります。

地味でおもしろくない仕事だけど,そこを極めている人がいれば,その学校には大きな戦力になります。

逆に,たまにいますけど,テントの張り方をよく分かっていない先生は,ちょっと恥ずかしい感じがしますね。

(今までテント張りに汗を流してこなかったんですか!)

なんて。


さあ,今年の夏休みはゆっくりするぞ!…と思ってたのに

2013-07-23 23:14:30 | 教師力UPの攻略法

夏休みですね!

うちの6年生学級も,学校初の春開催の運動会とか,なんだかんだありながらも,それなりに充実した気持ちで夏休みを迎えることができました。

終業式の日,最後のあいさつのとき,日直の子が,気を利かせて

「1学期おつかれさまでした!よ~っお!」

って,声高らかに一本締めをしてくれました。

いきなりだったのに,みんな

パンッ

が,ぴったりそろって,それだけで笑顔の1学期フィナーレになりました。

1学期の間だけでもいやというほど担任を悩ませた子たちのくせに,ずるいですね。(笑)

さて

私個人的に,今年の夏休みはゆっくりと過ごすつもりでした。

校務的に,今年は学年主任を外れ,研修も大きなことはしていないので,今年は昨年に比べ,そしてこれまでに比べ身軽な年です。

そんな年の夏休みですから,もう無理をせず,自分の時間を作ってのんびり過ごしたいな~ってプランだったのですが…

夏休み直前,校長から

「ちょっといいかな」

の呼び出し。

(…なんか怪しいぞ,これは)

と息を飲みながら校長室に入ると

「一つ,大会で発表をしてほしいんだが」

(げっ)

予感的中でした。

仕事がのっかってきそうな雰囲気を察知したんですよね…

どうやら,昨年度の研究公開に向けた取り組みが,外部的にも評価を受けているようで,県の大会で発表してほしいとの「ご指名」があったようです。

「引き受けてくれるかな。」

もちろん,そんな機会をもらうこと自体,光栄なことだし,私としても新しいことをするのは好きなんですけど,今年の夏が削られると思うと,正直ちょっと痛い…が

「はい。」

引き受けないはずはなくて,こうなりました。

大会は夏休みど真ん中。

仕方ない。

それに向けて準備をするか。

…と少し背筋を伸ばしていた矢先

「先生,ごめん,またいいかな。」

またしても校長の手招き。

(は?)

今回は予測不能です。

挙動不審で校長室に行ってみると,今度は校長も苦笑い。

「いやぁ実はな,もう一個依頼が来てなぁ さらにでかい大会で発表してほしいとのことなんだけど…」

「…もう一個?でかい大会?」

どうやら,前回のとは別に,今度は全国レベルの大きな大会での発表の「ご指名」が来たようです。

「先生,いいかな?」

私の頭の中でイメージしていた,さわやかな夏空がさらに真っ黒い分厚い雲に覆われていくようでした(笑)

「はい。何でもやります。」

と,どんな顔して言ったかは覚えていませんが,もう迷いなく返事をしていました。

その大会は夏休み明けにあるそうですが,発表原稿の提出は夏のうちにとのこと。

ふ~

そんなに甘くないってことですね~

どちらのお誘いもうれしいですが,まさか昨年度の研究がこんなに尾びれをつけているとは,びっくりもしています。

夏のプランは大きく変わってしまいましたが,やはり

夏休み,何らかのテーマをもってのぞめ!

今年も自分を磨く夏にしたいと思います。

…でも息抜きもするぞ!


クラスが「好きな人」の話で盛り上がってるみたい

2013-07-09 21:53:52 | 学級生活の攻略法

高学年ともなれば,子どもたちの最も関心の高い話題の一つが

「好きな人」

の話題です。

女子が

「○○くんがかっこいい!」

「○○ちゃんは,○○くんのこと好きなんだって!」

と顔を赤くしたり,男子が

「お前○○さんのこと好きなんだろ!」

とつつき合ったり。

こんな話をしているときは,無条件に子どもたちは盛り上がってますよね。

年頃ですから,よく分かります。

しかし,こんな様子がトラブルを生むこともあります。

噂話で誰かが傷ついてしまったり

好きな人をめぐって子ども同士がケンカになったり

手紙のやりとりが授業中にされるようになったり

なにより,こんな話題が盛り上がりすぎると,常にクラスとして落ち着かず,慌ただしい空気になってしまいます。

担任として,それはすごく避けたいことです。

「お前たち,キャーキャーやかましい!いいかげんにしろ!」

って一喝したくなるほどです。(笑)

しかし,頭ごなしに

「その手の話禁止」

とするのは考えものです。

年頃の子たちの一番の関心ごとを禁止するなんて,先生は無情すぎるでしょう。

私はこんな話をするようにしています。

「最近,好きな人の話題で盛り上がっている人たちがいますね。」

ズバッと切り出します。

この時点で,「盛り上がってる人たち」は,ドキッとした表情をします。

「その話であまりにクラスが騒がしくなってきているので,大事な話をします。よく聴きなさい。」

ここは真剣な表情で。

(禁止されるのかな…)と不安げな子どもたち。

「そもそも,人が人を好きになるということは,とても自然なことだし,とってもすてきなことだと思います。大人になりつつあるきみたちにも,そんなことがおおいにありえるだろうし,そのことに,どうぞ,一生懸命であってほしいと思います。」

