「荒川第一調節池」(荒川洪水時の被害に備えた調整池)の排水門が見えてきます。
なお、調節池内には、彩湖(貯水池)があり、周囲が整備されて、大きな公園「彩湖・道満グリーンパーク」となっています。
「笹目橋」方向を振り返る。
「荒川左岸 29.2㎞」。奥に見える吊り橋は、「外環道」の「幸魂(さきたま)大橋」。
※「外環道」は、つい最近、トンネル工事ルート上にある東京都調布市の住宅街で、陥没や空洞が発生するという事態に。この問題を受け、東日本高速道路はシールドマシンによる掘削工事を一部区間、今後2年間凍結し、地盤補修を優先する方針を固めたようです。関越道と東名高速をトンネルで結ぶ事業の完了は、大幅に先送りされる事態に。
(この項、「東京新聞」より)
奥が「荒川第一調節池排水門」、手前が「荒川左岸南部下水処理場放流渠樋管」。
奥に「幸魂大橋」。
斜張橋の形状。塔から斜めに張ったケーブルを橋桁に直接つなぎ支える構造のものである。ケーブルを利用し吊って支えることから、広義には吊り橋の一種と言える。(「Wikipedia」より)
葛飾区には、同じような構造の橋で、「葛飾ハープ橋」というすてきな橋があります。
首都高中央環状線の綾瀬川と中川の合流地点にあり、葛飾区四つ木と新小岩を結ぶ。世界初の曲線斜張橋。さらにその曲線はS字を描き、路面には勾配もあるため、2本の主塔は高さがそれぞれ65 m、29 mと異なるという特殊な形式。その曲線と48本のワイヤーが織り成す姿から、楽器のハープに見立てて、公募により「葛飾ハープ橋」という名がつけられた。
・・・「彩湖」周辺は、野鳥や野草などが観察できるところです。
「荒川第一調節池排水門」。
釣り場としても人気があるようです。
「彩湖」を望む。
菜の花が一面に。
下流を望む。
この先は「彩湖」と荒川との間の「囲繞堤」を進むことにします。
※「囲繞堤」=河道内の遊水地を堤防で仕切って調節池とする場合、その仕切りに作る堤防のことをいい、 その外側の本堤を「周囲堤」という。
↓が排水門。上に「彩湖」、左下が「荒川」。
(「今昔マップ」より)
○で囲んだ部分がかつての流路。
以前の「荒川」は関東平野に流れてきた後、広大な河川敷(湿原、荒れ地等)を有し、本流はかなり曲がりくねった流路
でした。
そのため、ひとたび洪水が起きると、周辺地域に及ぼす影響は甚大でした。そのための流路改修が盛んに行われました。
少し上流の右岸にも、かつての曲がりくねった流路が残されています。
「隅田川」(けっこう曲がりくねっている)の洪水・高潮から東京東部下町一帯の被害を防ぐために「荒川放水路(現荒
川)」が開削されました。
荒川中流でも、そうした流路変更(開削)や調節池建設がなされているわけです。
この先でも、長い区間にわたって、大がかりな護岸工事が進められています。