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Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めて

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

観世音寺(2014年10月5日参拝)

2014-11-19 | 仏閣
戒壇院の東門を出ると大きな伽藍が見えた。

この時点では戒壇院の伽藍だと思っていたが、
実は違っていたようです。


所在地:福岡県太宰府市観世音寺5-6-1
宗派:天台宗
御本尊:聖観音
創建:天平18年(746)
開基:天智天皇
札所:九州西国三十三箇所


【歴史】
太宰府観世音寺は、天智天皇が母斉明天皇の冥福を祈るために創建されたもので、
完成したのは聖武天皇天平18年746であります。

その規模は南大門、中門、五重塔、金堂、講堂、鐘楼、経蔵、僧坊など七堂伽藍を完備し
た西日本随一の壮大を誇っていましたが、平安時代(11世紀)になって、
再三の火災や台風の為に創建当時の諸堂は悉く消失しました。

その後再建されましたが、規模はもとの様な大きなものになりませんでした。

現在残っている創建当時のものは、京都妙心寺の鐘と共に日本最古といわれる鐘と、
諸堂の礎石、天蓋光心、天平石臼、磚せん などがありますが、

幸いにして平安期の復興以降に造立された多くの仏像が残っています。
これらの仏像は作もすぐれ、4mから5mを越える巨像が3体もあります。
このようなことは他に余り類例のないことで、
上代に於けるこの観世音寺の隆盛を物語っております。



【金堂】


寛永8年(1631)に再建されたもの。


【講堂】




元禄元年(1688)、福岡藩三代藩主黒田光之により再建されたもの。




聖観世音菩薩が祀られていました。

それにしてもこのお寺に僧侶の気配を感じませんでした。
大宰府市が管理していて無住なんだろうか。


【碾磑】



【五重塔心礎】



【鐘楼堂】




まさかここで国宝の梵鐘が見れるとは思いませんでした。


【宝蔵】


拝観料500円を支払い中へ。

入った瞬間、その仏様達の凄さに圧倒される。

本当に凄いです。
ここに来て良かったわ~。

ずっと見てても飽きません。
宝蔵の中の仏様の全てが素晴らしかったです。

その中でも大きい三体の菩薩様が格別でした。


【馬頭観音菩薩】


重要文化財。

大治年間(12世紀前半)造立。

写真撮影禁止でしたので画像は全てネットで拾ったものです。


【不空羂索観音菩薩】


重要文化財。


【十一面観世音菩薩】


重要文化財。

延久元年(1069)造立。


【御朱印】


宝蔵の管理人に書いていただきました。


【感想】
戒壇院と観世音寺は素晴らしいお寺です。
鑑真和上の影響が大きいからか、奈良の唐招提寺の雰囲気を感じましたね。


また観世音寺はあの法隆寺の伽藍がもともとあったお寺だったという、
説があるのを御存じだろうか。

仮説の域を出ていませんが、
それはそれでロマンを感じて楽しいです。

戒壇院(2014年10月5日参拝)

2014-11-18 | 仏閣
南蔵院から高速を飛ばし大宰府へ。

大宰府天満宮にもうすぐ到着っていう所で、
何とも渋い山門が見えた。

全く知らないお寺だったのでで、この山門を見てなかったら、
ここを訪れることは無かっただろう。

とてもラッキーであった。



所在地:福岡県太宰府市観世音寺5-6-1
宗派:臨済宗妙心寺派
御本尊:盧舎那仏
創建年:天平宝字5年(761)
開基:鑑真和上
勅願:聖武天皇



【歴史】
奈良時代の半ばの天平勝宝5年(753)12月20日に
仏舎利を携え薩摩坊津で来日に成功した唐僧鑑真が、
同じ年の12月26日に太宰府を訪れこの戒壇院の地で初の授戒を行った。

開山は鑑真であり戒壇院は現在も奈良時代以来同じ場所にあるとされている。

宗派を超えて僧が集い学ぶという開山の精神から地元では八宗兼学寺とも呼ばれた。
一方で日本書紀には天平宝字5年(761)に聖武天皇の勅願により
観世音寺の境内の西南部の一角に戒壇院が設置されたとあるが、
鑑真は天平勝宝6年(754)1月には平城京に至り、東大寺に住すこととなった。

以降西海道唯一の戒壇として興隆を続けるも、中世に至って衰退を重ね、
寛文9(1669)崇福寺 (福岡市)の智玄和尚によって本尊の修理が施され、
黒田家の家臣鎌田昌勝の諸堂宇再興を経て、元禄16年(1703)に観世音寺から独立。

現在は福岡県福岡市博多区にある臨済宗妙心寺派の聖福寺の末寺として存続している。


【山門】


私好みのとても渋い雰囲気が漂う。

絶対凄いお寺だと直感。


【本堂】


そんなに大きくない本堂ですが、内陣が凄い。




鑑真和上が開基、かつ臨済宗のお寺だけあって、
華美にならず質実剛健の内陣。

その内陣におわす中央の御本尊と脇侍文殊菩薩像、木造弥勒菩薩像が、
本当に素晴らしい。

感動しました。

本堂内戒壇には天竺(インド)、唐(中国)、大和(奈良)
三国の土が納められているそうです。


【延命地蔵尊】


元禄11年(1698)に造られたもの。


【鐘楼堂】



【天王寺屋浦了無供養塔】


戒壇院の再建に尽力した福岡の豪商の供養塔でした。


【鑑真和上供養塔・宝篋印塔】



【境内】



【枯山水】


砂紋と小さな石があるだけのシンプルな庭ですが、
シンプルの極地だからこそ庭園に極楽浄土や、
禅の宇宙観を感じることが出来るのです。


【菩提樹】


鑑真和上が中国から請来したと伝わる菩提樹。


【東門】



【御朱印】


御住職に書いていただきました。

あんまり御朱印はしたく無いようでした。

御住職とお話しをさせていただくと、
昭和3年生まれとかなり高齢。

お歳がお歳だけあって墨書きがしんどいんでしょうね。

また出身が神戸三宮で僧侶になってから博多に来られたとのこと。
知らない土地に来られて苦労したでしょう?と私が言うと、
そんなことはない、ここに来て幸せだったと仰った。

