小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

「どうして勉強しないといけないの?」「う~ん」

2010-01-31 15:47:51 | 学級生活の攻略法
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「どうして勉強しないといけないの?」は,私も子どものころに感じた記憶があります。

私の場合は,受験生のときでした。

高校受験。勉強がつらくなってきたときに,本当にそれで悩むというよりは,投げだしたくなって,そんなことを思ったように覚えています。

だから,その答えを誰かに求めるわけでもなかったように思いますが…

ある程度成長すると,(中学生,高校生ぐらい?)その答えを必ずしも必要とはしなくなるのかもしれませんね。

どこかで「将来のために,やらないといけないんだ」と,割り切って考えるようになるのでしょう。

その「将来のために」があいまいなことが多くて,なかなか本当の意味を見いだせない子が多いというのも,またその通りでしょうが。

さて,

小学生が,「道のり÷時間=速さ」を覚えなきゃいけなくて,かわいい顔して「先生,どうして勉強しなきゃいけないの??」と聞いてきました。

「難しいよねぇ。大変だよねぇ。」気持ちは分かります。

前回は,リアルにこれからの厳しい世の中を教えてあげるという答えを紹介しましたが,今日は2つ目。

一番よく使われる答えかもしれません。

夢をかなえるために,自分の可能性を広げるために勉強する!

こういった前向きな話が,心に響く子も多いかもしれませんね。

実際に活躍している,していた有名人のサクセスストーリーを例に挙げるといいでしょう。

・努力を重ねた末にスーパースターになって活躍しているスポーツ選手

・小さいころは全く勉強できなかった天才博士

・夢を追い続けて革命を起こした歴史的人物

・子どもたちに希望を与え続ける宇宙飛行士  ・・・

子どもたちに語ってあげたいこういった話は,今では道徳の教材のみならずいろいろなところで活用されています。

ぜひ,先生は生き生きとした表情で子どもたちに夢を語ってあげたいですね。

「ぼくもがんばろう・・・!」

そう思ってくれる子が一人でも多くなるように。

おそらく,勉強することに意味づけをする話としては,一番引き合いに出されやすい話ではないでしょうか。

しかし,私もこういった話をすることがありますが,最近思うことがあります。

最近の子たちは,何か「クール」になってしまっている子が多く,こういった話に目を輝かせる子が少なくなっているようにも感じます。

あ,私の話し方が下手なだけかもしれませんが・・・!

「どうせ,私には関係のない話だよ」「ムリムリムリ」「一部の人でしょう」

そういったさびしいリアクションを見ないこともありません。

もちろん,これらの話に夢を抱いて自分の可能性を広げようと思ってくれる子もきっといますので,積極的に話してあげたい話なのは確かです。

その一方で,これらの有名話に頼りっぱなしではいけないとも思います。

当り前のように引き合いに出すのではなく,子どもの実態に応じて,「どんな話に目を輝かせるのか」を敏感に読み取って,話す内容も選んでいく必要がありそうです。

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「どうして勉強しないといけないの?」の答えは…

2010-01-30 18:49:14 | 学級生活の攻略法
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「 …だから,円の面積の求める公式は『半径×半径×3.14』になるんですね。」

「 …先生,」

「はい?」

「難しいよぉ。ねぇ,どうしてこんなこと勉強しなきゃいけないんですか?」

「 それは…」

「だって,円の面積の求め方を知ってても,大人になって使わないでしょ?」

「使うこともあるかもしれないよ…」

「ないよ~ うちのお母さん絶対使わない。」

「いやぁ,というか,うん,子どものうちに,しっかり勉強しておかないと…」

「どうして?どうして??」

こんなやりとり,したことある先生は多いのではないでしょうか。

「だまって勉強しなさい!とりあえず覚えればいいのよ!覚えれば!」

なんてことは,心ある先生なら言えないですよね(笑)

「なんで勉強しなきゃいけないの?」は,子どもが感じるとても純粋な疑問で,とても意味のある疑問だと思います。

難しい質問で,先生は答えるのに困ってしまいますが,逆に,この疑問を全く感じないまま,ただ当り前だからと勉強する子にはなってほしくない気もします。

さあ,先生は何と答えましょうか。

質問してきた子どもの様子や学年段階,その先生の大事にするところなどによって,答えはいろいろとありそうですね。

この答えで,どの子も『なるほど!納得!』といくものはなかなかないとは思います。

子どもによって,どの話が,どう心に響くかは違うでしょう。

私なり,答えとしてあり得そうなのものを挙げてみたいと思います。一緒に考えてみましょう。

一つ目。

これから訪れる先行き不透明で厳しい世の中を,たくましく生きていくために勉強する!

