湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

眩の詩パート2

2019-01-08 17:48:49 | オリジナル
 東逗子イルミ 1月31日まで
共通テーマ「眩」でAが書いた詩を投稿します。

寒晴

キラキラしたのが崖下にいる
手招きされたけれど
飛び降りる勇気がない

直視しては駄目だという言いつけに
従順なわけではないけれど
跳ね返る光から目を背けている

まぶしさに胸ぐらを
乱暴に掴まれたくないな
善意を画鋲みたいに
撒き散らされたくないな

明日を心配しながら眠っていると
夢の遠くにもさざなみが
細かく光って呼んでいる

まぶしい鏡に入ったことのある
詩人が書いていたけれど
鏡の中は真っ暗だそうだ
入らなくてもわかることだけど

にぶいにぶい光が
わたしの中にうずくまっている

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