共通テーマ「沈黙」でAが書いた詩を投稿します。
無口な君
最初に君を見たとき
もの言いたげな口許に惹かれた
なのに無口で
世界のあちこちに
髪の毛のアンテナを立てて
今日も静かにパソコンを見ている
画面から顔を上げてこっちを見たから
訊きたかったことを質問すると
君は答えに詰まる
キュートな寝癖の下の
頭蓋骨が硬すぎるのか
いつも言葉に詰まって
唸ってから黙るのだ
語彙を選んで呼び出そうと
しゃべる代わりに腕を振る
握った拳を開いて指を動かしたりする
仕草だけが饒舌で笑ってしまう
君もテヘッと一声笑い
わたしの傍らに来る
無口な君
最初に君を見たとき
もの言いたげな口許に惹かれた
なのに無口で
世界のあちこちに
髪の毛のアンテナを立てて
今日も静かにパソコンを見ている
画面から顔を上げてこっちを見たから
訊きたかったことを質問すると
君は答えに詰まる
キュートな寝癖の下の
頭蓋骨が硬すぎるのか
いつも言葉に詰まって
唸ってから黙るのだ
語彙を選んで呼び出そうと
しゃべる代わりに腕を振る
握った拳を開いて指を動かしたりする
仕草だけが饒舌で笑ってしまう
君もテヘッと一声笑い
わたしの傍らに来る