Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めて

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

永遠に語り継ぐべき一枚の写真

2014-08-09 | 旅行、その他
今日は神社仏閣巡りはお休みさせていただき、
いつもと違う日記を書きます。

この日記は約10年前に別のブログで私が書いたものですが、
こちらでも残しておきたいので、加筆し転載させていただきます。


まずこちらの写真を見ていただきたい。

見たこともある方も多いと思う。



時は終戦直後・場所は長崎。

今の時代の少年には絶対出せないであろう表情と、
ビシっと揃えられた指先。

少年は何を待っているのでしょう?

少年は生き絶えた弟を背負いながら自分の弟を火葬する為に
焼き場の順番を待っていた少年の姿なんです。

両親は原爆で死んでいた。


この「焼き場に立つ少年」と題される写真を撮ったのが、
米軍従軍カメラマンのジョー・オダネル。



【オダネルの証言】
ある光景にオダネルは釘付けになった。
そこには赤ん坊を背負った10歳ぐらいの少年がいた。
背にした赤ん坊は力なくぐったりしていた。
一体この少年は何をしているのか?
彼が背負っていた赤ん坊は既に死んでいた。
オダネルはシャッターをきった。
ただその姿に胸が熱くなった。

少年はじっと前を見続けていた。
涙も出ない程の悲しみに必死で耐えていた。
弟は何の為にこの世に生まれてきたのであろうか?
傷だらけの足を剥き出しにして少年は気丈に弟が焼かれる順番を待ち続ける。
指先までピンと伸ばした姿勢で耐え続けている。
ギリギリと唇を噛み締めながら。
オダネルは写真を撮った時をこう振り返っている。
「私はこの少年に言葉さえかける事が出来ませんでした。
もし優しい声をかけたら彼の張り詰めていた心の糸が切れ
きっと泣き崩れていたことでしょう」





昔、日本テレビのSP番組で放送されていたんですが、
やりきれない思いばかりで私はマジで泣いた。

こんな悲しいことがあっていいのか?
今も世界中の紛争地域でこれと同じようなことが・・・

何の不自由も無く普通に生きていることがなんと素晴らしいことか!

ほんとにあの弟は何の為に生まれてきたのか?
死ぬ為に生まれてきたのか?

そのことを考えると与えられた人生を、
いい加減に生きてはならないと痛感する。

そして、この様な写真が二度と撮らせる世の中に絶対してはならない。


そのオダネルは2012年、85歳で亡くなりました。
奇しくも長崎原爆投下と同じ日。

これも何かの因縁というしかない。


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2 コメント

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はじめまして (菜花)
2014-08-09 12:05:48
この焼き場に立つ少年の写真を初めて見た時、
私も胸が詰まりました。

本当にこんな思いを二度とさせないような世の中を、
と願います。

TB一つさせて頂きます。
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Unknown (ゴマラー)
2014-08-09 20:35:37
こんばんは菜花さん。

あの二人を見ると本当に哀れで涙を誘います。

今ではイスラエルとガザでこのような悲劇がおこってますが、
せめて日本だけは平和であって欲しいと願わざるを得ません。

コメントありがとうございました。
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