小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

校内研修で居眠り先生がいるかいないか

2010-06-28 18:42:46 | 教師力UPの攻略法

このカテゴリー「教師力UP」ネタは,わたくし個人的に好きなんです。

読まれる方には,やはり子どもや保護者ネタの方が好評なのかもしれませんが…

今回もお付き合いください(^-^)

さて

校内研修の取り組み方に,その学校のまとまりやクオリティーが表れるという一面もあると感じます。

( + 個人的には,職員体育も!)

しかし,研修というのは考えもんです。

ぶっちゃげた言い方をすると,やって実りのあるものなら楽しいし,子どもにも還元できる。

やって実りのないものなら楽しくないし,子どもにも還元できない。

もっと言えば,やらなくてもなんとかなりそうな気もする。(これはかなり低い次元でしょうか)

このように,学校によって,先生によって研修の在り方はずいぶん違ってきます。

だからこそ,研修に学校が表れるのでしょうか。

研修のカテゴリーもとても幅広いですが,どんな研修をするにしても,これだけは大事にしたい。

理屈っぽい研修にしない!

ということです。

「要するに,現在の基礎学力向上の取り組みはまだ戦略が不十分です。帰納的に進めるのか演繹的に進めるかすら定まっていない。言いかえるならば,トップダウン型でいくのか,ボトムアップ型でいくのか。この戦略が見えていないから,我々の個々の取り組みが点と点にしか存在しておらず,線にも面にもなっていない。肝心なベクトルも同じ方向を向いていないように感じます。大事なことは,現段階ではより係を中心とした求心力を大事にして…!」

研修の進め方に異議をとなえる先生。理屈っぽい…!

理屈として言っていることは,噛み砕けばその通りな部分もあるのでしょう。

知識が豊富な分,的を得ている部分もあるのでしょう。

でも,この理屈で人は動きません。

動きたくありません。

どう動けばいいのか分かりません。

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結果,やはり研修は楽しくなくて,若い先生なんかもう眠たくて仕方ありません。

大事なことは,今の構成員の戦力で,どこまで理屈が通じるかを肌で感じることでしょうね。

理屈が通る,議論になる構成員であれば,おおいにどうぞ。

理屈が通らない,議論にならない構成員であれば,理屈は控えるべきです。

そして,学校の先生の多くは,あまり理屈が好きではありません。

子どもと向き合う方々ですから。

体験型・実践型がしっくりとくる人が多いのです。

学校という職場で進める研修は,ぜひ理屈っぽくない研修にしたいものです。


先生からの電話で 保護者はドキッ

2010-06-27 08:42:38 | 保護者への攻略法

私は電話で話すのがヘタクソです。

誰と話そうと,仕事だろうとプライベートだろうと,だめですねぇ。

どうも,うまく話せません。

私が電話に出ると「あ,すみません。寝てましたか?」と,よく言われます。「いえいえ,起きてましたが」(笑)

こんな私だから、教師という立場から保護者と電話連絡するときは、けっこう気が引けます。

単なる連絡のための電話でもそうだし、何か悪い報告をしなければならないときなどは、かなり厳しいですね。

きっと、私がこんな状態だから、電話越しに話をしている保護者の方にも、私との電話は「やりづらいなぁ」と,感じてらっしゃるだろう。

ただでさえ,「先生から電話」というと、普通は保護者の方も「何か悪いことかしら」とドキッとするものでしょうし。

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そこで考えます。

どうにか気持ちよく保護者と電話連絡ができないだろうか。

流暢にしゃべることはできなくても,「話題」で明るい電話にする工夫はないだろうか。

そこで

どんな電話の際も、その日にその子のよかった点を,具体的に一つ伝える!

ということなら,私にもできました。

「こうすけくん、今日の給食も楽しそうに全部食べていましたよ。気持ちがいいですね。」

「はるみさん、初めて2ケタのわり算が、自分の力で解けたんですよ。」

「なおゆきくん、ろうかで1年生の子に、走ったらだめだよと注意してくれましたよ。」

こういった、印象に残ったよかった点を,一つ準備して電話するのです。

こういったことをしゃべるときは、教師としては当然うれしいことだし、テンションがあがります。

電話嫌いな私でも,受話器をもっていながら笑顔になります。

そして、これを聞く保護者としても「突然なんですか!?」と思うかもしれませんが,そのあとに必ずうれしくなるものじゃないでしょうか。自分の子の活躍を喜ばないはずはないですよね。

そして、お互いに気持ちのよい電話となります。

コツとしては、

★必ず「その日」のことを「具体的」に、リアルで新鮮な情報を教えてあげる。

★電話の本件と全く無関係でも構わない。正確に伝えられるように、電話をかける前にその情報を準備しておく。

★単なる連絡のための電話なら、本件の前に伝える。

★何か悪い報告のための電話なら、本件の後に伝える。

この電話の仕方を繰り返していると、保護者の方も、「あ、今日はどんなことを教えてくれるかしら」と、楽しみにしてくれるかもしれません。

本件とは全く関係のない情報だから、少しわざとらしい感じがするかもしれないが、それ以上に,担任の先生の気持ちや愛情というのが伝わればと思います。


「○ページの図を見なさい」「…先生,どれ?」

2010-06-26 09:09:29 | 授業中の攻略法

昨日,プール掃除をしていたら,足の裏をハチに刺されてしまいました!

ちっちゃなミツバチだったので大事には至らなかったのですが,痛かった~!

