575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

芭蕉の句の吟唱とコンサート     遅足

2012年10月12日 | Weblog
四重奏の演奏にあわせて芭蕉の句を吟唱するという
コンサートが名古屋市博物館で行われました。

取上げられた句は十句ほど。
まず女子中学生が句を吟唱します。

  ちちははのしきりにこひし雉の声

次いで、フルート・ヴァイオリン・ビオラ・チェロによる演奏。
この句には「ふるさと」の曲。
スクリーンには句と四季の写真が映し出されていきます。

句と曲は次のような組み合わせ。

  行はるや鳥啼うをの目は泪  旅立ちの歌

  あかあかと日は難面(つれなく)も秋の風  秋桜

  秋深き隣は何をする人ぞ   宵待草

  閑さや岩にしみ入蝉の声   オリジナル曲 現代音楽風

  ほしざきの闇をみよとや啼ちどり  見上げてごらん夜の星を

  旅に病で夢は枯野をかけ廻る   G線上のアリア


抒情的なメロディーには短歌がよく合うと思いますが、
俳句は、ちょっと「そっけない」ところがあります。
俳句のような切れがある編曲も面白いかも知れません。

芭蕉展にちなんだコンサート。
名古屋では初めての試み、これからも挑戦して欲しいと思います。 
コメント
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