…と,一つ目から結構リアルで,小学校内では耳慣れない話ですが。

でも,一番,どの子にとっても人事ではない,自分に強く関係する話がこれだと思います。

高学年にお勧めです。

日本(世界)が,経済などの多くの分野で苦境に立たされている現在の状況と,これからの未来がどうなっていくのかを教えてあげるのです。

この話をするときは,できれば具体的な事実を紹介していくと説得力が増します。

・少子高齢化が急激に進んでいること

・日本は未曾有の多額の借金を背負っていること

・石油などの環境資源に限界が見えていること

・世界各国で,ついには破綻してしまった,破綻しかけている国もあること

こういった話を,できるだけ子どもたちにも分かりやすいデータで数字を示しながら教え,その影響が私たちの生活に直接どう表れるのかを教えてあげるのです。

一昔前なら「大人の話」だったようなこんな話も,今の時代では子どもたちにも積極的に教えてあげていいと思います。

なぜなら,これらの話はうそでも脅しでもなく,今の子どもが大人になる未来は,本当に厳しい世の中になっていくからです。(ついには「貧困問題」が日本でも社会問題として一番に挙がる世の中になるかもしれません。)

勉強する理由として,一般的に多く用いられがちな「夢を語る」話とは真逆な話ですが,本当の話であり,大事な話です。

そして,これらの話のあとに,こう諭します。

「こんな厳しい世の中を,たくましく自分の力で生きていくためには,知恵をつけなければいけない。何をすればいいかを考える力がないといけない。だから,今学ばなくてはいけないんだよ。今だけじゃない,大人になっても学び続けられる人にならなくてはいけないんだよ。」

「…円の面積は?」

「円の面積を求められるような人は,他の社会の難しい問題も解決できるようになるのさ。そういう力がついていくからね。」

ちょっと,強引ですが(笑)子どもに分かりやすい話にして,勉強することの意味を感じられるようにしてあげましょう。

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朝一発の気合いで!

2010-01-27 20:24:05 | 教師の仕事術の攻略法
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子どもが自分で丸つけできるものは,ぜひしっかりとしたシステムをつくって,自分たちでさせるようにしたいです。

しかし,その子どもが丸つけしたものに目を通すのも含めて,教師が必ずチェックしないといけないものもありますよね。

特に宿題で言うと,「日記」「本読みカード」「自由課題」「教科ごとに与えた課題」などは,子どもにチェックさせるわけにはいかないでしょう。

どのような宿題を毎日出しているかで,教師のチェックしなくてはいけない量は変わってきますが,これらは多くの先生が毎日取り組んでいる(格闘している)仕事の一つでしょう。

バックナンバーで,「日記を見るときの攻略法」なども紹介しましたが,これらのチェックをするときに絶対に心がけたいことがあります。

こういった,朝,子どもたちが提出してくる宿題などは…

必ず朝のうちに(始業前に)チェックし終える!

こうするべきです。

はっきり言って,これらの仕事はある程度の時間と労力を要するもので,避けては通れません。

だから,目の前に積み上げられた子どもたちのノートを眺めては,後回しにしたくなるものです。

「空き時間があればそのときに」「放課後に時間がありそうならそこで」「昼休みに」などとしてしまいそうですが,いやいや・・・!

朝,見てしまいましょう!

できます!気合いを入れればできます!(なんじゃそりゃ)

もちろん「気合い」で片付くものではありませんが,それぞれの宿題を効率よくチェックする工夫を最大限に活用し,子どもに構わず集中してできる環境をつくり,そして朝一番に気合を入れてすれば,30人分も見ることができるものです。

私もできるようになったときは「おぉ」と,一種の感動を覚えました。

朝に見てしまうことができれば,それから始まる一日の長い時間の中で「あぁ,宿題を見なくちゃ」がなくなり,授業や子どもたちに全力を向けることができるようになります。

さらに,これまで宿題チェックに使っていた空き時間や休み時間,放課後がフリーとなり,別の仕事に積極的に取り掛かれるようになります。

さらにさらに,朝一番に見てもらえる子どもたちもうれしいものです。「野球を見に行ったんだ!よかったね!」「今日の漢字はパーフェクトだったよ!」すぐに返ってくる先生からのリアクションに,子どもたちも「宿題してよかった」と感じられるでしょう。

これをするためには,少し早目の出勤が不可欠とはなりますが,可能な範囲でやっていきたいものです。

結論,一日の仕事に取り組む姿勢が全体的にアクティブになります!

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宿題やノートのチェックに追われたくない!

2010-01-26 21:48:19 | 学級生活の攻略法
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まだ教師駆け出しのころ。

担任という役割だけで,他の校務分掌もほとんどなにもなかったころ。

多くの時間を費やした仕事の一つが「宿題やノートのチェック」でした。

・宿題の漢字の丸つけ

・宿題の算数プリントの丸つけ

・宿題の日記へのコメント

・算数ノートの丸つけ

・漢字テストの丸つけ

・テストの丸つけ   ・・・

いろんなチェック物があり,未熟なことに,この大量のチェック物を時間をかけてみることに何の疑いもなく必死に取り組んでいました。

学校の先生とは,その仕事に汗を流すというイメージがあったのでしょうか。

しかし,経験を重ねるうちに,どうにか工夫できないかと考えだすようになります。

というより,校務分掌も増えだし,どうにかしなきゃいけない状況が自然とできてきますよね。

チェック物といっても,いろいろと種類があるので,どれも同様の方法で処理することは難しいですよね。

その中でも,こうった工夫ができるものがあると気付きだします。

子どもが自分で丸つけできるものは,丸つけさせるシステムをつくる!

