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『ファブリックの女王』3つの要素

2016-05-28 23:39:10 | 学・楽・感
 

またまた北欧映画です。
どういうわけか、テアトルグループは北欧推しのようです。
そして、私は見事にそれに乗っています。

今回の舞台はフィンランドです。
マリメッコ、ここ数年でかなり日本に浸透したのではないでしょうか。
ウニッコと呼ばれる鮮やかなケシの花のモチーフは、
様々なアイテムに咲き誇っていますね。

主人公は、アルミ・ラティア、マリメッコの創始者です。

両親、そして夫も繊維業界の人で、純粋培養のような人です。
国情が悪く、仕事は順風とはいかない時代のお話です。
同情を請い、恫喝の言葉も並べ、セコイ手段で手にした配給生地に、
斬新な幾何学模様を施した服地を売ろうと、奔走するアルミ達。
思うような売約はなく、考え出したのがショーを開くこと。
当時のスローガンのような「コルセットからの開放」にも乗り、
事業はスタートします。
物が売れれば更なる高みから誘いが掛かります。
女が忙しくなれば、男女の関係に亀裂を生みます。
潤えば渇きが襲う、それがアルミの人生でした。

そんなアルミを演じる女優は、
ずいぶん考えを巡らせたようです。
どう演じるか、
演出考察の場がドキュメンタリーとして挿入されていました。
それが見る側には、彼女の人となりをより理解する助けともなりました。

また、ある部分では舞台演劇のような演出も見られました。
同じ風体の人物が数人現れ、討論を始めます。
世間の噂を代弁するような、また、誰かの心の声のような。

スクリーン、舞台、脚本を見比べているような感覚の映画でした。

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