575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

後5分   鳥野

2015年05月19日 | Weblog
中日新聞朝刊の一面、左肩に「平和の俳句」という
投稿欄が設けられています。
戦後70年を期して始められたもので、読者の眼を
引いています。
5月12日の句は
・赤紙が女性にも来た春の夢。

これは大変です。嘗て太平洋戦争の時、女子学生に
も否応なしの、軍命令。即刻軍需工場へ。米軍の爆
撃で多くの若い命が奪われました。再びの修羅場。
そんな事は何としても避けねば。

遠い日、長野県上田市の「無言館」を訪れました。
戦火に散った画学生たちの作品が集められています。
享年21、学生服のままの出陣も。
後5分あれば、完成の女性像は、未完のまま。
無念です。

 ・ 後5分叶わず征きし画学生 画布なる乙女の
   青春(はる)は終わらず  
           
       鳥野
コメント (1)
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