小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

修学旅行,子どもは何時まで起きてていい?

2013-10-27 16:45:28 | 教師の仕事術の攻略法

消灯時間は10:00です。

これ以降は「部屋の電気を消す」「自分の部屋を出ない」

というのは,絶対の約束です。

「修学旅行のしおり」にも書いてありますし,引率の先生たちもみな同じことを指導します。

…でも,修学旅行の夜といったら,正直なところ,子どもたちにとってはすごく楽しみな時間です。

たった一晩だけど,いつもと違う特別な時間に,ワクワクする気持ちは,自分も幼心によく覚えています。

じゃあ,実際,10:00以降の過ごし方を,子どもたちにどう指導したらよいでしょうか。

ありえるとしたら…

LV1 上の約束だけ伝えて,後は子どもたちの自由とする

LV2 「部屋の中で過ごす」というラインだけ指導し,就寝時間は指定しない

LV3 「部屋の中で,おしゃべり程度で」というラインを指導し,就寝時間は指定しない

LV4 「寝ている人をじゃましないで」という指導の仕方をし,就寝時間もある程度の時間を指定する

LV5 「部屋の中で静かに」と指導し,就寝時間も設定する

LV4・5の場合,就寝時間は11:00,12:00… など

LV6 「消灯以降は一言もしゃべらない」と指導し,就寝時間も10:00とする

いかがでしょうか。

「甘い」ものからLV1という形で並べてみましたが。

お読みになられた先生は,自分の指導観としては,どこでしょうか。

私個人としては,LV4あたりかなと思います。

子どもたちの思い出づくりも大切にしつつ,やはり最低限の規律は守らせたいという感じです。

が,これはそのときの子どもの実態にもよるでしょう。

問題行動が起きそうな子たちなら,LVを上げる必要があるでしょうし,任せて大丈夫そうな子たちなら下げることができるでしょう。

いずれにせよ,肝心なことは

引率の先生たちで,ラインを統一しておく!

ということでした。

(今回も改めて思うようなことがあったので…)

こんなことは,「修学旅行実施計画」にも「旅のしおり」にも明記されていないことなので,先生たちできちんと事前に話をし,その指導の仕方を確認しておくことが必要です。

ある先生はLV1で,ある先生はLV6なんて指導の差があってはまずいですから。

ちなみに…

聞いた話ですが,中には変わった先生もいるようで,自分から子どもたちが寝ている部屋に入って,夜遅くに恐い話をして聞かせるという人もいたようです。

うーん…


修学旅行で思いがけぬ喜び

2013-10-22 22:37:31 | 「教師-子ども」関係の攻略法
修学旅行のバスの中。
レク担当の子たちが「他己紹介」のクイズをしてくれました。
クラスみんなが、配られてきた紙に書いてある名前の子のいいところを書き、それを読み上げて誰か当てるゲームです。
「先生もいれます。」
ということだったので、少し緊張しましたが参加しました。
このゲーム、子どもたちはとても楽しそうにしていました。
自分のが出てくるのが待ち遠しいし、友達のを当てる楽しさもありますし。
こんなのは、クラス内の人間関係が落ち着いていないとできないものでしょうから、終始楽しい雰囲気でできたことは、担任としてもうれしかったです。
例の下手なガイドさんの話より何倍もいい時間でした。
さて、やはり、正直気になるのは、私が何と紹介されるのか!?
ということです…
感心な子が書いてくれてたらいいんだけど…
げ、この時間、校長もうちのバスに乗ってるじゃん!!
頼むよ…
そしていよいよ、
「背が高い」
うわっこれだ
担任を紹介するカードが登場です。
背が高いって別にいいところではないが、まぁセーフ。
恐くて耳をふさぎたくなる気分でしたが、頑張って聞きました。
次は?
「スポーツ万能」
いいね!!そこは守りたいラインでしたよ!!
「話がしやすい」
おぉ~賛否両論ありそうだけど!!この子いい子だな、次は!?
「授業が分かりやすい」
きた~!!校長先生聞きましたか!!その言葉うれしい~
「おもしろい話をたくさんしてくれる」
…え?
私?
おもしろい話?
たくさん?
前の4つはとてもうれしい紹介でしたが、最後のこれは意外でした。
自分はあまり話をたくさんしない先生だと思ってたし、今までは確かにそうだったと思います。
しかし、今年の子は、私のいいところとして、そう挙げてくれました。
あぁ
でもよくよく振り返ってみると、今年は確かに、これまでになく、子どもたちによくいろんな話をしていることに気付きました。
朝の会
授業
休み時間
よく… とまではいきませんが、子どもたちに語ることが増えました。
他愛もない話もあれば、真剣な話もします。
笑わそうと思って話すものが一番多いかな。
自分の娘の話とか、自分の子ども時代の話もするようになったなぁ
なぜ今年はこんなに話をするようになったか、考えてみました。
・今年の学級は全体的に学力が低く、授業への関心を何とかして高めたいと思って
・今年は子どもたちを叱ることも多い。そんな中で、辛い雰囲気ばかりの学級にしたくなくて
・今年の子たちは、どこか幼くて、純粋で、私みたいな口下手な話でも目を輝かせて聞いてくれるので、調子に乗ってしまい
そういうことだと分かりました。
だから今年、私は柄にもなくよく話をしているんです。
それを、少なくともカードを書いてくれた感心な子は
、うれしく思ってくれているようで、それが私には、今までに味わったことのない種類の喜びになりました。
未熟な子たちだから、本音として、伝えたいことがたくさんあることは事実です。
それがそのまま担任の口数の多さになってしまうということには、危険性も感じますが、子どもの様子をとらえながら、子どもが欲しているならば、適した話を適したタイミングにしてあげたいとは思います。


