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『アマルフィー』女神は誰?

2012-05-24 21:35:08 | 学・楽・感
随分前の映画ですが、
『アマルフィー~女神の報酬』を見ました。
織田裕二を「にやけきゅうり」と呼ぶ夫ですが、
イタリアの美しい景色を見たいとキャスト無視で臨みました。

プロや映画通の人からは高い評価は得られていないようでしたが、
凡人には思ったより楽しめました。
家でDVDを見ていると、
くつろぎ過ぎて途中で寝てしまうこともよくあるのですが、
そんなことはさせない展開でした。

織田裕二演じる「黒田」が常に上から目線、笑いなしのキャラで、
仕事はできるできないの域を超えているけど、
味方の中にも敵を作ってしまうタイプ。
この人のいるところには政治的な大事件有りとささやく人も。
それって、バージョンアップした「コナン」みたい。

強い女の代名詞のような天海祐希が、
もろさを堅い鎧に押し込めた、子ども一番の無知な母役。
日本人には不条理と思える外国の決まり事、
驚くばかりの治安、
対峙するのは我が子を誘拐した犯人だけではありませんでした。
そしてもう一つ、
数々の特権を持つ外交官という人たちは、
本国に住むと同じ扱いをされる存在であるにもかかわらず、
助けを求める同朋に冷たく接するのです。

黒田もそんな一人。むしろ、より冷血漢であったはずです。
しかし、
どういうわけか、いくつかのタブーを犯し、
母子の盾になろうとします。
アメリカ映画なら恋の花咲くこともある…ところですが、
そこは日本人、外国にあっても感情は治外法権でした。
唯一の抱擁シーンは、
黒田が「父親」の感情を芽生えさせた瞬間だったのでは?
犯人とのファーストコンタクトで名乗った通り。

さて、事件はもちろん解決しますが、
私には解決しないものが残ります。

副題は、「女神の報酬」

『女神』って誰?『報酬』って何?

アマルフィーの美しい風景もそれほど印象にないし…

とりあえず、「アンダルシア」も見るかな?