共通テーマ「自転」でAが書いた詩を投稿します。
サドル
別の自転車屋が指摘しなかった
ギアの不具合を一目で見抜いた彼から
必要な作業と代金を即座に提示された
そこまではいいとして
その後の話が長い
次の為政者に名乗りを上げた人がいるけど
俺は別の人間を推したいよ
まちを引っ張っていくのは
地域と住民に愛ある人でないと
そこまではいいとして
翌日さらに修理がいると電話してきた
チェーンもシフトワイヤーも
あれもこれも替えねばならず
新車を買った方がいいと言う
愛車のサドルの上から見てきたこのまちが
別のまちになってしまうかもしれない