575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

どこまでも若葉あふれる東山   麗子

2013年05月18日 | Weblog
作者によれば、この句は名古屋の東山植物園で詠んだもの。
事情を知らない読者は、京都の東山を連想しますが、それでも良いと思います。
私は京都の東山として読みました。

東山は、北の比叡山から南の稲荷山までの山並み。
山麓には、伏見稲荷大社、清水寺のような有名な神社や寺院があり、
京都のなかでも観光客の人気の高いところです。
この句を読む場合、よく知られた次の句が下敷きになっています。

   ふとん着て寝たる姿や東山   嵐雪

どのコトバを選ぶのか?こんな句があります。

   一日がたちまち遠し山桜   宮坂静生

散文では、一日がたちまち過ぎて、となります。
「遠し」というコトバが選ばれたことによって「詩」が生まれたと思います。

   どこまでも若葉○○○○東山

さしあたり「やさしき」とすれば

   どこまでも若葉やさしき東山

となりますが・・・イマイチですね。
楽しみながら○を埋めて下さい。         遅足


コメント (1)
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