ここで,子どもたちの表情は和らぎます。(なんだぁ)

「ただし!」

強く切り返します。

「『好きな人の話』っていうのは,とても楽しいものですが,一歩間違えると,大きな問題になるものなんです。この問題で苦しむ人や,崩れていくクラスを先生はこれまでにも見たことがあります。」

「だから」

「クラスの中で『好きな人の話』をするときは,必ず次の約束を守ってください。それができなければ,その手の話はこのクラスでは一切禁止とします。」

「先生のあとに続いて言いなさい。」

「嫌がってる人を巻き込まない!さんはい」

「嫌がってる人を巻き込まない。」

「そんな話に,関心のない人や,してほしくない人だっているんです。そんな人を絶対に話題に挙げないでください。次に」

「他人の噂を勝手に広めない!さんはい」

「他人の噂を勝手に広めない」

「あることないこと,噂話にして広めることを楽しむ人がいますよね。先生はそんな悪い趣味をもっている人が嫌いです。最後に」

「絶対に授業中にその話題をしない!さんはい」

「絶対に授業中にその話題をしない」

「言うまでもないことです。コソコソ話だろうが,手紙だろうが,一切許しません。」

「以上の3つの約束です。これらは,クラスの約束でもあるし,人としてのマナーでもあります。『好きな人の話』は,約束を守って,マナーを守って,気持ちよく話題にできるものであってほしいと思います。」

ありきたりですが,子どもの心情を受け止めつつも,クラスの秩序を守るために,少し先回りして,ラインを設けるという手段です。

子どもたちにとっては,「好きな人」の話題で盛り上がることは楽しいし,青春時代のよき思い出になるものです。

逆にそれがあまりないまま大人になるのも,さびしい感じがします。

だから,そんな話題にはどっぷりつかってほしいというのが本当の気持ちです。

が,それはクラスの秩序が保たれることが前提です。

過去に,自分のクラスではありませんが,お隣のクラスで,保護者まで出てくるトラブルになっているのを見たことがあり,本当に厄介な状況でした。

担任の役目というのが重要になってきます。


お偉いさんたちが学校訪問に来ると

2013-07-07 15:47:38 | 教師の仕事術の攻略法

年に一回、地区の教育委員会だとか教育事務所だとか、そこら辺は詳しく知りませんが、いわゆるお偉いさんたちが学校訪問に来ます。

監査が目的ですが,年に1回は学校の様子を直で見るということだそうです。

今年もやって来るということで、そうなるとせかせかしだすのが管理職の皆さん。

教室の棚はどうしろとか
職員室の机上はどうしろとか
廊下の掲示物はどうしろとか
勤務記録簿はどうしろとか

さらに、全学級の授業も参観していくということで、
板書はどうしろとか
グループ活動をどうしろとか
指導案をこう書けとか

なんか、見られてまずいことがあったら、叱られるんでしょうか。

管理職の皆さんのピリピリした様子が手に取るほど分かってしまい、こちらとの温度差が大きく,

「はやく終わればいいのにな」

って思っていました。

そして,言われた通りには色々として、(それだけでも結構な労力でしたが)お偉いさんたちを迎え入れました。

15名ほど来ました。

(多いなっ )

2時間ほどの訪問でしたが,その間,監査として見るべきものをチェックされたのでしょう。

そして私の学級にも授業参観に来ました。

早々と「指導案を出せ」と言われたので,予定が立てにくく,こんなとき便利な道徳をしました。

全学級を回るので,1つの学級を見るのはほんの2~3分程度です。

私のクラスは,道徳の授業の後半で,ある子が間抜けな発言をして,それがきっかけでやんややんやと笑い声で盛り上がっているところに,バッチリお偉いさん方がやってきてしまいました。

私もその笑い声に混じっていた一人だったのですが,急に

「はい,じゃあ静かにして…」

なんて言うのも不自然で,

(まあいいか)

とそのまま授業を続けました。(笑)

結局,そんな子どもたちの様子を見られただけの授業参観でしたが,あとから

「何ですかあのクラスは!」

なんて管理職が叱られてなきゃいいのですが。(笑)

さて

この訪問が学校にとって,また教育委員会や事務所にとってどれくらい有意義なのかは,私たちの立場からは全体像が見えませんが,ある先生が苦笑いしながら言いました。

「お偉いさんも年に一回ぐらいは学校に来てもらわんとね。学校がきれいになるわ。」

管理職に「ここをきれいにしろ」「あれをこっちに移動しろ」言われてみんなあれこれ作業をしたのですが,その中でぼやいていました。

もちろん私たちにとってはこんな学校訪問は煙たいものなんですけど,そんなのも前向きにとらえれば,「学校がきれいになる」機会にできるというものですね。

普段からきれいにできればいいのですが,何かきっかけがなければ手をつけないところって多いですものね,学校は。

職員室の隣の先生も,普段は机上が山のようなんですが,今回は慌ててお掃除していました。

いいことですよね。(笑)