小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

朝からリズムを狂わされた日に

2015-04-28 20:49:32 | 教師力UPの攻略法
朝、学校に向かう車の中で、今日一日の仕事をイメージします。
その中で、1時間目の算数の授業が始まるまでにできる仕事もイメージします。
そして学校に到着。
すると、私が職員室に入るやいなやある先生に呼び止められました。
「先生、この計画についてなんだけど…」
「あぁ、それですか」
こないだの会議で検討課題が残っていたことについての相談でした。
まだスッキリしないしないままでしたが、結構な時間話をして、この件についてはとりあえず終了。
(おっと、もうこんな時間になってしまった)
予定していた自分の仕事に取りかかろうとすると、今度は教頭先生。
「先生、ちょっといいかな。この公文に…」
仕事の依頼でした。
本来私がする仕事ではないものでしが、私がしたほうがスムーズにいきそうだということで、お願いされました。
「OKです」
(また仕事が1つ増えたな)
引き受けながらも、ちょっと不満あり。
…と、自分の仕事、仕事。
少し慌て出したところに、今度は職員室に子どもが走り込んできました。
「先生!来てください!」
何事かと思って言ってみると、朝から気分が悪くてもどしてしまった子がいたようです。
担任の先生がまだ来ていないので、このクラスの子たちは真っ先に私を呼びに来ました。
子どもたちも、どうやら私の役目を分かっているようです。笑
「教えてくれてありがとう。先生が引き受けるから、みんなは騒がないで、󾀕󾀕先生が来るまで待っててね」
私は具合の悪そうなその子を介抱し、嘔吐物の処理を。
そうしていると担任の先生が現れて
「先生、すみませ~ん!」
「いえいえ、まだ気分が悪そうだし、おうちに連絡したほうがいいと思います」
「そうします」
担任の先生はその子の家に連絡をしに行き、私はそのままその学級に入ることに。
なかなか連絡がつかないようで、始業後も私がしばらくその学級に入る形に。
そして一時間目が始まるギリギリのときに、ようやく担任の先生が戻ってきました。

私はそのまま自分の一時間目の算数の授業へ。

このとき、正直、この一時間目の授業を晴々とした気持ちでスタートすることができませんでした。
なんというか、リズムを崩されたままな感じです。
予定していた自分の仕事はすべてキャンセルされることになり、イメージしていた朝の流れとは到底違うものになりました。
しかも、それが原因となったことの中身が、どれも喜ばしいものではなくて、私はそういう「困った事案」に対処する役目をしていたわけですから。
気分も落ち込みます。

ため息でスタートした授業は、終始テンションが上がらないものでした。
きっと、授業を受けた子たちも、この授業のなんか変な空気を感じていたはずです。

こんなことは珍しいことではありません。
私は計画的に仕事を進めるように努めていますが、そうさせてくれないいろんなものが飛び込んでくるのが、この教務主任という立場です。
そのことは、この仕事も二年目になり重々承知しているし、そんな自分の役目の重要性を理解しているつもりです。
そして実際、こんなふうに他の誰かをフォローするような仕事をしているとき、その誰かが助かっているという実感を、自分の何よりの喜びとして感じるようになりました。
それは、自分がこの立場で感じられる大きな自己存在感です。

しかし、他の誰かのために時間を使って、そのあとに自分の仕事に戻ってきたときに、ふと、自分の仕事がおろそかになっていることに気付きます。
そのときに、さっきにまでは感じなかった、嫌な疲れのようなものを感じるわけです。

ここがまだ私の未熟さ。

自分の立場を理解しているとはいいながらも、本当にその立場で仕事を遂行していくための準備や心構えはまだまだ足りないんだということでしょう。

朝の自分の動きをイメージして、もしそれがそのとおりにならなかったら仕事は計画的に進まない、そんなレベルではダメだということです。

自分の仕事には常に余裕を持たせている。
だからどんな事態にもフットワーク軽く対応できる。
対応したとしても、またすぐつに自分の仕事に通常通り戻ってこれる。

それが理想です。

同時にメンタル面ももっと強くならなくては。
「リズムを狂わされる」
「仕事をキャンセルされる」
そんな受動的な言い方の裏には、まだまだ弱いメンタルがありそうな気がします。

うん、書きながらなんとなく思い浮かんだフレーズが
「強い教務主任」
です。
今年はぜひこれを目標にしたいと思います。
うん、このフレーズ、気に入りました。

教務主任してると飲み会で損をする…

2015-04-24 21:53:10 | 雑談
一年前のこの時期にも痛烈に思ったことなのですが、
「今年は何年生の担任ですか?」
という質問、かなり辛いです。
よく学校の保護者や、近所のお知り合いから尋ねられることです。
私は教務主任で担任をしておらず、高学年の算数の先生です。
だから
「今年も担任はしてないんです」
そう答えるしかありません。
すると、聞いた側は、声には出しませんが、
「あら…(お気の毒に)」
のような顔をします。笑
やっぱり一般の人から見ると、学校では担任が花形ですもんね。

