小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

保護者アンケートは諸刃の剣

2017-07-29 20:33:32 | 保護者への攻略法
学校として1つの懸案を抱えています。
子どもの服装・身なりに関することで、校長として変化を起こしたいとしています。
保護者の理解も得なければ進まないことなので、慎重に進めようとしています。
その「慎重に」のスタートとして、
「保護者へのアンケート」
からスタートするそうです。
学校として改善を図りたいとしていることについて、保護者としてはどんな意識を持っているかを聞くものです。
そのアンケート用紙がまずは職員向けに提案されました。
選択肢式で
ア 変えた方がよい(学校の提案通り)
イ どちらでもよい
ウ 今のままでよい
というものでした。
それと自由記述欄と。

これを見たとき、私は瞬間的に(大丈夫かこれ)と先行きに不安を感じました。
単純に「ウ 今のままでよい」が圧倒的に多かった場合、学校としてどうするのでしょうか。
(懸案の中身からしてその結果は十分にあり得る)
そこまでこのアンケートは見越しているのかが不透明でした。

アンケートをとるというのは、諸刃の刃だと思っています。
「丁寧に進める」という姿勢を示すメリットもありますが、アンケートをとってしまったが故に事が進めにくくなることだってあるのです。
特に今回のアンケートの形が選択肢式ですので、結果は数値で露骨に出てきます。
「ウ 今のままでよい 85%」
これを示さなくてはいけない時期が来たら、その後どうするんでしょうか。
もう断念するという道も視野にあるのなら、そちらに進むしかないでしょうね。
でもこの場合、明らかにアンケートをとってしまったことが道を塞いだことになります。

どんな結果だろうが前に進む、そういう姿勢なら、ここから激しい戦いが待っていることになります。
その場合、色んな声の窓口となるのは各担任です。
その担任全員がぶれずに一枚岩となってがんばらなくちゃいけませんが、まだ本校にそんな気運が高まっている風には全く見えません。
管理職はそこをどう捉えているのでしょうか。

ということが、以前教務をしていた私には瞬時に思い描かれましたが、今は立場が違うし、新人ですので、黙っています。笑
(これがよくないのかもしれませんが)
まあ、しばらくはアンケートが集まるのを待ってみたいと思います。。。

夏休みなのに夏休みじゃない!だまされた!?

2017-07-26 17:06:57 | 雑談
いつもはこのブログの閲覧数は500とかそこら辺なんですけど、今日は夕方の時点で2352となっています… 何が起きているんでしょうか…?

さえ、うれしいうれしい夏休みですね。
終業式に子どもたちを手放す瞬間のあの解放感はたまりません。笑
その後の打ち上げで飲み過ぎてしまいました。反省
夏休みとはいえ、先生は出勤です。
今日の職員室の行事黒板を見てみると…
「本当に夏休みか!?」
ってくらいの過密スケジュールでした。
校内のスケジュールに加えてい、外部の出張や研修も盛りだくさんで、もう黒板に入りきれないほどでした。
「普段より忙しいじゃん」
せめて夏休みスタートの数日くらいなんの予定もなく、先生たちも夏休みらしい夏休みを味わえたらいいのにな~
私が校長だったらそうするのにな~
(あり得ない話だからビッグマウス)

さて、夏休みらしい夏休みはいつ来るのでしょうか?

自分に1学期の通知表を付けてみました

2017-07-24 22:39:00 | 教師力UPの攻略法
自分の新しい学校での1学期を総括してみたいと思います。
4月に赴任し、学校もその中での立場も大きく変わって、私のこの四ヶ月間ははどうだったのでしょうか。
〇体調を崩すこともなく元気に過ごせた
〇通勤が長くなったけど、意外とすぐ慣れた
〇トータルで「いい学校だ」と思える
〇任された4年生担任では、クラスに大きな問題もなく過ごせている
〇久しぶりの担任で、子どもたちと過ごす毎日を楽しく思える
〇仕事もリズムよく進められていて毎日定時に退庁できている。
〇仕事の持ち帰りもなく、家族との時間はこれまで通り確保できている