修学旅行に思いがけぬ強敵

2013-10-20 22:02:30 | 教師の仕事術の攻略法
我が六年生。
一泊二日の修学旅行に行ってきました。
今年は初めて秋の修学旅行。
運動会が春になったから、追いやられたって感じですが、気候的にとてもよかったです。
また、見学先でも、春なら他の修学旅行生でごった返すところですが、秋はそうでもなくて、その点もとてもよかったです。
個人的には秋開催お勧めです。
来年もこれでいいな。
あ、いやいや、来年も六年生とは限らないぞ!!
無意識のうちにまた来年もするつもりになってるから、恐い恐い(笑)
さて
子どもたちは当然、担任も心から楽しみにしていた修学旅行。
同時に担任は、旅の途中で起こり得る様々なトラブルを想定し、どう対処するかも考えていくものです。
私も、この子どもたちとはもう半年の付き合いになるわけですから、色々と想像がつきました。
そして、のぞんだ一泊二日。
子どもたちはある程度、想定内の様子だったのですが、意外な強敵が潜んでいました。
全くの想定外。
何か分かりますか?
それは
バスガイド!!
今回の修学旅行、移動は全てバス。
二日間で合計十時間以上も乗ります。
私たちの学級が乗るバスのバスガイドさん。
ちょっと… ひどかった。。。
一言で言うと
「しゃべりすぎ」なんです。
いわゆる「ガイド」なら、旅にはつきもので、子どもたちにもためになるものだから大歓迎なのですが、そうじゃない話が多すぎる。
ほとんどがガイドさんの身の上話。
何とか車内を盛り上げてくれようと頑張ってくれているのは分かるのですが、あまりのも子どもたちにとっては的外れ。
失礼なのは承知の上ですが、私は個人的にもかなり厳しかったです。。。
途中、一日目の昼くらい、
(こりゃいかん。このペースでいくなら二日間は絶対にもたん)
と危機感を感じ、辛いところですが、話をしました。
「あの…すみません…楽しい話で盛り上げてくださってありがとうございます…ただ…その…常にしゃべっていただかなくても…少し…静かな時間もあっていいと思います…子どもたちもレクリエーションを考えてきていますので…」
言いづらかったけど言いました。
しかし、その後も、あまり変化はなし。
仕方がないので、半ば強引にマイクを奪って子どもたちにレクをさせたりしました。
いや~参りましたね。
聞けば、別のバスにはさらなる強敵もいたそうです。
恐ろしや。
別の意味で印象深い修学旅行になりました。
修学旅行の打ち合わせは何度かしますが、
バスガイドに関する要望も欠かさず伝える!!
もし来年以降も六年生を担任することがあったら、絶対ぜーったい覚えておこうと思います。(笑)



