僕の詩集

「人間・人生・生きる」をテーマに、色々な角度から人間を描写し、格言詩を目指しております。
読みやすく解りやすい詩です。

僕の詩集No.1017【 蜘 蛛 と 蚊 】

2016-08-17 09:50:25 | 
   蜘 蛛 と 蚊

         にのみや あきら


張り巡らされた蜘蛛の巣で
一匹の蚊が涙を流している
強靭な巣の上で
蚊は自由を奪われ
強い粘着力に負けまいと
足掻きもがく
ブルトーザーのような蜘蛛が
蚊に近付き
一刀両断に食べてしまう

生、秩序、欲望、現実、
公害、法律、栄光、病、
理想、政治、愛、
習慣、金、混沌、思想、
虚栄、芸術、死、

月を人間が征服した
人類はまた一つ
未知の世界を開発した
まだ、無数の星がある
まだ、無限に広がる宇宙がある
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