小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

夜9時の電話は隣のクラスの新採先生でした

2017-06-26 21:33:10 | 教師力UPの攻略法
新採のパートナーがもうすぐ一回目の研究授業を迎えます。
その事前に、私のクラスで本番と同じ場面の授業をしました。
リハーサルといったところです。
私はその時間は教室の後ろから偉そうに見てるだけでした。

新採はこの一時間のためにものすごくたくさんの準備をしていました。
算数なのですが、使う道具だけで大きな紙袋3つ分も準備していました。
具体物の模型やら、掲示用の張り物やら、紙袋から出てくる出てくる。
普段手軽な授業ばかりしている私なので、それに慣れている子たちはそのいろんな飾り物だけで興味津々でした。笑
(えらいな…いつの間にこんなに準備したんだろう)
と思いましたが、「いつの間に」って、もちろん夜な夜な準備してるわけですよね。
毎日確実に5時には帰る私ですので、その姿を見たことがないだけです。
ある日なんか、夜9時ごろ私が家で子どもたちも寝かしつけてテレビを見てくつろいでいたら、この新採から電話がありした。
仕事のことでの電話でしたが
「え、まさかまだ学校?」
「はい。全然学校ですよ。」
私はいつも新採を放ったらかしにして、なんて冷たい主任なんでしょ… 笑

そんながんばり屋のパートナーがしてくれた授業は、たくさんの飛び道具が出てきましたが、初任者らしく、まとまらない、粗削りな授業でした。
予定していた半分も終わらずに
「あとは明日担任の先生とやってください」
と丸投げされて終わりました。笑

パートナーは今、授業を作ることの難しさや奥深さに触れている真っ最中です。

給食でベターなのは配膳タイプ?それともセルフタイプ?

2017-06-26 21:27:51 | 学級生活の攻略法
クラスでの給食について。
私がもった4年生クラスは、私が給食の配膳などについて何も一から指導することなく、初日から自分たちで進めるとことができていました。
3年生せいのときのやり方がすっかり身に付いているのでしょう。
見たところ、どの子もやり方に違いはなく自然体にできていたので、3年生のクラス間でも違いはなく、足並みが揃っていたことが伺えます。
これは感心なことです。
1組と2組のやり方が違うと、次の年の担任が困りますからね。

さて
このクラスは給食の配膳の仕方が、いわゆる
「当番が配って回るタイプ」
でした。
当番でない子たちはただ座って待ち、当番が配り終えたらみんなで「いただきます」をする形です。
給食の配膳の仕方でいえば、もう一つ
「各自のセルフサービスタイプ」
がありますね。
当番が準備した各皿を、子どもたちが自分の分を取りに行くやり方です。

これ、皆さんどちら派ですか?
ちょっと双方のメリットデメリットを考えてみましょう。
「当番が配って回るタイプ」
メリット
・騒がしくなりにくい
・移動が少なく衛生的
デメリット
・効率が悪く時間がかかる
・当番だけがひたすら忙しい
・誰が何をもらってない的なトラブルが起きる

「各自のセルフサービスタイプ」
メリット
・効率がよく時間がかからない
・取った人から食べるとすればさらに効率的
・「自分のことは自分で」的な責任感がある
・当番の負担を減らせる
デメリット
・移動が多くなり不衛生
・みんなで食べるまとまり感が薄らぐ

こういった感じでしょうか。
全国の教室ではどちらのタイプのほうが多いんでしょう。
学年によって違うかもしれませんね。
低学年は配って回るタイプで、高学年になるにつれてセルフサービスタイプに移行するような。

私はというと、断然セルフサービスタイプが好きなので(そちらのメリットのほうが多いように感じるので)このたび、我がクラスでもそちらに移行しました。
子どもたちにとっては長年やってきたスタイルが変わるということで、戸惑いもあったかもしれません。
でも、子どもたちも実際にやってみて、こちらのよさを肌で感じているようです。
「先生、なんか給食時間が長くなったような気がします。」
「先生!今日も食べ終われました!」
「給食が温かいうちに食べられるのがいいです」

久しぶりにいかにも「攻略法」的な話題を考えてみました。

やっと出会えた!!素敵な黒板!!