担任をしていない=学校の脇役

のようなイメージがあるんでしょうう。
(聞いちゃまずいこと聞いちゃったな)
そんな顔をしているようにも見えます。笑
「教務主任なんです」
なんて言ったところで、一般の人には
「何それ?」
って感じで、虚しく響くだけですから、もうこの質問には太刀打ちできないことを学びました。笑

さて
3月末の送別シーズンから、この頃の歓迎シーズンにかけて、いわゆる飲み会も数多く行われています。
私、お酒は好きですし、こういった場でみんなと楽しくするも大好きです。
ですが、教務主任という立場でいると、こんな場でも寂しいことがあります。
それは…
私の席は校長や教頭の隣。
なんです。。。。
ん~
正直、やです。笑
単純に学年とか役職ごとに席を決めると、そうなっちゃうんですよね。
校長や教頭とは普段の仕事でいやというほど十分話はしているのに、何で飲み会の席でまでこんなに接近しなくてはいけないんだ~!
自然と話題も仕事上の話とかおじさん染みた話ばっかりです。
は~
後ろの方では学級担任の若い人たちの明るい声で盛り上がっています。
私もそっちに混じりたい。。。
だから、時間がたってみんなが席を移動し出すのを今か今かと待っています。笑

教務主任という仕事の大変さはいろんなところで感じますが、こんな飲み会ばかり経験していると、なんか、どんどんと老けていきそうな気がします。笑

タブレットを使った授業をしてみたのですが

2015-04-15 20:47:48 | 授業中の攻略法
昨年度末にとてもおもしろい授業をする機会をもらいました。
タブレットを使った授業です。
とあるルーツから、本校に児童用タブレット40台と、教師用大型電子黒板1台を期間限定でレンタルし、それらを使った研究授業を私がさせてもらった という形です。
授業はミニ研究公開という形で、他の学校の先生たちにも若干名見に来てもらいました。

私はこの研究授業だけでなく、このレンタル期間にタブレットを使った授業を優先的にさせてもらい、自分なりにこのツールの優れた部分を感じることができました。

タブレットのよさ
1子どもが喜ぶ
まずはこれにつきますね。
タブレットを使った授業をするというだけで、物珍しさから子どもたちは大喜びでした。
慣れてくるとそうでもなくなるのでしょうが。

2双方向の瞬時な情報交換
教師が電子黒板にもっている情報を子どもたち全員の手元へ。
逆に、子どもがタブレットに書き込んだものを一括して教師の電子黒板へ。
こんなやりとりがごく簡単に、しかも瞬時にできます。
ノートと黒板ではなかなかできないことですね。

3学びの広がり
2で示したような情報交換をうまく行うことで、一人の子の考えを全体へ広げたり、さらに他の子がその考えに手を加えたり、さらにはそれをまた他者へ送信したり…
こうすることで学びの広がりをもたせることができます。
しかしこれには教師の意図的な働きかけと、タブレットを操作する腕が必要です。

細かく見れば他にもありそうですが、大きなところで言うと、そういったところかなと思います。

残念ながら、レンタル期間が終了し、この優れたツールはもう業者に返却してしまいましたが、聞くところによると、このタブレット40台と大型電子黒板の1セットは、200万円ほどで購入できるそうです。

200万円か~

それだけの対価を支払う価値が十分あるものかなと、考えさせられてしまいます。
よい授業をつくるのにかけるお金というのは必要なものとは思いますが、このタブレット授業のよさと、それにかける200万円と、どうなんだろうと、一庶民教諭の私には難しい問題だと感じられます。

我が子の入園式に不満… ってことは

2015-04-11 21:55:44 | 教師力UPの攻略法
先日、我が子の入園式に行ってきました。
学校はお休みをもらいましたが、私も初めて我が子のイベントで仕事に休みをもらう立場になりました。
今まで他の先生たちがそうしていたのを
「へ~そうですか」
ぐらいの他人事のように見てきたのですが、ついに自分もそうなったことに、また感慨深いものがありました。

どんな入園式になるんだろう。
うちの子は式の間、きちんと座ってられるだろうか。
これこそ親心なんですね。
初体験です。
本当にドキドキ。
手に汗にぎるほどの心境でした。
そしていよいよ
「新入生入場」
うちの子はどこだ!?
どこだ!?
どこだ!?
…あ、いた!!

…!!

泣いてる~!

バッチリ泣いてました。笑
うちの子のことだから、そうじゃないかとある程度予想はしていたつもりですが、やっぱりそうでした。
小さい子たちの入園式なので、他にも泣いている子や騒いでいる子はたくさんいたわけですが、うちの子も… でした。笑

それから式がスタートし、式次第に沿って流れるわけですが、その間いっこうに泣き止まないうちの子。
途中、先生たちに抱っこされたりしながら、それでも最後まで泣いていました。
あぁ… 我が子よ。
明日からの幼稚園生活、がんばれ。
ただただそう思うばかりでした。

そして長い長い入園式が終わり、教室で待つ我が子のもとへ。
どんな顔で泣きついてくるのかと思いきや、教室にいた我が子はもう泣き止んでケロッとしていました。
「あら?」
そしてその後自由時間となり、園庭で遊ばせると、笑顔でのびのびと遊び出しました。
式が終わった解放感でしょうか。
さっきまでの泣きじゃくりがうそのようです。

