小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

中学校ですっごくいい授業を見ました

2016-11-19 16:52:08 | 授業中の攻略法
とある研修会で,中学校の公開授業を見ました。
「中学校の授業」
というだけで,私の中では授業に対する期待度が下がっていました。
だって,今まで中学校の授業で,自分が期待するような授業を見たことがなかったからです。
どうしても教師主導。
どうしても生徒はおとなしい。
そんな印象を強く持っていました。


そして参観した数学の授業。
結論からいうと,私の予想とは真逆の,すっごくいい授業でした。
「すっごくいい授業」というのは
先生は
・ハキハキと心地いい立ち振る舞いができている
・生徒のことが好きで,熱心に教えようとしているのがよく伝わる
・導入→展開→終末の授業の構成が絶妙
・ICTをうまく駆使し,それがきちんと効果を上げている
そういう感じ。

子どもは
・意欲が非常に高い。(中学生なのに) それが授業が終わるまで継続している。
・教師の問いに対する反応が早いし,みんな応えている。
・対話的な活動にも積極的。男子も女子もよく話す。
・表現力が豊かで,黒板を使って説明する姿なんてとても立派。
そういう感じ。

私はこんな中学校の授業を初めて見ました。
こんなにアクティブで,対話的な授業を。
「どうすれば中学生でこんなクラスを作れるのか?教えて!」
そう思うほどでした。
これから先,この生徒たちは,なにか難しい問題に出会っても,今日の授業のようにみんなで協力し合って解決しているんだろなと,そこまで想像してしまいました。
やっぱり,人の授業でも,いい授業を見たあとっていうのは気持ちがすがすがしくなるものですね。
なにか,いい作品を見ることができたような。
心地いい感動がありました。

そして何より,自分がもっていた中学校への偏見が崩れるようで,それがうれしかったです。

仕事を断らせないズルい技

2016-11-10 17:13:47 | 教師の仕事術の攻略法
教務主任をしていると,各先生たちに仕事の依頼をすることがよくあります。
「◯◯先生,5年2組の補教に入って頂きたいのですが…」
「△△先生,卒業式で放送の担当をして頂きたいのですが…」
「□□先生,学力向上のためのプロジェクトチームにメンバーとして入って頂きたいのですが…」

気のいい先生は,ここですぐに
「はい,いいですよ」
と,OKをもらえます。
(ラッキー。さすが◯◯先生)
しかし,ときに残念な反応が返ってくることもあります。
「ごめんなさい。ちょっと無理です。他をあたってもらえますか…」
みたいな。

私も頼む側として,乱暴な依頼はしません。
できる限り職員ごとの仕事の軽重のバランスを考え,
「この人ならできる。OKがもらえるはずだ」
という人に頼むようにしています。
だから,断られたときはよっぽどな理由があるときか,もしくは単に「逃げられた」か。笑
よっぽどな理由があるときは仕方ありませんが,「逃げられる」のは心外です。
これはさせてはならない。

そこで,これを防ぐために,私は逃げられそうな怪しい臭いがするときは,あるズル技をしています。
それは,「依頼をみんなの中でする」という技です。
その先生と二人きりの場で依頼するのではなく,周りに他の先生たちもいて,その先生たちにも聞こえるような場で,あえて依頼します。
こうすることで,依頼された先生が引き受けたか断ったかを,他の先生たちも分かるようになります。
こうなると,依頼された先生は断りにくくなります。
周りに人がいると「逃げにくく」なります。

ズルいでしょうか?笑
教務主任として,私もいろいろとやっています。

教育実習生に励まされました 笑

2016-11-06 17:42:57 | 雑談
本校に教育実習生が来ています。
本校の卒業生で,現在大学生の女の子です。
当然ですが,めっちゃ若いです。

私は実習生の世話役でもあるので,この子の期間中のスケジュールを組んだり,打合せをしたりもしました。
そして自分自身が1コマの講話も担当しました。
テーマは「教務」
ということで,教務主任という立場の説明から入りました。
図に描きながら
「校長,教頭の真下にいる感じかな… ここで線を引くと,こっちが管理職側で,こっちが現場側で…」
などと,思いつきのままある程度説明すると,その子が
「っていうことは,先生の立場ってものすごく大事なんですね」
と,息を荒くして感じで返してきました。
さらに
「きっと,先生の立場で大事なことって,中立でいることでしょうね」
深く突っ込んできました。
「管理職側と,現場側で意見の食い違いなんかがあるのときに,教務の先生がどちらにどう働きかけるかが重要になるじゃないでしょうか?」
「はい」
「私もバスケ部でキャプテンをしてたのでなんとなく分かるんです。似た感じじゃないかな」
「なるほど…」
「私がいつも心がけていたことは,チームがもめたときは,やっぱり監督のリーダーシップに従うという基本を忘れないことでした。」
「ほお」
「そのラインがチーム内で浸透していないと,どうしてもチームはまとまりませんから。学校では,やっぱりリーダーは校長先生ですから,学校中にその意識がないとだめなんじゃないですか?」
「そのとおりです」
「私,キャプテンの立場でものすごく苦労しました。先生もそうなんじゃないですか?」
「はい。そうなんです…」
「すごくよく分かります。この立場って,なというか,実は脇役なんですよね。あ,すいません。失礼なことを…」
「いいえ,そのとおりですから」
「選手みんなを引き立てるために,影で地道なサポートをするんですよね。それでいて,その努力に気付いていないメンバーも多いし。」
「ごもっとも」
「いやぁ,でも教務の先生ってすごいですね。私,自分が子どものころは学校の先生にそういう役目の人がいるなんてちっとも知りませんでした。」
「でしょうね」
「だけど,教務の先生がいないと,学校は回らないですね」
「…ありがとう!」

気がつくと,私が実習生に講話を受け,励まされていました。笑
とても熱意があって,勘がよくて,話をするのも聞くのも上手な子で,今時の若者にしては珍しいと思えるほどでした。
講話をしたどの先生も同じような感想を言っていました。

きっとこの子は大物になります。笑