小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

新しいドッジボールのルールを教えてあげた、その翌日に

2017-10-18 20:35:43 | 学級生活の攻略法
クラスの子たちもドッジボールが好きで、昼休みなんかにはよくやっています。
私も一緒にすることが多いのですが、そのときは一切手を抜くことなく、全力で子どもたちを当てまくります。笑

よくあることですが、ずっとやってるとマンネリ化してきたり、一部の上手な子たちだけが活躍する形になっちゃったりして、飽きが感じられるようになります。
クラスのドッジボールもそんな雰囲気が出てきたように私には見えたので、ちょっとしゃしゃり出ました。
「ちょっとストップ!」
通常のルールに一工夫加えることを教えたのです。
「ルールを変えるぞ。あのね~」
そんな感じで、いくつかのバリエーションを教えて、実際に何度かやってみました。

ボール二個のダブルドッジボール
王様ドッジボール
コートの広さに差を付ける男子対女子ドッジボール
アメリカンドッジボール

意外に子どもたちは「初めて」という子がほとんどで、新しいルールが新鮮なようでした。
私も、こんなルールのドッジボールの方が、より多くの子がボールに関われるチャンスが増えるし、好きでした。

しかし…
それを教えた次の日のドッジボール。
私が少し遅れて行ってみると…
やっぱり、相変わらず昔ながらの(通常の)ドッジボールをしていました。
ある子に
「昨日やったダブルドッジボールやんないの?」
と聞いてみると、
「あぁ、なんか、みんなこっちがいいって」
「そうなんだ…」
せっかく教えた私としてはちょっぴり寂しい感じもしました(でも、昨日は結構盛り上がってたのにな…)
って、ちょっと不思議な感じもしました。

しかしこれは、恐らく
「習慣には勝てない」
というものの象徴かなと。
この子たちは、ずーっとこのドッジボールをしてきたわけです。
この4年生になるまでずっと。
その中で、面白いも面白くないも、勝ったも負けたも、繰り返し経験してきて、それがびっちりと身についています。
そして
「ドッジボールとはこういうものだ」
と、確立されています。
それがこの子たちの習慣であり、文化なのです。

とそこに急に現れた新人(私)が、新たな文化を持ち込もうとしたわけです。
いくらそれに魅力があったとしても、これまでの文化がいとも簡単にそれに取っって変わることは、滅多にないことでしょう。
そう考えれば、この子どもたちの行動に納得がいきます。
子どもたちは純粋だから、なおさらそうなのでしょう。

もし、本当に私がドッジボールに変化を起こしたければ、さらに長い時間この子たちとノーマルなドッジボールをすることが必要でしょう。
そして子どもたちの外からでなく、内から変化を起こそうとすることでしょうね。
間違っても、先生という地位を利用して、強制的に変えていくことはなってはなりません。
これでは単なる侵略者です。

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