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3部作の読み方

2015-09-13 11:58:14 | 学・楽・感
私は読書に関しては堪え性がないので、分厚い本は敬遠しがちです。
それよりもさらに避けたいのは数巻に分かれた本です。
今まででそういった構成の本を読んだことのあるのは、
おそらくハリーポッターだけではないかと思うのです。
しかし、今回珍しく3部作という物に手を出してしまいました。

年下の男の子
ウエディングベル
可愛いベイビー

あれ?と思った人は昭和中期世代ですね。
五十嵐貴久・作のこの3冊のタイトルは、
1960年代から1980年代にちょっと流行った歌謡曲のタイトルです。

私が1作目の「年下の男の子」を手に取ったのは、
2作目の「ウエディングベル」出版に伴って前作を文庫化の時期でした。
当然1冊で終わらない話だと分かっていて読み始めたのは、
折しも、元キャンディーズのスーちゃんが亡くなった直後だったからです。
追悼など、ふざけて使う言葉ではありませんが、
たぶん内容とは無関係だけどスーちゃんが頭に浮かんだのは事実です。

年下の男の子はたいへん面白かったと記憶しています。
すぐにでも続きを読みたかったのですが、しばしインターバルを置くことにしました。
1作目を文庫で読んだので、買うなら次も文庫が出てから、
変な統一感を求めてのことです。
しかも…
アマゾンのレビューではイマイチな反応が多いのが分かり、
ウエディングベルは遠退くのでした。
買うにしても文庫になってから、当初の予定通りです。
しばらくして、ふと図書館で蔵書検索をしてみるとヒット!
タダ読みを選択しました。正解…残念!
しかも、タイトルに反してウエディングベルは鳴っていないし。

月日は流れて、2015年!
私は電子書籍を購読するようになっています。
利用しているWEB書店からのお知らせメールで目にしたのが、
「可愛いベイビー」でした。
出てるの?
思わず声にしてしまったほどです。もう続きは出ないのかと思っていました。
現実離れした設定に社会事情が追い着いてくると、落とし所が難しいですから。
お知らせメールでは、半額キャンペーンの対象になっているということ。
それなら電子版を買おうか?
前作のこともあるしな…
悪い癖です、レビューを覗いてみました。
評判は良好です。イマイチだった2作目を抜いて購入した人もあるとか。
試し読みは前作のあらすじ程度で終わってしまいました。
半額なら買ってもいいか?
しかし、文庫の半額ではないのです。
そしてまたまた悪い癖、図書館の蔵書検索。
なんということでしょう、近所の図書館にあるらしい!
結局今回もタダ読みでした。
しかし、今度は満足です。
文字通りベイベーも宿り、ここでやっとウエディングベルは鳴るのです。

二人の障害はもちろん、一回り以上女性が年上であるということです。
本人たちにとっては大きな問題でなくても、
家族や職場では大問題です。
特に家族、その中でも親は不思議な感情が行動を支配するようです。
最後になって、結婚にまつわる日本の家族の良さを見たような気がしました。

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