( 再投稿 )
鮫
にのみや あきら
なぜ人間たちは僕を目の敵にするのだ
地球上に約72億人以上の人間がいるのに
その中の一人を食べたからと言って
どうしてこんな大騒ぎをするのだ
僕がご馳走になった人間さんには気の毒をした
でも僕だってたまには贅沢をしたい
まずい雑魚では満足できない時もある
こってりした肉食をしたくなる
僕が人間を食べてなぜ悪い
自然の理ではないか
人間は地球上で
自分たちが中心だと思っているから
とんでもない論理が成り立つのだ
アフリカの大自然に行って見なさい
動物は食べたり食べられたりして
お互いの生存を保持している
僕と人間との関係だって同じはずだ
ただ人間は頭がいい
知恵を持っている
文化を持っている
そして地球上を支配している
だから誇りがありエゴがある
そのエゴが
僕に食べられると
けしからんと言う論理になるのだ
人間を食べたからと言って
なぜ僕を目の敵にするのだ
なぜこんなに大騒ぎをするのだ
僕だって
食べたいものを食べる
僕たちの世界では
君たちを食べるのは自然だ
でもちゃあんと供養はしている
君たち人間とは違う
君たち人間は
神社や仏閣を建立し
熱心に拝みはしているが
それは自分たちの欲のためだ
東京世田谷の等々力不動の境内にある
草木供養の碑を知っているかい
草や木にだって命があるのだ
魂があるのだ
供養をしてやらなければならない
それを人間様は忘れてはいませんか
なになに
海に住んでいるのに
よくそんなことを知ってるな、だって
そりゃあ僕はこう見えても
世界のことはなんでも知っている
君たち人間ほど万能ではないが
海のお陰で世界中を泳ぎまわっている
生あるものへの関心は強い
魂があるのは
動物だけではない草や木にだって
魂があり痛さを感じる
それを君たち人間は
毎日無感動で食べている
僕が人間を一人食べたからと言って
なぜそんなに大騒ぎをするのだ
君たち人間はどうなんだ
ちゃあんと供養が出来ているのかな
・・・・?
あ、そう、充分に出来ていない
そうでしょうそうでしょう
それなら僕をそんなに
目の敵にするのは
考え直してくれないか
1992.3.26.作
鮫
にのみや あきら
なぜ人間たちは僕を目の敵にするのだ
地球上に約72億人以上の人間がいるのに
その中の一人を食べたからと言って
どうしてこんな大騒ぎをするのだ
僕がご馳走になった人間さんには気の毒をした
でも僕だってたまには贅沢をしたい
まずい雑魚では満足できない時もある
こってりした肉食をしたくなる
僕が人間を食べてなぜ悪い
自然の理ではないか
人間は地球上で
自分たちが中心だと思っているから
とんでもない論理が成り立つのだ
アフリカの大自然に行って見なさい
動物は食べたり食べられたりして
お互いの生存を保持している
僕と人間との関係だって同じはずだ
ただ人間は頭がいい
知恵を持っている
文化を持っている
そして地球上を支配している
だから誇りがありエゴがある
そのエゴが
僕に食べられると
けしからんと言う論理になるのだ
人間を食べたからと言って
なぜ僕を目の敵にするのだ
なぜこんなに大騒ぎをするのだ
僕だって
食べたいものを食べる
僕たちの世界では
君たちを食べるのは自然だ
でもちゃあんと供養はしている
君たち人間とは違う
君たち人間は
神社や仏閣を建立し
熱心に拝みはしているが
それは自分たちの欲のためだ
東京世田谷の等々力不動の境内にある
草木供養の碑を知っているかい
草や木にだって命があるのだ
魂があるのだ
供養をしてやらなければならない
それを人間様は忘れてはいませんか
なになに
海に住んでいるのに
よくそんなことを知ってるな、だって
そりゃあ僕はこう見えても
世界のことはなんでも知っている
君たち人間ほど万能ではないが
海のお陰で世界中を泳ぎまわっている
生あるものへの関心は強い
魂があるのは
動物だけではない草や木にだって
魂があり痛さを感じる
それを君たち人間は
毎日無感動で食べている
僕が人間を一人食べたからと言って
なぜそんなに大騒ぎをするのだ
君たち人間はどうなんだ
ちゃあんと供養が出来ているのかな
・・・・?
あ、そう、充分に出来ていない
そうでしょうそうでしょう
それなら僕をそんなに
目の敵にするのは
考え直してくれないか
1992.3.26.作