金看板を辞書で引くと、①金文字を彫りこんだ看板。
②世間に対して誇示・宣伝する主義や主張など、とあります。
この句の場合は老舗の金看板でしょうね。
日本は老舗の多い国だそうですが、
三代以上続く老舗ともなれば、何回も嵐に遭遇していますね。
それを切り抜ける智恵と才覚あってこその金看板です。
夏嵐は、夏に吹く、やや強い南風あるいは東南の風。
よく似た季語に「青嵐」があります。
こちらは「青」が若々しさを連想させることから
句の内容にふさわしくないという判断があったと思います。
名古屋にも結構老舗の残っています。
お菓子屋さんで一番古いのは両口屋是清さん。
ついで川口屋さん、つくは祢屋さんで、いずれも江戸時代の創業。
私は川口屋さんのお菓子が好きです。
この句の老舗はどこでしょうね?
今日から6月。雨もあがって晴天です。
金看板は輝いていることでしょう。 遅足