僕の詩集

「人間・人生・生きる」をテーマに、色々な角度から人間を描写し、格言詩を目指しております。
読みやすく解りやすい詩です。

詩【 追 想 】第2詩集【遠い記憶】より(60)

2022-11-30 05:53:33 | 再投稿詩
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   追 想
         
振り向くと
なにかが見える
だがはっきりは見えない
それは
遠くへ去った
わたしの愛

振り向くと
なにかが見える
だがはっきりは見えない
それは
消えかけた
わたしの情熱

振り向くと
なにかが見える
だがはっきりは見えない
それは
ぼやけてしまった
わたしの人生
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詩【 慢 心 】第2詩集【遠い記憶】より(61)

2022-11-29 06:05:35 | 再投稿詩
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   慢 心

図に乗っていると
いつかはひどい目に合う
人生
そうそううまくはゆかない
良いことは長続きしない
驕り高ぶりたいだろうが
適当なところで止めた方がいい
思い上がり
増長は
程ほどにすること
常識をわきまえないと
痛い目に合う
慢心は世の中で
何の役にも立たない
人間関係を乱すだけ
人間は
質素な生活
控えめな心がいい
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詩【 不 帰 】第2詩集【遠い記憶】より(62)

2022-11-28 05:00:05 | 再投稿詩
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   不 帰

悲しいかな
人間
最後には
不帰の身となる
命ある者の
宿命だから仕方がない
ただ
こんな人生ではなかったはず
と、反省しないですむように生きたい

それには
人生の悲哀を早くから感じ
生きている内に
悔いのない生き方をすること

死ぬ間際になって
人生の悲哀を
感じないですむよう
生きること
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詩【 イサム・ノグチ氏 】第2詩集【遠い記憶】より(63)

2022-11-27 13:32:36 | 再投稿詩
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   イサム・ノグチ氏

すべて石で造られた彫刻
作品は静寂そのもの
それでいて観る者に語り掛けてくる
石の作品なのに温かみがあり命がある
話しかけて自分を主張している
不思議な魂が宿っている彫刻

滑り台は
作品としてだけではなく
子供たちが
オシリで感じるよう
作品なのに実際に滑ってもいい
芸術作品であって
実用的
どの作品を観ても
魅力いっぱい
作品ひとつひとつに
釘付けになる

父は日本人
母はアメリカ人
世界を股に掛けて活躍して来た
東洋と西洋の文化の架け橋
石に宿る魂を抽象的に表現し
観るものの心を打つ
日本とアメリカの間で悩む

自分のお墓は
見晴らしのいい丘の上
石造りの自分の作品の中で
日本とアメリカを思い
永眠している
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詩【 明治神宮にて 】第2詩集【遠い記憶】より(64)

2022-11-27 05:20:04 | 再投稿詩
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   明治神宮にて

深緑の森
歴史と技術に培われた
格式の高い
社の美

自然を流した参道
いちめんの砂利が
心身のバランスを
擽る

自然のバランス
自然のアンバランス
心身のバランス
心身のアンバランス
それを包む
揺るぎない
地球の弧
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