永子の窓

趣味の世界

3日夜の餅

2010年12月11日 | Weblog
平安時代の結婚・三日夜の餅(みかよのもち)
 
 平安時代の婚姻成立までの過程は、まず、当時の女性は顔を見せないようにしていた為、男性は「垣間見」(のぞき見)や世間の噂から意中の女性を見つけるのである。そしてその女性に「懸想文(けそうぶみ)」といわれる恋文を贈り相手の女性から承諾の手紙をもらい、女房に手引きを頼んで吉日の夜にその女性の部屋へと行くのである。一夜を共にした後「後朝の歌(きぬぎぬのうた)」を贈答し、三日間続けて女性のところに通うのである。そして三日目に「露顕の儀」「三日夜(みかよ)の餅の儀」などを行って初めて婚姻が成立するのである。

 ここで注意しなくてはならない点は男性は三日間続けて女性の所に通わなければならない、という点である。これからはあなたを棄てません、という誓いとなる。三日間ではなく一夜限りの関係では単なる浮気、とみなされてしまうからである。「三日夜の餅の儀」とは三日目の朝に「三日夜の餅」という祝餅が届けられ、催される盛大な宴のことである。

◆参考:清泉女子大受講生のページから。


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