日本代表の勝利に喜んでいた日に,テンションが下がっちゃいました…

さて

授業の中で,子どもたちにテキストを見せることはよくあります。

国語で「42ページの,『大事』のところを読みます」

算数で「73ページのグラフを見なさい」

社会で「29ページの写真を見ましょう」

理科で「温度計の0℃のめもりを確認しなさい。」

ここでは,こういったものを広く「テキスト」と表現させてもらいます。

こういった先生のシンプルな指示に,どれくらいの子がちゃんと反応しているのでしょうか。

もちろん,指示する先生やクラスにもよりますが,多くの場合,なかなか100%の子がテキストをおさえているということは,少ないように思います。

必ず数人の子は,ぼーっとしている。

そんなものですよね。

それを無視して,みんなそのテキストを見ているものとして授業を進めるのはよくない。

そんなときは

「~の図を指で押さえなさい」「~の図,隣の人のを押さえなさい」

指差し確認が効果的です。

1.子どもは指をさすことで,そのテキストへの集中が強くなる

2.子どもは周りの子が指差しをしているので,自分だけぼーっとはしていられない雰囲気ができる

3.子どもは,テキストを見ることに動きが生じるので,授業にほどよいテンポが生まれる

4.先生は,指をさせている子,させていない子がはっきり見ためでとらえられる

ということです。

特に,ときおり指示する

「隣の人のを押さえなさい」

は効果的な変化です。

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ぼーっとしていた子は「は?ごめんごめん!なに??」と驚きます(笑)

隣の子が「しっかりしなさいよ!」と注意してくれますね。

電力会社に勤める私の先輩が,現場ではこの「指差し確認が欠かせない」という話を教えてくれたことがあります。

ただ目で見るより,何倍も意識が高まるということでしょうね。


学級PTA~読者の方からのコメント~

2010-06-23 18:20:04 | 保護者への攻略法

毎日,たくさんの方に当ブログを見ていただき,本当に感謝,感謝です。

ときには,メールやコメント,いろいろな形でご意見をいただきます。

励ましのお言葉や,共感していただいているご感想,違った立場からのご意見などがあり,私にとってはどれも大変貴重なものです。

ありがとうございます。

今回は,そうしたコメントを通していただいたご意見の中から一つ。

先日紹介した「学級PTA 熱弁しているのに保護者の表情が暗い…」の記事に,保護者という立場から寄せていただいたものです。

保護者の方々の間では,やはり

「どうせ、また先生が『~ができるようになりました』『~という姿が残念です』ってありきたりな話でしょ・・・・・」と,会に興味を持たないらしいです。

じゃ、どういう内容なら参加するのか?

ということでアドバイスをいただきました。

・日常、家庭で困っている課題が解決する内容である。

・育児・教育に実際に生かすことができる実践活動がある。

そしてもう一つ,

・写真・動画など子どもの姿が見れるものがある!

そんな準備をする余裕、先生にはないのにな~と思いながらも、確かにそんな内容だったら・・・・・と思ってしまう私です

というご意見です。

なるほど。

全くもって,なるほど,です。

先生のどんな小奇麗に並べられた教育用語での説明よりも,実際の子どもの姿の方が,保護者の方々には興味があるし,説得力もありますよね。

先日の記事では「子どもたちの具体的な姿を」と紹介しましたが,これと通じるものでもあるし,これ以上に,写真や動画というものは「具体的な姿」を求めるものですね。

では,どうやって示すか。

写真をありったけ印刷して掲示する,というのは大変です。

今では教室に電子黒板や,大型テレビが設置されているところがほとんどでしょう。

それに普段子どもたちを撮影しているデジカメをつなげて,スライドショーとして流すのが一番手軽でしょうね。

動画であれば,とある一時間の授業を撮影しておき,PTAで見せるというは,なかなかなサービスになるでしょう。

思いがけず授業参観ができるような感じです。

実は先生としても,緊張しながらしゃべることなく,保護者の方に好評な学級PTAにすることができるので,持ってこいの攻略法なのかもしれませんよ!

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先生,この丸つけってないでしょうー

2010-06-21 18:12:07 | 教師の仕事術の攻略法

テストの丸つけを素早く行いたい先生たち。

その結果が待ち遠しい子どもたち。

&保護者。

先生によって,丸つけのしかたやするタイミング,評価の方法などは様々ですね。

きっと中学校や高校になると,テストに関することはより統一されているのでしょうが,小学校段階では,各先生の裁量によるところが多いです。

今回は,そこでの「丸つけ」の仕方について。

早く丸をつけたいががめに,やってしまいがちなことがあります。

それは「採点ミス」

これをできるかぎりなくすことは,もう言うまでもありません。

集中していきましょう。

もう一つ,やりすぎてはいけないのはこれです。

丸つけを。あまりおおざっぱにしすぎない!

ということです。

先生は,スピードや効率性を求めるあまりに,何問もまとめて丸つけてしてしまいます。

要するに,数問続けて正解していると,それらをまとめて一つの丸つけで済ませてしまうわけです。

大問・小問 ある程度のくくりではいいのかもしれませんが,これをあまりにおおざっぱにしすぎるとよくありません。

なにより,受け取る側が気分がよくありません。

子どもも,中には保護者の方も「先生,ちゃんと一問ずつ見てくれているのかな。てきとうに,丸つけしてるように見えるけど…」

なんて印象を与えてしまう可能性があります。

もちろん先生にはそんなつもりはありませんが,テストの結果を待っている人にとって,先生の赤丸は重要なのです。

少し大変だと思っても,ある程度小さな丸をたくさん並べてあげるようにしましょう。

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