短期研修でのこの言葉は腑に落ちた

2013-10-13 06:39:03 | 授業中の攻略法
二日間に渡る研修でしたので、指導者の先生も、受講者の私たちが飽きないようにと、研修の形を色々と工夫してくれました。
講義だけでなく、演習の形にしたり、ゲームの要素を取り入れたり。
正直、見ず知らずの先生たちとする二日間の研修は、人見知りの強い私にとってはハードルが高いものがありましたが、指導者の先生のおかげで楽しいものになりました。
物腰が柔らかくて、とても感じのいい先生でした。
さて
この指導者の先生が研修の最後に、ポロっと言った言葉なのですが、
時に、方法は内容を越える!!
これが私の中ではすごく腑に落ちました。
この研修は、教科指導に関するいわゆる基礎講座で、学習指導要領を見ながら進めるものでしたから、「内容」の方に関わる部分が強かったわけですが。
「方法」がそれを越えると。
これはいろんな場面があり得ると思いますが、大きく、先生に起こる場面と、子どもに起こる場面と、二つ考えられると思います。
先生に起こる場面とは。
要するに、先生が子どもたちに何を教えるかよりも、どのように教えるかが重要になるという場面です。
先生がどんな方法で教えたか。
もっと言えば、どんな身振りで、どんな声で、どんな視線で、どんな雰囲気で、どんな感情で、どんなモノを用いて…
教えたか。
教えられる側の子どもたちにとっては、先生の声や姿が印象として心に深く刻まれるかどうかは、こういった「方法」が鍵になるということです。
反対に、子どもに起こる場面とは。
例えば、スピーチ。
言っている中身は乏しいのに、先生の心にやたらと響くスピーチがあったとします。
それはもちろん、その子の姿が心に響いてるわけです。
精一杯の熱意がある。
緊張しながらも何とか声を出している。
みんなを笑わせるユニークさがある。
役者さながらの演技力がある。
そんな姿は、言葉を越えて心に残ります。
そして、肝心なことは、先生はそのスピーチを評価するということ。
内容が乏しかったスピーチですが、高い評価をしたくなるものでしょう。
逆に、言葉がよかったのに、言い方が悪かった子がいたとしたら、その子の印象は薄くなりがちです。
内容よりも方法。
実は、このことは私たちの身近なところでしょっちゅう起きているようにも思います。
研修の先生は「時に」と言いましたが、私には「おおいに」だと思います。
これは人間の本能だと思います。
だから学校で大事なことは
先生はもっと方法を磨くこと
子どもには、内容だけでなくもっと方法を教えること
シンプルにそういうことだと思います。


教科書で?教科書を?

2013-10-10 23:16:08 | 授業中の攻略法
とある短期研修に参加してきました。
二日間学校を空けましたので、学級のことも色々と心配しながらの研修でした。
明日、子どもたちからどんな報告があるのかな…
覚悟しておきます(笑)
さて
その研修は教科教育に関する基礎講座で、学習指導要領を手元に置いての研修でした。
時にはこんな研修を受けて、基本に立ち返るのもいいことだと思いました。
学んだことで、特に印象に残っているものを短く紹介していきます。
スマホからの更新ですので、短く。
まず、授業は
「教科書を教える」ではなくて「教科書で教える」!!
この基本です。
授業の中で指導すべき内容は、教科書の中身ではありません。
指導すべきは、指導要領中の「指導事項」です。
教科書は、そのためのツールであり、その中に示されている問題や活動は、あくまで教科書会社の案です。
この基本を欠かさないということは、先生の授業づくりのスタンスを間違えないためにも大変重要なことです。
当たり前のこととして分かっているはずなのに、何となく、いつしか教科書を拠り所にして、教科書ありきの授業をしてしまっているときがあることに気付かされます。
教科書が大変優れたツールであることは間違いないのですが、その一線を越えることはないということ。
授業は指導要領の指導事項ありきで、次に子どもの実態ありきです。
その二つをしっかり照らし合わせ、その間にある距離を測り、距離を埋めるために必要なことは何かを考える。
その時教科書が役立つものになるのだが、その使い方は、子どもの実態に応じるならば、多種多様であって当然だということです。