575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

2月句会の投句が集まりました。 遅足

2019年02月20日 | Weblog

題詠は「春寒」あるいは「牡丹の芽」です。
力作が勢ぞろい。選ぶのに一苦労です。

題詠
①春寒や古き良き邸更地なり
②春寒を独り舞台の幕間かな
③獅子舞うや明日大輪の牡丹の芽
④天の原無音デシベル梅香る
⑤風を受け何やら秘める牡丹の芽
⑥獣(じゅう)の爪やがて見参牡丹の芽
⑦人知れぬ老女の覚悟牡丹の芽
⑧春寒や引越し荷物山高し
⑨料峭を楽しみペダル踏む親子
⑩春寒の路上にふたりパンを売り
⑪海からの風に濡れたる牡丹の芽
⑫春寒や晩学の書を積むばかり
⑬春浅し 寒さの中に つぼみあり
⑭花の名を思ひ出せずに春寒し
⑮稚児の舞う五十鈴神楽の春寒し

自由題
①春寒や歩みゆるめて欄干へ
②錬成の声まず先に寒げいこ
③斑雪野や友逝きし地に我生きむ
④春寒や門扉にかかる置き土産
⑤水俣のみかん農家のみかん着き
⑥晩年の父のステッキ春を待つ
⑦午(ひる)までの日射し忘れず福寿草
⑧寒空や子規の俳句に酔いしれる
⑨独り居の老のハミング春よこい
⑩防護服脱いで椿を吐きだせり
⑪建て替わる家に変わらずの梅ひらく
⑫太陽の子を抱きたる冬牡丹
⑬浦山風白檀かをる極楽寺
⑭薄氷の急流に出て水の精
⑮鰰のお腹ぷっくり海遠し

一体、どの句が風を集めるのでしょうか?



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