小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

おりこうさんな先生でも、やっぱり愚痴は出るものです

2018-05-28 07:15:23 | 教師の仕事術の攻略法
学校の若手たちを呼んで、我が家でBBQをしました。
私の誘いに、即答で
「行きます!」
「いいんですか!?やった~」
と返してくれる先生たちで、本当にみんないい子です。

来てすぐは少し緊張した感じだった若者たちも、時間とともに、食べて飲んでとしていると、やかましいぐらいに話が弾んできました。
「理想の結婚」みたいなプライベートの話もありましたが、やっぱり若者たちが熱くなる話題は
「仕事上のグチ」
でした。
そこに集まった先生たちは、私の目から見て、普段からよく働く子たちだし、どんな仕事も若手らしく進んで意欲的にやっているように見えていました。
「感心な若手だ」
いつもそう思っていました。
しかし、やっぱり不満がないわけないんですね。
こんな子たちにも。

子どものグチ
保護者のグチ
同僚のグチ
上司のグチ

一人が語り出すと
「オレも!」「わたしも!」
と止まらなくなるくらいでした。
(本当は私へのグチもあったかもしれないけど、今回は黙っててくれました。笑)話は途切れることなく続き、昼から始めたのに、あっという間に真っ暗になってしまいました。
若手たちは
「スッキリしました~」
晴れやかな顔で帰って行きました。笑

やっぱり必要なんだと思いました。
グチを言い合えるような
仲間  場所  時間
仲間になれるかは、普段の仕事でどれだけ心を通わせられるかが大事だし、場所や時間は、先輩の立場にある人がリーダーになって作ってあげることでしょうね。
すると、最初は控え目だった若手も、次からは自分たちからそういう機会を作ろうとしてくれるかもしれません。

私も今の勤務校でまだ日が浅い中にいい機会がもてましたし、そういう仲間ができたことに喜びを感じています。

教員バレーで優勝!最後に決めたは意外な先生でした

2018-05-22 07:17:01 | 教師力UPの攻略法
地区教職員バレー大会で優勝しました~
昨年は準優勝で悔しい思いをしていたのですが、今回の決勝の相手がまた同じチームで、余計に気合いが入りました。
なんとファイナルセットの14-14からの優勝。
めちゃくちゃ盛り上がりました!

そして、その最後の場面で見事にサービスエースを決めたのが、普段からおとなしい、人がいい、若い男の先生でした。
この先生はバレーもなかなかできるのですが、とにかく気が弱く、遠慮がちなプレーばがりな先生で…。
みんなその先生の優しさはよく分かっているし、そこが普段から慕われてはいるのですが、バレーに関してはちょっと頼りなくて、そこをおじちゃん先生から叱られたりもしてて。

まさか超緊張の場面で、この先生にサーブが回ってくるなんて!
正直みんな
(やばい…)
(ミスんないでくれよ~)
って思っていたはずです。笑
私はもちろんそうでしたし。笑
しかししかし、彼が本気を出したのか、偶然かは分かりませんが、ここ1番の場面で鋭いサーブを打ち、見事にエースをとり、優勝を決めました。

いつもなら、私は優勝を決める1発は「ぜひ自分が!」と思っているのですが、今回だけは、彼でよかったと思っています。

普段からスポットライトを当たるような立場にはならない、なれないその先生が、仕事ではないバレーという場ではあるけど、みんなに注目されて祝福されるような立場になれたのですから。
職場にはどうしても、仕事上でエース級の活躍をする人と、なかなかそうはなれない人とが存在しているものです。
普段活躍しない先生たちを、どうにか表舞台に引き上げるのは周りの同僚や管理職の配慮と腕が必要で、それがある職場は紛れもなくいい職場です。
私も、自分の職場がそんなところであってほしいと願っています。

教員と市役所職員のこの違い 知りませんでした…

2018-05-14 07:16:33 | 雑談
ゴールデンウィークに久しぶりに実家に帰省しました。
そこで家族や親戚と話したことなのですが。

市役所に勤めているのが1人いて
「4月は転入シーズンで忙しかった」
みたいな話をしてくれる中で
「その分残業代がたくさんついたけどね」
と。
私は思わず
「え?市役所って残業つくの??」
だって、同じ公務員としてそんなものないと思い込んでいたから。
「当たり前じゃん。なきゃやってられないでしょ」
「え~ そうなんだぁ」
「え?学校の先生もあるんでしょ?」
「ないよ」
「はあ?うそ?」
最近ではこのことがニュースでも問題になることが多いのですが、私の家族はそれをまだ知らないようで。
「全然ないよ」
「じゃあタイムカードとかもないの?」
「ないよ。ハンコだよ」
「なにそれ!古~」
笑いが起きました。
「でも学校の先生も遅くまで残ることはあるでしょ?」
「もちろん」
「じゃあサービスってことか~」