まさに住めば都ですね。

郷ノ原薬師堂・地蔵堂(2014年10月5日参拝)

2014-11-17 | 仏閣


祖聖大寺の隣にあるお堂が篠栗四国八十八ヶ所霊場の札所である郷ノ原薬師堂。

小さなお堂だけのようです。


所在地:福岡県糟屋郡篠栗町郷ノ原162-2
宗派:無し
御本尊:薬師如来
創建:不明
札所:篠栗四国八十八ヶ所霊場


【薬師堂】


私より前に参拝して人がハンコ類を片づけずに荒らしたまま、
次の札所に行ったらしく、堂守のおばさんが嘆いていました。

御朱印集めに必至なのは分かりますが、
ちゃんと片づけてから次の札所に行きましょう。


【御朱印】


なかなか上手くいきました。

凄く丁寧に念を込めて押しました。
自分で押すのもいいもんです。

続きまして50メートルほど離れた地蔵堂へ。



所在地:福岡県糟屋郡篠栗町郷ノ原167
宗派:無し
御本尊:地蔵菩薩
創建:不明
札所:篠栗四国八十八ヶ所霊場


【郷ノ原地蔵堂】


田んぼのような2台分の駐車場がありました。

堂守のおばさんがココでいいですよって言うけど、
どう見ても田んぼで停めるのが躊躇われました。(^^;


【不動明王】



【地蔵堂】




綺麗な堂内でした。
堂守の方の信心深さがよく分かるというもの。


【大日如来】



【地蔵堂】



【稲荷社】



【手さげ袋】


かなりクタクタになった私の東大寺の御朱印袋を見たのでしょう、
堂守のおばさんが接待だからと言って無料でくださった。

そのおばさんの気持ちが本当に嬉しかったです。

決して高いものじゃない。
それでも嬉しくて涙が出そうでした。

嬉しさって値段の高さじゃなく、
贈ってくださる方の心配りなんだな、と改めて感じました。


【御朱印】


こちらはおばさまが押してくれました。


とても気分いいまま、
篠栗四国八十八ヶ所霊場巡りはこのぐらいにして太宰府天満宮へ行きます。

祖聖大寺(2014年10月5日参拝)

2014-11-16 | 仏閣
201号線から道を外れ細い山道を走っていく。
ちょっと大丈夫かな?と心配する道に出くわすが、
祖聖大寺に到着。



所在地:福岡県糟屋郡篠栗町篠栗81
宗派:高野山真言宗
御本尊:聖観世音菩薩
創建:不明
開山:不明
札所:篠栗四国八十八箇所霊場


【境内】


上に行くと本堂と駐車場がありますが、
地元の方々も停められていましたので、
停めるスペースが無くて困りました。

この辺りで停めた方が無難かも。




なかなかカッコいい巨岩でした。


【不動明王】



【五剣の滝】


不動明王が祀られていました。


【金剛水掛地蔵尊】



【慈音の瀧】


こちらも不動明王が祀られていました。


【石仏】







【稲荷社】



【護摩堂】





【十三佛堂】



【鎮守社】



【本堂】


内陣はとても立派なものでした。


【石仏】



【大師堂】



【愛染堂】






なんじゃこら~。(笑)

この一際浮きまくったお堂は。(^^;

参拝した時はモノ好きの御近所の方の趣味で建てられたものかと思っていたら、
まさか祖聖大寺のものだったとはね。






祖聖大寺の本堂とかは本当に札所に相応しいお寺なのに、
軟派というか女子に迎合した愛染堂には笑っちゃいます。


【良縁堂】


すみません、ギャグにしか思えません。(苦笑)


【嫁来い婿来い地蔵】


もう何にも言いません。(苦笑)


【御朱印】

宝山寺(2014年10月5日参拝)

2014-11-15 | 仏閣
今日は車で登れる所までとことん行ったろうと思い、
祖聖大寺に向かっている山道で宝山寺というお寺を発見。



ここも札所のようです。


所在地:福岡県糟屋郡篠栗町大字篠栗234-10
宗派:高野山真言宗
御本尊:薬師如来
創建:不明
開山:不明
札所:篠栗四国八十八箇所霊場


【厄落坂】




この坂の下に沢山の水子地蔵が祀られていました。

水子関係は撮影しない主義ですので写真はございません。


【石仏】


このお寺も石仏が多いですねぇ。


【厄落大師】



【不動明王】



【薬師如来】



【観音像】



【地蔵菩薩】



【不動明王】



【御堂】




堂内に修行大師、大日如来、聖観音菩薩が祀られていました。


【本堂】





【阿闍梨像】



【宮本照真尼僧像】



【弁財天】







【御朱印】


こちらは僧侶の方に書いていただき、
御朱印代は200円でした。




七十五番札所紅葉ケ滝・薬師堂の御朱印です。

黙ってても漏れなくいただけました。
基本的に参拝していない札所の御朱印はいただかないのですが、
有難くいただく。

参拝した時は七十五番札所の場所が分からず参拝しませんでしたが、
後で調べたら結構近い場所にあったようです。