おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

歴史は繰り返す、それとも・・・

2015-08-15 00:02:54 | 平和
「ありのまま受け止めて」=安倍首相、各国の理解に期待

 談話発表後のやりとりが、アベの魂胆を明かしていました。

・村山富市首相談話が日本の行為と認めた「侵略」の文言を70年談話にも記述したことに関しては、「具体的にどのような行為が侵略に当たるかは、歴史家の議論に委ねるべきだと考えている」と踏み込んだ説明を避けた。

・首相はまた、「できるだけ多くの国民と共有できるような談話を作っていくことを心掛けた。聞き漏らした声はないか、常に謙虚に歴史の声に耳を傾け、未来への知恵を学んでいく」と語った。 

 これらの二つは記者からの質問のやりとりでの言葉。聞き漏らした声はないか、とは、自虐史観と戦後の歴史教育を批判、否定する「声」に耳を傾けた、としか思えない。また「いつまで謝罪を続けるのか」という(今の日本を牛耳っていると自負する)桜井某を中心とする「日本会議」の声に耳を傾けただけ。

・日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました。
・世界恐慌が発生し、欧米諸国が、植民地経済を巻き込んだ、経済のブロック化を進めると、日本経済は大きな打撃を受けました。その中で日本は、孤立感を深め、外交的、経済的な行き詰まりを、力の行使によって解決しようと試みました。
・満州事変、そして国際連盟からの脱退。日本は、次第に、国際社会が壮絶な犠牲の上に築こうとした「新しい国際秩序」への「挑戦者」となっていった。進むべき針路を誤り、戦争への道を進んで行きました。

 巷での風呂屋・床屋談義ではあるまいし、この程度の浅薄な歴史認識しか持ち合わせない御仁。まるで「挑戦者」気取りなのだ。 

 たとえば、

・何の罪もない人々に、計り知れない損害と苦痛を、我が国が与えた事実。歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈なものです。一人ひとりに、それぞれの人生があり、夢があり、愛する家族があった。この当然の事実をかみしめる時、今なお、言葉を失い、ただただ、断腸の念を禁じ得ません。

とその責任の所在と反省を言うことなく、「個人」的心情レベルに落とし込むのも、アベを支持する彼らの常套手段。に

また、

・事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。植民地支配から永遠に訣別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない。

 「事変」と「侵略」「戦争」、と脈絡も無く羅列し(「事変」には「○○事変」となるはず。満州事変などという歴史的文言を言いたくなかっただけ)

 他にも突っ込み処、満載。だいたい何が言いたいのか、長いだけで、同じような表現が出てきて日本語能力を疑いたくなる、実に散漫な内容であった。

 しかし、これで、アベ礼賛の声のみが彼の耳に入ってくるだろう、それにいっそう依拠してアベ自公政権は一気呵成に安保法制を仕上げにかかるにちがいない。アベが崇拝してやまない、じいさん・岸が、国会を取り巻く大勢の安保反対の声に対して「後楽園球場はイッパイじゃないか!」「声なき声を聞く」と強引に押し切った手法を予感する。ただし、岸はその後、退陣に追い込まれたのだが。

 歴史は繰り返す。それとも・・・。アベは戦後80年、90年と見得を切ったが果たしてそうなるか?  
コメント
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