そこで私は思いました。
「こりゃ、順序が逆だな」
ようするに、入園式をしてから子どもたちを遊ばせるのではなく、遊ばせてから入園式をするべきだということです。
だって、我が子も含めて式の間泣いていたたくさんの子たちは、式という初めてのあの異様な空間が耐えられず、ほぼパニックのようにして泣いていたんだと思います。
もし、式の前にこの場で楽しいことが経験できれば、きっと子ども心に安心できたはず。
心もほぐれたはず。
式が終わってのびのび遊ぶ我が子の姿を見てはそう思わずにいられませんでした。
加えて、できるなら式の内容も、あんなに堅苦しいものでなくていい。
「祝辞 教育委員会殿」
「保護者代表挨拶」
なんて一通りありましたが、こないだしたうち(小学校)の入学式の式次第とほぼ変わらないものでした。
幼稚園生相手に、それはないでしょ~
もっと砕けた、そして短時間で済むものにしてほしい。
それが我が子をハラハラしながら見守った親としての要望です。
幼稚園の先生方、いかがでしょうか。

と、ここまで思って、さらに気付かされました。
「きっと、こないだやったうちの入学式も、親の立場からすればいろんな要望があるんだろうなぁ」
私は教務主任として、入学式を計画運営し、当日も進行を務めました。
私なりの工夫を凝らしたつもりですが、参列する親の視点というものを、どれほど意識していたでしょうか。
そこをもっと思うことができたならば、式の中身ももっと改善すべき点に気付いたのではないかと、逆の立場を経験して初めて思うことができました。

我が子をもち、人様へ預けるようになって、また自分の仕事に関する視野が広がる。
そういった感じです。

あれ?こっちが入選でそっちが特選?

2015-04-06 21:30:33 | 学級生活の攻略法
新年度がスタートしましたね。
私、今年度の校務文章も
「教務主任」
です。
3月、他の先生たちがどんどん校長室に呼ばれて、いろいろと校内人事の話が進んでいくのを耳にしている中、いつまでも私は呼ばれず…
まあ、年配の人たちから先に埋まって、若輩者の私などは最後の最後に当てはめられる駒だということは分かっているのですが…
正直、(教務主任を一年間してもやっぱりそうなのか…)
なんてちょっといじけていました。
それにしても、私だけ何の打診もないまんまなので、ついに自分から校長先生に聞きました。
「ところで校長先生、私は来年何の仕事をするのでしょうか?」
聞きながら、自分でも
(なんだこの質問)
って笑っちゃいそうになりました。
すると校長先生
「は?あなたは教務よ!決まってるでしょ~」
ですって。
決まってるって。笑
どうやら校長先生的にはずっと前に私に伝えたらしく、私が勘違いしていたのかなんなのか。
まぁ何でもいいです。
教務をまた続けてみたい気持ちもあったし、担任に戻りたい気持ちもあったし、だから、別に何でもいいんですけど、自分だけ決まっていなかったのが気持ち悪かっただけで、はっきりすればそれでよかったわけです。

前置きが長くなりましたが、というわけで、今年も私は教務主任でした。
ということで、このブログは今年もその立場から書かせてもらおうと思います。
よろしくお願いします。

ところで。
昨年度末に論文を2つ書きました。
それでとあるコンクールに出しました。
1つは教務主任としての論文。
これは気合いを入れて書きました。
だって、自分自身として初めて臨むジャンルですから。
私がこの一年間に、職場の活性化と効率化のためにいろいろと挑戦してきたことを実践記録のような形にしてまとめました。
我ながら、あまり類を見ないおもしろい論文になったと手応えがありました。
どの実践も確かなものとして本校の学校経営の形になっているところに、我ながら小さな感動を覚えました。
自信作の論文ができました。
2つ目は算数の論文です。
こちらはサクッとまとめました。
できあがってみると、どこにでもありそうな論文になったな~という感じでした。
自信はないけど、これもとりあえず出品。

そして、ついこないだ、結果が返ってきました。
教務主任の論文→入選。
算数の論文→特選。
なに~!
そうなの~!?
自分の手応えとはまったく逆の結果が出てしまいました。
入選とは、出せば全部入選です。笑
私の渾身の作品は、他のいまいちな論文に埋もれるわけですね。笑
一方、特選は数少ないのですが、私の算数の論文はその中でもトップをとったらしく、コンクールの冊子に掲載されることになりました。
え~

なんなんでしょうね…
よく分かりません。
よく分かりませんが、論文選考の基準とは、実践した本人の手応えとは、また違うものだということですね。
私には算数の論文こそ埋もれる作品で、教務主任の論文こそ際立つ作品だったのですが。

…まあいいや。
入選で終わった教務主任の論文も大事にします。
あそこにまとめられた実践こそ、昨年の私の仕事の足跡であり、今年の私の仕事の土台となるものです!!
明日からの教務主任の仕事をまたがんばっていきます!