よかった点としてはこんな感じです。

逆に
▲クラスの子ども一人一人の心に寄り添えているかは自信がない
▲どうしても以前と比べると、仕事全般に対していまいち張り合いを感じない(やることがなくて持て余している時も…)
▲毎日定時退庁ということもあり、他の同僚との接点も少なく、仲の深まりがない
▲「地元在住の先生」たちと比べると、遠いところから通う私は地域の人や保護者からは存在感が薄いだろう

こんな感じでしょうか。

3月まで教務をしながら学校運営に関わり、算数指導など実績を重ねて表彰まで受けて調子に乗っていました。笑
そこから一担任に戻り、純粋な楽しさに心から喜んでいるのと同時に、何となく自分の仕事に手応えを感じられないという、両方の感覚に挟まれている感じです。
もちろん、これから▲の項目を打ち消す努力と工夫をしていくことが、私のこれからの課題ということになります。
謙虚にやっていきたいと思います。

子どもが教室に紫陽花を持ってきてくれたけど花瓶がない

2017-07-22 20:13:26 | 雑談
朝、クラスの子が
「先生、お母さんが持って行きなさいって」
見ると、きれいな紫陽花でした。
青、白、紫、赤。
「赤は珍しいね」
「おばあちゃんが今年は上手に咲かせられたって言ってました」
ボリュームたっぷりの花束を、長い道のり持って歩いてきた姿を思うと、健気で微笑ましくなります。
おうちのお母さんたちにも感謝です。

「よし、飾ろう。…でも、花瓶ってあるのかな?」
私はこのクラスに花瓶を見たことがないので、職員室に行ってみました。
「花瓶ってありますか?」
とりあえずそこにいた先生たちに手当たり次第聞いてみるのですが
「いや~ 見たことないね~」
「あの先生なら知ってるんじゃないかな~」
みたいな感じで、誰も知りません。
まあ、花瓶がきちんとした場所に保管されている学校は少ないでしょうね。
その後もあちこち探ってみるのですが、結局見つかりません。
「やばい、花が枯れる」
少し焦りだして教室に戻ると
「先生、花瓶ありましたか?」
子どもたちが尋ねました。
「いや~それが学校中探しても見つからないんだよ」(学校中 は大げさですが)
すると
「先生、ここにありますよ」
「え?」
「ほら」
子どもたちは、水道の下にあるスペースの奥の方から立派な花瓶を出してくれました。
「こんなとこにあったの!?」
「はい。いつもこの水道使ってるからみんな知ってますよ」
「…先生は知りませんでした」

ということで一件落着。
ことによっては先生より子どもの方が学校のこと詳しいんですね。笑

「精一杯の授業≠良い授業」→この切なさ

2017-07-19 21:05:41 | 教師力UPの攻略法
校内研修の一回目の研究授業がありました。
今回は3学級が授業を打ちます。
私は研修主任としてこれらの授業に向けて色々とお膳立てをしてきました。
なのでどんな授業をしてくれるかと、楽しみにすると同時に、それなりの授業をしてくれなきゃという責任感とがありました。

そして、いざ授業。
3人の先生とも、本当によくがんばってくれました。
教具やICTなど、十分すぎるほどの準備をして、子どもたち一人一人に丁寧に丁寧に手立てを組んでいました。
まずはその姿を見て係としてうれしくなると同時に、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
研修を大事にし、学校のためによいものを提供しようという姿勢がよく伝わってきましたから。
授業が終わると、その先生たちの所へ駆けより、深々と頭を下げてお礼を言いました。
本当にいい先生たちです。

しかし…
結論から言うと
「一生懸命やった授業が、いい授業とはかぎらない」
こう言わざるをえない授業でした。
いずれも。
いや、単なる授業と見るなら、それなりにいい授業だったのかもしれません。
しかし研究授業にはテーマがあります。
ねらいがあります。
その視点から見るなら、厳しい言い方になりますが、物足りないものでした…
先生たちは精一杯していた分、その成果が上がらなかったことが残念ですし、何より研修主任として自分に責任を感じます。

うーん
まあ、研究の深まりはなかったにしろ、いろんな意味で個人的には大いに勉強になりました。