575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

金看板幾世洗ひし夏嵐   結宇

2018年06月01日 | Weblog

金看板を辞書で引くと、①金文字を彫りこんだ看板。
②世間に対して誇示・宣伝する主義や主張など、とあります。

この句の場合は老舗の金看板でしょうね。
日本は老舗の多い国だそうですが、
三代以上続く老舗ともなれば、何回も嵐に遭遇していますね。
それを切り抜ける智恵と才覚あってこその金看板です。

夏嵐は、夏に吹く、やや強い南風あるいは東南の風。
よく似た季語に「青嵐」があります。
こちらは「青」が若々しさを連想させることから
句の内容にふさわしくないという判断があったと思います。

名古屋にも結構老舗の残っています。
お菓子屋さんで一番古いのは両口屋是清さん。
ついで川口屋さん、つくは祢屋さんで、いずれも江戸時代の創業。
私は川口屋さんのお菓子が好きです。

この句の老舗はどこでしょうね?
今日から6月。雨もあがって晴天です。
金看板は輝いていることでしょう。   遅足

コメント
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