*165*はこうやって・・・

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*165*の日々です

未来のお買い物

2018-04-07 22:15:06 | 
私達が子供の頃は買い物といえばこんな風でした。
例えば乾物屋さんなら、卵は1個いくら豆なら1合いくらと札が置いてあって、
お店の人にこれこれをどれだけくださいと言い代金を払うのです。
計算も暗算か、底板のついたそろばんを取り出してさっとすますやり方でした。
それ故、ちょっとおまけしとくね、とか、そろばん玉をピンと弾いて値引いてくれたり、
そんなやり取りもあったわけです。

やがて、スーパーマーケットが普通になり、専門店でもスーパー特有だったレジが導入されていったのです。
とは言えそこはまだまだ人間主導です。
品物個々の値段を値札を見ながら数字で打ち込むもの。
お釣りの計算は人間が担い、お金を数えるのも手と目を使いました。

私は高校生の時、学校では禁止されていたアルバイトをしていたのですが、
働いていたファーストフード店のレジは、商品ごとの押しボタンになっていました。
すべての商品の値段を覚えていなくても、名前を押せば品名と金額が表示されるのです。
ド素人にも扱える機械でした。

バーコードが出現したのはいつだったのか。でも、それほど昔のことではありません。
娘が2、3歳の頃、大小の箱を並べてレジ台を作り、おもちゃを順番に通過させてながら、
「ポークチュクチュ」と当時のゆったりとしたレジ音をまねていたものです。

バーコード読み取りレジも更に進化しています。
読み取りが瞬時になったのはもちろんのこと、
受け取ったお金をお札も小銭も投入口から吸い込ませると、機械が計算してお釣りを吐き出します。
近所のスーパーには、セルフレジコーナーもでき、自分でピピッと済ませることができます。

さすがにもうこれ以上の進化はないと思っていたのですが...

今日は久々にGUで買い物をしました。
列に並んで、さあ、会計という景色が少し違っていることに気づきました。
会計カウンターのようなものはあります。
しかし、そこに店員さんは一人二人しかいません。
そして、買い物客の立ち位置も変です。レジカウンターの中に入っているのです。
スーパーにあるようなセルフレジの機械がいくつかいくつか並んでいました。
ああ、そういうことになったのか、と思ったら、声をかけられました。
「ハンガーを外して商品を下に入れてください」
言葉の意味を理解していないのをさっしてか、
両手を さしのべられたので品物を手渡しました。
すると店員さんはレジの下のコインロッカーの箱のようなところに商品をまとめて入れたのです。
ああ、借り置きで、そこから1点ずつ取り出してコードを読み取らせるのね、
と思ったらまさかの展開でした。
画面には扉を締めてください、と表示されています。
締めました。
何が起こるの?と待つこと一瞬、
なんと、突っ込んだ品物すべての品名と値段が表示されたのです。
まさかの一括読み取り!
お金を入れてお釣りとレシートを受け取り決済終了。

昔、未来の買い物はそうなるだろうと思った通りの魔法の箱がそこにありました。
不思議なことに、
ずっと先に進んだ手段のはずのネット通販より、未来を感じる買い物でした。

コメント
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