2017-06-26 21:20:52 | 授業中の攻略法
本校で授業をしていて、とってもありがたいことが一つあります。
それは
「黒板が上下にスライドできる」
ということです。
黒板にレバーがついていて、それで黒板の高さを高くしたり低くしたりできます。
ってこれを見て
「それって当たり前でしょ」
と思われる方もいるんでしょうか。
それとも
「いいな~」
と思われる方も。
地域によって教育設備のスタンダードは違うから分かりませんが、とにかく私はこの黒板と初めて出会いました。
出張先で見たことはあって、
「うらやましい!」
と思っていましたが、今回初めて自分の教室にそれがありました。
いや~ これはありがたい。
すごく助かります。
私は背が高いので、これまでは黒板の低い所に書くときは、膝をついて書いていました。
だから仕事の終わりには必ず膝が汚れてました。
今回、それがなくなりました~
小さなことと思われるかもしれませんが、やってみて分かりましたがこれって大きいんです。
黒板を書く姿勢が楽になると、授業のストレスがグンと軽くなるような気さえするほどです。
もちろん子どもたちにもメリットは大きい一品ですね。
高くなるから見やすいし、子どもが書くときは下げれば書きやすい。

なんて優れもの♪
普通の黒板と値段にしていくらの差があるんでしょうね。

ちなみに、書きやすい罫線も入っています。
ほんと素敵な黒板です♪

熱くなりすぎるリーダーを職員室でどう扱うか…

2017-06-24 17:00:24 | 教師の仕事術の攻略法
私は研修主任として、今年もすでに数回の校内研修をしていますが、一つ気になることがあります。
先生たちの研修に臨む姿勢はとても真剣でよくやってくれるので、私としてもありがたく思っているのですが、ここに来て、ちょっと校長が…

本校の校長はなかなかのエリートコースを通ってきた人のようで、大学附属小に何年もいたこともある人です。
新任校長としてここに赴任し、私の目から見てもさっそく
校長として立派に仕事をしているのですが。
この研修に最近熱くなりすぎるんです。笑
年度当初、私は校長室に
「今年の研修に望むことはありますか」
みたいなさぐりに行ったことがあるのですが、そのときは
「なーんにもないよ。好きにやったらいいよ~」
みたいに、いかにも懐の深い校長のようにどっしりと構えてみせていました。
なのに…
研修の会を重ねるごとに、明らかに口数が増えて、熱くなっています。笑
先生たちが熱心に協議しているのを聞いて、黙っていられない様子で、口を挟んできます。
学のある人だから言ってることはまともだし、私たちにとっては勉強になる面もあるのですが、ちょっと最近はみんな明らかにひいています。
校長が熱くなって頭ごなしに言い出せば、下の先生たちが黙りこむのは、うちの研修に限らず、どこの何でも同じでしょう。

さて、どうしたものでしょう…
係としての悩みです。
現場が主役の研修にしたいのに、校長が主役の、トップダウン型の研修にならせたくないんです。
校長を場からしめだすか… 笑
いや無理でしょう。
自分が校長の聞き役に回って、他の先生たちはのびのびとやってもらうか…
教頭に一役買ってもらうか…

悩んでいます。

「先生がいないと遊べない」でも構わない。今は

2017-06-22 22:06:17 | 学級生活の攻略法
子どもたちに一つ遊びを教えてあげました。
「ぼっけん」
というおにごっこの一種です。
地方によってあったりなかったり、呼び名が違ったりするかもですね。
おにごっこは大好きでよくやっている子たちですが、このぼっけんは知らなかったようで、教えるとすごく楽しそうに遊んでいました。
もちろん私もそれに混じって一緒に隠れたり見つけたりしました。

子どもたちはかなりぼっけんが気に入ったようで、その日からしばらく昼休みはそればっかり。
教えた手前、私もそればっかりやっていました。
しかし、その日は私が昼休みに所用で一緒に遊ぶことができませんでした。
「今日は自分たちでやってて」
「はーい」
ぼっけんの人気はどんどん広がり、隣のクラスや他の学年の子たちも加わって、かなりの大人数になっていました。
その昼休みが中頃になったとき、クラスの数人の女の子が職員室にいる
私のところへ駆け込んできました。
「先生~」
不満たっぷりな表情で。
ルールを守らない子がいる
文句を言う子がいる
人数が多すぎてできない
「もう~先生も来てください~」

これは子どもたちとの関係を築く中での初期症状ですね。
①子どもたちが先生を先生と認める
②子どもたちが先生を慕う
③先生がリーダーシップをとる
④子どもたちが先生についていく
今、うちのクラスはここまで来ています。
ここまでは順調だと言えると思います。
いわゆる求心力が強く働いている状態で、この組織の中心であり、エンジンになっているのは先生、私です。
いわば、このクラスは今「先生次第」なんです。
だから、遊びにしろ先生が抜けると簡単に崩れてしまう。
逆に先生が入ればガチッと安定する。

組織が育つ初期段階ですね。
非常に頼りないし、情けないし、物足りない訳ですが、ステップを踏むという意味で、今はこれでいいととらえています。
もちろん一年間ずっとこれでは困りますが、徐々に変容していかせたいと思います。
求心力のクラスから、遠心力のクラスへ。
そしていつか子どもたち自身に気づかせられる日がくるといいですね。
前は先生がいないとダメだったのに、今は先生がいなくてもできるようになったと。