湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

揺れるの詩パート8

2016-03-02 12:59:38 | オリジナル
共通テーマ「揺れる」でAが書いた詩を投稿します。

スケアクロウ

誰も読まない言葉でしか著せず
套語で反応するだけの日々が
骨と替わった竹の節を腐らせる
このまま突っ立っていたら
糸に吊られて来る彼みたいに
悪臭を放つマリオネットになって
ようやく糸から外れた時には
塵になったことにさえ気付かず
既にこときれているだけだ

いいタイミングで強風がきた
さあブルースにあわせ踊るんだ
ティンブクトゥの砂漠に撒き散らすんだ
優しさが捨てられてできた空洞に
ぎゅうぎゅうに詰められた藁屑を
激しく揺れて踊るんだ
大嫌いだった詰め藁で覆われた砂に
眩暈した襤褸になって頽れるまで

コメント
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