一般の社会人にとって残業代がつかない教員は特殊であること。
そして、同じ公務員でも残業代がつく職種もあるということ。
他業界の人と話すことで私も新発見でした。
は~ 改めて教員って。

家庭訪問で今まで以上に保護者が温かく迎えてくれる理由

2018-05-09 07:16:54 | 保護者への攻略法
今年始めの学級PTAがありました。
「40人超学級」ですので集まる保護者も数が多く、教室の机に並ぶと子どもよりボリュームも大きくて、今まで以上に緊張しました。笑
さて、ほとんどの保護者にとって私は「はじめまして」な存在なので、簡単な自己紹介から始めることにしました。
できればここで少しでも保護者の心をつかんで、1年間協力し合える関係の第一歩としたいところです。

じゃあなんとあいさつしようか…

といってもあんまり気の利いたことも浮かばないので。笑
珍しく「我が子」の話をすることにしました。
というのは、今年うちの長女も小学校入学で、それにちなんだ話は今年しかできないと思ったので、
「そのことでも話すか」
と。
「みなさん、はじめまして。この度…」
から始まり
「…実は、私の長女が今年小学校入学で、私も初めて、皆さんと同じく、小学生の保護者になりました。」
と話すと、下を向いていた多くの保護者の顔が上がり、パッと明るい表情になったのが分かりました。
(おっ)
そこから
「ときには「行きたくな~い」なんてグズる日もあって…」
なんてエピソードを話すと、お母さんたちがとてもにこやかな顔で聞いてくれました。
今までに感じたことのない「手応え」を感じたような気がしました。

そして、その翌日から家庭訪問が始まりました。
言うまでもなく、私にとっては「超家庭訪問」です。笑
初日だけで七件ほどの家を回りましたが、そのうちのほとんどの家で
「先生が昨日おっしゃられていたみたいに、うちの子もこないだまでグズってたんですよ~」
「お子さん、早く学校に慣れるといいですね」
みたいな声をかけてもらいました。

昨日のエピソードのおかげで、
「先生と保護者」
という関係だけでなく
「保護者と保護者」
という関係としても築くことができたようで、今まで以上に保護者からの親近感を感じることができました。

そこまでねらってした話ではなかったのですが、結果的によかったです。
ときには身の内をさらけだすような共感を与える話もしてみるものですね。
娘に感謝です。笑

学級開きから1ヶ月。重要な勝負所を迎えます

2018-05-02 20:25:14 | 学級生活の攻略法
学級開きから約1ヶ月。
クラスの実態というのも把握できました。
子どもたちは相変わらずかわいいものの、クラスとしての「課題」も明らかになるのもこの時期です。

・友達同士の「~くん、~さん」付けが徹底されていない
・給食の待ち時間が騒がしい
・宿題の漢字が全体的に丁寧さが足りない
・廊下を走る子がいる
・下級生に対する思いやりの意識がまだ芽生えていない
などなど。

新しく受け持つ子たち、クラスだからこそ先生の目も新鮮で、こういった課題を客観的に正確に見つけられるのも、この出だしの時期の特徴です。
さて、こういった課題に対してどうアプローチしていくか。
そこが肝です。
気付いたらその場で
「ちょっと待ちなさい!今呼び捨てしたでしょ!だめですよ!ともだちには…」
と指導することももちろんあるでしょうが、中身によっては、プランを立ててじっくりとアプローチしていくほうが効果を生むものもあるということ。
そこを見極める目を先生は持ちたいですね。

・隣の学級の実態も聞いてみて、同様の課題があるなら、学年という大きな枠組みの中でアプローチしていく。
・道徳的な話題にすり替えて、子どもたち自身に考えさせてみる
・学級会の議題として挙げさせ、子どもたちに主体的に改善させていく
・全体指導よりも、個別指導で攻める
・個別指導よりも、全体指導で攻める
などなど

どんな指導も、その中身がまっとうなものであっても、その方法とタイミングが重要で、そこを間違うと効果が上がらないだけでなく、効果を上げられないということは
「ここは叱られても大丈夫なんだな」
と子どもになめられてしまうことになります。
学級のスタートのこの時期に、子どもになめられてしまうのはかなり痛いことです。
このとき築かれる先生と子どもの不適切な関係が1年間続くことになりますから。
だからこそ、なんとしても先生がアプローチを始める課題については、100%クリアさせるとこを見せなければなりません。