これができれば,なんと画期的なことか。

多くの先生が,いろんな方法で試みていることではないかと思います。

しかし,単に「丸つけをしておきなさい。」「丸つけまでして提出しなさい。」と言っても,全員がしっかりとできるものではありません。

どんな場面でも,欠かしてはならないことがありそうです。

1.丸つけする時間を明確にする。

→「朝来たらすぐに」「プリントを解いたらすぐに」「5番まで解いたら」

2.丸つけする場所を明確にする。

→「前に来て,黒板に張ってある答えを見ながら」「教室横の長机で」

この単純な2つのことを徹底するだけでも,子どもたちはかなりできるようになります。

さらに,

3.丸つけする形態を工夫する。

→「となりの人と交換して」「グループリーダーが答えを言いながら」

4.間違ってたらどうするかを明確にする。

→「赤で正しい答えを書いて」「漢字は3回書いて」

を付け加えると,子どもたちに主体性が増し,丸つけも安定したものになります。

そして

5.丸つけしたものは必ず教師に届ける。

これを抜かさないようにすることです。

授業の途中でも,終りにでも,単元の終りにでも,必ず教師のチェックが入る必要があります。

そのチェックは,すべてを自分で丸つけし直すのではなく,サッと目を通して,しっかり課題ができているか,丸つけが正確にできているかを確認するためのものです。

これを抜かしてしまうと,いい加減にしてしまう子どもがでてきてしまいます。

こういった活動を繰り返して,そのクラスなりの「丸つけシステム」が安定したものとしてできあがれば,かなり効率的な学級運営に寄与することになります。

ぜひ,学年の早い段階に構築したいシステムの一つです。

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誰がしたか分からない事件,それすら教材にしてしまおう

2010-01-24 10:40:00 | 学級生活の攻略法
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昨日,町学校職員バドミントン大会がありました。

うちの学校はスポーツ大好きな先生が多く,見事に優勝しました。

みんなで相当練習しましたから,めっちゃうれしいです。今日は二日酔い(笑)

さて,

誰がしたから分からない事件がクラスで起きてしまった。

そのときどうするかについてです。

例えば「とおるくんが図工で作った紙粘土の作品に傷が入れられてる!」という悲しい事件が起きたとしましょう。

想像するだけで心が痛くなります。

誰がやったのか明らかにしたい。そして厳しく叱り,涙が止まらないとおるくんに謝らせたい。

その気持ちが強くなりますが,誰がやったかはなかなか突き止められないものです。

前に言ったとおり「犯人探し」はしたくありません。クラス全体のためにも。

それはせずに,当事者を指導したい。

前回は「透明人間をしたてあげる」という攻略法をお知らせしましたが,今回はこうしてみましょう。

一種の発想の転換です。

クラスに起きたこんな悲しい事件さえも,子どものたちの成長の糧にできるのではないでしょうか。

起きた事件とそっくりの設定で資料をつくり,道徳の授業にする!

教師の腕の見せ所です。

今回起きた事件をそのまま道徳の教材にして,子どもたちに授業するのです。

あるお話資料をつくります。

「ある日,4年C組で悲しい事件が起きました。さとるくんの大事にしていたランドセルに,傷が入れられていたのです。それを見て,クラスの友だちは・・・」

個人名やクラス名などは変えて,事件の内容もそっくりなものに置き換えて,今回の事件を再現します。

そして,そのお話の中で・・・

・絶対に許されない,やっていはいけない事件だということを訴える

・さとるくんはとても悲しんでいるということを表現する

・クラスメイトはみんなさとるくんの味方であるということを強調する

・先生は本気で怒っているということを示す

・当事者も,今は心が痛んでおり,さびしい気持ちになっていることに目を向けさせる

話の展開としては,最後に当事者が反省して正直に謝るという形にしてもいいし,事件が起きたという所まででお話をやめて,その後どうするべきかを授業の中で話し合う形にしてもいいでしょう。

45分間をかけて,ジワジワと子どもたちの心に迫ります。

自分たちに関係のあるリアルな話題に,子どもたちも先生も真剣になるでしょう。

忘れたはならないのは,当事者に反省させることもそうですが,やられたとおるくんの心のケアを忘れないことです。

お話の中では「・クラスメイトはみんなさとるくんの味方であるということを強調する」という点をしっかりと授業し,その道徳の授業のおかげで,とおるくんが立ち直れることをめざしたいものです。

もう一つ。

ひょっとしたら,その授業を進める中で,子どもたちの表情や目線から,事件を起こした当事者が分かることがあるかもしれません。

そのときは,授業の最後に,「今回の事件をした人,深く反省しているのなら,いつでも構いません。先生に言いにいらっしゃい。先生は待っています。」

と,意味ありげにその子に伝えてましょう。

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