休み時間に廊下を歩いていると、血相をかえた子が駆け寄ってきて
「先生!教室に来てください!」
と、私の手をひっぱって走り出しました。
そして教室にたどり着いてみると、私を読んだ原因は
「けんか」
でした。
男の子が2人、取っ組み合いのけんかをしていました。
(あらあら)
2人とも、顔は涙やら鼻水やらでもうぐしゃぐしゃで、引っ張りあった服は乱れ、口元から血も出ていました。
かなり激しくやりあったようです。
この激しいけんかに、周り子たちも圧倒されている感じで、だれも止めに入ることもできずにいました。
クラス中から、
「先生、助けて!」
の雰囲気を感じ、
「はい、そこまで~」
と、とりあえずその取っ組み合いを止めました。
そして、担任の先生が来るまで、その子たちを廊下で落ち着かせ、他の子たちは次の授業の準備をして待つように伝えました。
そうしていると、すぐに担任の先生が帰ってきて、バトンタッチ。
応急措置になぜか選ばれた私やおやくごめん。
そのクラスを後にしながら、思いました。
(そういえば、久し振り子どものけんかを見たな)
あんなに激しく取っ組み合うようなけんかを。
私が思うに、子どもたちはあんなけんかをあんまりしなくなったような気がしますが、どうでしょうか。
自分が子どものころは、自分も含めてもっとあちこちでけんかをしていたし、私が教員になってすぐのころにも、もう少しけんかを見ていたような気がします。
それがいつからかほとんど見なくなり、今回のようにたまに見かけるととても珍しいもののように見えるようになりました。
なぜだろう。
考えてみました。
子どもたちのけんかが減った原因。
1 人間関係をあきらめやすくなった。
→子どもたちは、自分の昂った思いや怒りを、言葉や行動で示すということを、諦めたり、めんどくさがったりするようになっているのでは。
2 けんかの仕方を知らない
→ 正々堂々と、同じ条件のもとバトルするのがけんかです。言葉にしろ、暴力にしろ。けんかにはけんかのルールがあります。しかし、その経験が少ない子たちは、いざそんな場面になっても、それができないのではないか。
3 怒りをぶつける方法が変わった。
→ 怒りの矛先は…
「より強いものに頼る(チクる)」
「陰湿な方法で解消する(陰口・物隠し・ネット)」
4 大人がけんかをさせなくなった
→子どものけんかを見ると、周りの大人がすぐに止めて、指導に入るようになったのではないか。
いかがでしょうか。
こんな「現代的」な子どもの、社会の特徴から、けんかが減ってきているのではないかと推察するのですが。
「私の身近なところではしょっちゅうけんかは起きてるよ!」
という方もいるかもしれませんね。
あくまで私の身近なところから感じられるもので、私の主観にすぎませんが。
もちろんけんかはいいものではありません。
けんかのない平和が一番いいのです。
が、だからこそ、特に子ども時代には、けんかも経験してみるべきものだろうと思うのです。
本気で怒り、それがどうしようもなく相手との激しいぶつかり合いになってしまい、お互い痛い目に合う。
そんな経験がまた、成長の過程として味のあるものになるんだろうと。
そして
「雨降って地固まる」
は本当に起こりうるもので、ここで築かれる絆みたいなものもあるものです。
人間と人間の、中身の濃いコミュニケーションとも言えます。
子どもにけんかを勧めるわけにはいきませんが(笑)、けんかもできる、けんかもやったことのある子たちではいてほしいと思います。
「先生!教室に来てください!」
と、私の手をひっぱって走り出しました。
そして教室にたどり着いてみると、私を読んだ原因は
「けんか」
でした。
男の子が2人、取っ組み合いのけんかをしていました。
(あらあら)
2人とも、顔は涙やら鼻水やらでもうぐしゃぐしゃで、引っ張りあった服は乱れ、口元から血も出ていました。
かなり激しくやりあったようです。
この激しいけんかに、周り子たちも圧倒されている感じで、だれも止めに入ることもできずにいました。
クラス中から、
「先生、助けて!」
の雰囲気を感じ、
「はい、そこまで~」
と、とりあえずその取っ組み合いを止めました。
そして、担任の先生が来るまで、その子たちを廊下で落ち着かせ、他の子たちは次の授業の準備をして待つように伝えました。
そうしていると、すぐに担任の先生が帰ってきて、バトンタッチ。
応急措置になぜか選ばれた私やおやくごめん。
そのクラスを後にしながら、思いました。
(そういえば、久し振り子どものけんかを見たな)
あんなに激しく取っ組み合うようなけんかを。
私が思うに、子どもたちはあんなけんかをあんまりしなくなったような気がしますが、どうでしょうか。
自分が子どものころは、自分も含めてもっとあちこちでけんかをしていたし、私が教員になってすぐのころにも、もう少しけんかを見ていたような気がします。
それがいつからかほとんど見なくなり、今回のようにたまに見かけるととても珍しいもののように見えるようになりました。
なぜだろう。
考えてみました。
子どもたちのけんかが減った原因。
1 人間関係をあきらめやすくなった。
→子どもたちは、自分の昂った思いや怒りを、言葉や行動で示すということを、諦めたり、めんどくさがったりするようになっているのでは。
2 けんかの仕方を知らない
→ 正々堂々と、同じ条件のもとバトルするのがけんかです。言葉にしろ、暴力にしろ。けんかにはけんかのルールがあります。しかし、その経験が少ない子たちは、いざそんな場面になっても、それができないのではないか。
3 怒りをぶつける方法が変わった。
→ 怒りの矛先は…
「より強いものに頼る(チクる)」
「陰湿な方法で解消する(陰口・物隠し・ネット)」
4 大人がけんかをさせなくなった
→子どものけんかを見ると、周りの大人がすぐに止めて、指導に入るようになったのではないか。
いかがでしょうか。
こんな「現代的」な子どもの、社会の特徴から、けんかが減ってきているのではないかと推察するのですが。
「私の身近なところではしょっちゅうけんかは起きてるよ!」
という方もいるかもしれませんね。
あくまで私の身近なところから感じられるもので、私の主観にすぎませんが。
もちろんけんかはいいものではありません。
けんかのない平和が一番いいのです。
が、だからこそ、特に子ども時代には、けんかも経験してみるべきものだろうと思うのです。
本気で怒り、それがどうしようもなく相手との激しいぶつかり合いになってしまい、お互い痛い目に合う。
そんな経験がまた、成長の過程として味のあるものになるんだろうと。
そして
「雨降って地固まる」
は本当に起こりうるもので、ここで築かれる絆みたいなものもあるものです。
人間と人間の、中身の濃いコミュニケーションとも言えます。
子どもにけんかを勧めるわけにはいきませんが(笑)、けんかもできる、けんかもやったことのある子たちではいてほしいと思います。