新しい共通テーマ「色」でAが書いた詩を投稿します。
霧がいちばん深い場所
純粋な無への憧憬で見つめている
霧がいちばん深い場所
力を尽くし赴いても
濃縮された白は
逃げ水のように
消えているだろう
どこに居ても永遠の迷子
希薄さにしか到達しない
すべては幻術
それも
人が人に行う
白から黒の距離を錯視し
俗な事象に手足をひっぱられ
不規則に往復する無様を繕いもせず
宇宙で霧がいちばん深い場所を
土踏まずをつらせながらのぞきこむ
霧がいちばん深い場所
純粋な無への憧憬で見つめている
霧がいちばん深い場所
力を尽くし赴いても
濃縮された白は
逃げ水のように
消えているだろう
どこに居ても永遠の迷子
希薄さにしか到達しない
すべては幻術
それも
人が人に行う
白から黒の距離を錯視し
俗な事象に手足をひっぱられ
不規則に往復する無様を繕いもせず
宇宙で霧がいちばん深い場所を
土踏まずをつらせながらのぞきこむ